穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~

2011年07月10日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
■Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~



 日時:2011年07月10日(日) 開場 11時30分/開演 12時30分
 場所:吉祥寺 スターパインズカフェ
 出演:Cri☆siS
   Miki(土屋実紀)、Noriko(下屋則子)、Megumi(小島めぐみ)、Rumi(?)、Sayori(石塚さより)
 曲目:
  01. 君の知らない物語 (アニメ「化物語」ED)
  (MC)
  02. untruth
  03. 愛しいかけら (メロキュア)
  (MC)
  04. Little Grace
  (MC)
  05. 煌めく瞬間に捕われて (アニメ「SLAM DUNK」ED)
  06. 1st Priority (メロキュア)
  (MC)
  07. メロディー
  (MC)
  08. ダイアモンド クレバス(アニメ「マクロスF」ED)
  09. Agape (メロキュア)
  (MC)
  10. アナザーヘヴン
  (MC)
  11. 桜キッス (アニメ「桜蘭高校ホスト部」OP)
  (MC)
  12. 卒業 (ZONE)
  --. 世界でいちばん熱い夏(PRINCESS PRINCESS‏)
  --. 鼓動

【これまでの活動】
 2005年08月06日(土)「Voice in the Live」(恵比寿)
 2006年08月26日(土)「Voice in the Live ~2006 Summer~」(新宿)
 2007年08月17日(金)「夏魂 ~ナツコン~」(新宿)
 (公式ブログ

 2008年02月03日(日)「AKIBA-XX #10 ~Valentine's Girls Band Festival~」(秋葉原)
 2008年11月16日(日)「OTO-HABARA#1116 Case of autumn」(恵比寿)
 2008年12月29日(火)「コミックマーケット75」 2日目

 2009年04月18日(土)「Cri☆siSの今日は誕生日でCri☆siS!」(吉祥寺)
 2009年08月15日(土)「コミックマーケット76」2日目
 2009年11月01日(日)「Cri☆siS×ハピ☆ラバ ~東京☆ないと~」(吉祥寺)
 2009年12月09日(水)「“Magical☆Voice☆Party -silent&noisy night-” 1日目「Cri☆siS Night」」(六本木)
 2009年12月13日(日)「“Magical☆Voice☆Party -silent&noisy night-” 5日目」(六本木)
 2009年12月30日(水)「コミックマーケット77」2日目

 2010年06月05日(土)「StudioCube326 Live 2010」(田町)
 2010年08月14日(土)「コミックマーケット78」2日目
 2010年08月29日(土)「祝!レコ発&SAYORIバースデー!!Cri☆siSスペシャルトークイベント」(吉祥寺)
 2010年12月18日(土)「Cri☆siS Winter Live 2010 ~メリークライシス!~」(吉祥寺)

 2011年07月10日(日)「Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~」(吉祥寺)

(本記事は私の記憶・主観によるものであり、実際の演者の意図・言動とは大きく異なる場合があることをご了承ください)

4年半続いた「Cri☆siS」のファイナルライブ。

販売されたパンフレットに、「長い長い後夜祭が終わる」とありました。
これ以上に言い表した言葉は無いと思う。
「ぴちぴちピッチ」が終了した後の、長い長い夢の時間が、とうとう終わりを迎えた。

「crisisには『危機』の他に『重要な分岐点』の意味もある」そうです。
確か初めは意味を知らずにノリで合意しちゃったバンド名だったと記憶していますが、巡り巡ってそんな意味が…。

今日のライブは、元々の予定日は3月26日。
それが震災の影響で延期になって、この暑い時期になりました。
結果論で言えば、延期になったこと自体は良かった。
お別れをする心の準備が出来たし、夏に結成されたバンドなので夏に終わるのが綺麗。
曲目も偶然とはいえ、この時期に合わせたかのようです。

ところで、普段は全員の衣装が白または黒で統一されてたのに、今回に限って白2名(こじまめ・Rumiさん)+黒3名(Mikiさん・Norikoさん・Sayuriさん)だった。
曰く「集大成」および「着替えの時間短縮」のため、好きな方を選んだとのこと。合言葉は「上野動物園」。
こじまめ…白は膨張色だからと言ってたのに…最後の最後では、清純派を選ばれた。

【01. 君の知らない物語】

Cri☆siSさん的には新曲。
こんな良い曲が1度しか聞けないなんて、物凄い贅沢だなぁ…。
しかも狙ったのかどうか、夏に結成されたバンドの最終ライブの1番手として唄う曲としては、ずるいほどに胸に来た。

 『あの夏の日、煌めく星 今でも思い出せるよ』
 『笑った顔も 怒った顔も 大好きでした』
 『君の知らない私だけの秘密』

曲を知らなかったので、初めは「この日のために作ったんじゃなかろうか」と思うくらいにマッチしててビビりました。
元ネタは片思いソングだそうですけど…。

【02. untruth】

「ちょっと大人な曲」で、「人気が高い曲」。
オリジナルでは唯一Cri☆siSメンバー以外による作曲です。
Norikoさん・こじまめ的にはライバル。

…Mikiさん・Norikoさん・こじまめの、そんな掛け合いもこれが見納めか。

【03.愛しいかけら】

こじまめさんのコーラスがとても好き。
今日も大変に愛らしかった。
あと基本的にメンバーはバンド名で呼ばれてるのに、こじまめだけ「こじまめ」だった。ナチュラルに。さすがこじまめ。

【04. Little Grace】

初のオリジナル曲。
1番は失恋、2番は新しい出発を唄ったお歌。
そして1番のイメージキャラはこじまめで、2番はNorikoさん。

Mikiさん曰く、ちょうど両者とも失恋をしていたけれど、
「こじまめは(歌詞の)『指の間からこぼれていく』のようなことを言っていた」
「Norikoは、『手に入らないなら仕方がない。諦めて進もう』と言っていた」。

 『夢のつづき 今 まぶたに残る』
 『little grace in my heart 君と過ごした 優しい思い出の音』
 『君が恋しくて泣いた めぐりあえた奇跡が』
 『偶然ではなく さよならをこえていく』
 『叶わなかった約束 君が覚えていたら』
 『夢からさめたとき 君をそう 抱きしめる もう一度』

私的には「ぴっち」から続く「Cri☆siS」そのものを唄った曲のように受け取ってます。
別に「ぴっち」は無念の終了を迎えたわけではないので、「失恋」とか「叶わなかった約束」に喩えるのは変なのですけれど。
やっぱり初のオリジナルとか、その辺の影響でどうしてもそんな印象。そして、凄く好きな曲です。

【07. メロディー】

Mikiさんが言うには「この曲がオリジナルで一番好き」。
だからなのかどうかは分かりませんが、今日聞いた「メロディー」はとても心に響いた。
音楽的素養ゼロの私だけど、これは神がかってたとしか思えない。

 『願う 涙の数 越えていけると』
 『重ねた 手のひらから 溢れだすよ』
 『私の声 聴こえなくても』
 『今 愛を語るよ 君に届け 私のメロディー』

…これもファイナルライブで唄うのは反則だなぁ。。

なおNorikoさんも演奏終了後に「何故か涙が」と涙ぐんでおられた。
やっぱり今日の「メロディー」は、何かゾーン的なものに入ってた。

【09. アナザーヘブン】

Cri☆siSさんのオリジナル曲は、どういうわけか失恋・片想いソングばかり。
メンバーの体験談やら何やらを元にして作られてるそうです。

でも個人的には「失恋」→「大事なものが失われた」→「ぴっちやCri☆siS自身」と脳内変換されてしまう。

 『どこまでも もう一度 抱きしめていてくれ』
 『僕の中 真実は 今この時』
 『いつまでも あの歌を 聞かせていてくれ』
 『永遠に 続く夜 迎えるから』

今日は最初から最後まで、そんな感じだった。

【10. Agape】

オリジナルソングが出来るまでの、Cri☆siSの代表曲。
Mikiさんの歌唱力で唄われると、迫力がとんでもない。

 『Would you call me if you need my love?』
 『どこにいたって聴こえる』
 『君がくれる Agape 力の限り…』

そしてこの曲も、最後と思うと違った聞こえ方がした。
そういうニュアンスで作られた曲ではないことは承知してるけど。
本当にどこにいたって聴こえそうだ。

【11. 桜キッス】

mixiのCri☆siSコミュニティの方の発案により、事前にピンク色のサイリウムが配布されていました。
Mikiさん曰く「『桜キッス』をやらなかったらどうするつもりだったんだ」とのことですが、そこは信頼関係が勝った。
そういえば初期のVitLとの時も「ハートのかけら」と称してお金を集め、お花を贈ったりしました。懐かしい。

それと、こじまめさんの手拍子先導がスペシャルに可愛い。ぱぱんぱん。
思えば こじまめさんを見たくて、毎回ライブではずっとステージ向かって左に座ってた気がする。
で、反射的にステージ中央付近に体が向く(だってヴォーカルがそこにおられるから)。
おかげで、気がつけばNorikoさんを頻繁に見てた矛盾。そして好感度がメキメキと上がっていった。

【12. 卒業】

ガールズバンドの大先輩・ZONEさんの曲。
Mikiさんだけでなく、こじまめ・Norikoさんも唄われた。

【アンコール1:世界でいちばん熱い夏】

Cri☆siSはここから始まった!
「夏魂」のときにお披露目した最初の最初の曲です。
ここでそれを持ってくるか。素晴らしい。

【アンコール2:鼓動】

 『感じてるでしょ? 二人が出会えた奇跡』
 『重なる鼓動が destiny』
 『運命感じた奇跡の夜を』

曲のモチーフは「タオルを振りまわしたくて作った曲」。

Mikiさん:
 「でも上手くタオルを振れない」
 「きっと利き手でマイクを持ってるからだ」
 「だから今日は利き手でタオルを持つ。歌はしょぼくてもいいよね」

そんなわけで、観客一同立って振りまわす中、Cri☆siSさんの最後のお歌。
最後はある意味、お歌を放棄してるけど、そこがとても清々しかった。これぞアンコール。
タオルを振りながら、本当に長い夢の終わりを実感しました。

【お花】



緒方恵美さん、豊口めぐみさん、そしてファン一同から。

【お土産】



最後の物販。今日は開演前オンリー。
残っていたルミカライトを1セット、同じく残り2個になってたストラップを追加で1個購入、そしてパンフレット。

パンフレットのRumiさんの「Cri☆siSの活動で印象に残っていること、嬉しかったこと」の回答。
「緒方恵美さんとお話しできた」とあって、お茶目さんだと思った。
さすが超一般人。

1ページ目のライブ写真は、「恵比寿」と表記があるところを見ると2008年11月のライブの時のでしょうか。
たまたまかもしれませんが、「Voice in the Live」も同じ会場だった。何か嬉しい。

あといつもは「Cri☆siS」Tシャツを着て行ってたけど、今日だけは自己満足で「VitL」の時のを着た。
失礼にあたらなければ良かったけど…。

【MC】

「フリートークが苦手」なSayoriさん、センターでの出番がありました。

Sayoriさん:
 「こじまめは私のことを「Sayoriさん」と呼ぶのに、何故、それに続く会話はタメ口なのだろう?」
こじまめ:
 「『Sayoriさん』までで名前だから」

なんか芸歴的には一番下らしい。

最後ということで、メンバー一人一人から挨拶があった。
全部を抜粋すると長くなるので、Mikiさんからメンバーへの言葉を中心に。

Sayoriさんと「ぴっち」の際に初めてあったMikiさん、最初に「この子の声は活かされてない」と感じ、ボイストレーニングの先生を紹介したとか。
その結果、少年役として活動するように。

RumiさんとMikiさんはご学友。
いつか一緒に音楽関係のことをしたいと思い、実現。
なおRumiさんとしては、まさか客がこんなに来るとは思っておらず、受けてから動揺したそう。

こじまめさんはCri☆siSを初めて一番成長を感じたとか。

Mikiさん:
 「初めはこの子どうしようかと思ったけど」
 「その後、アドバイスをくれるまでになった」

こじまめは最早こじまめではない。Megumiだ。そんなことを言われてた。

Norikoさんは、「ぴっち」が始まって1年くらいは一緒に食事にも行かなかったとか。
なんでも業界の人と一緒に行くことに抵抗があったらしい。
そこから変わったのは、このメンバーがきっかけだったそう。

一番最初のきっかけを作ったのはNorikoさんの「ギターをやってみたい」の一言。
ど素人からスタートした「大人の遊び」は、こうして大団円を迎えました。
昨日、NorikoさんとSayoriさんは一緒に泊まったそうで、全く眠れず、これまでの思い出話をして夜を明かしたそうです。

当たり前ですけど、出演者の皆さまの方が、休止には思うところがあるわけで。
SayoriさんやNorikoさんは大泣きされてたし、皆さま涙ぐんでた。
そんな中、演奏は「一番良くできた」(Sayoriさん)。解散は惜しいけれど、とても良い終わり方だったと思う。

【アンコール後】

これで退場…というところで、前述のmixiコミュさんによって集められた寄せ書きが贈られました。
渡すと同時に流れる「Little Grace」の伴奏。
寄せ書きの中央に描かれたイラストは、「ぴっち」「Cri☆siS」ファンを公言している漫画家の高遠るいさんによるもの。

「ぴっち」を評する際に「これよりも名作は幾らでもある。でもこんなに楽しくて愛を感じたアニメはなかった」とよく言われます。
全く同じことを「Cri☆siS」さんにも思った。

【感想】

活動は休止するけれど、喧嘩別れではないところは嬉しい。
「『Cri☆siS』としての活動は終わっても、それぞれの仕事は続く、だから応援して欲しい」。
言われてみればそうだなと、妙に納得した。

私は重度の「ぴっち」患者なので、どうしても「ぴっち」からの延長で考えてしまう。
でもそもそも「Cri☆siS」さん自体、「ぴっち」とは直接には関係がない。

今回のライブで「ぴっちソングが唄われるのでは?」と予想&期待した人は多かったと思う。
関係者席にも結構な数の「ぴっち」な方々が来られてたそうですし。
でも結局は、結成から最後まで、一度も唄われることは無かった。

残念に思う気持ちもあるけど、それで良かったのだと思う。
おそらく、通すべき意地だったはず。
「ぴっち」に頼ってるわけじゃない。「Cri☆siS」としてやってるんだ。
実際、今では「ぴっち」を全く知らない人もファンとして見に来てくれてる。
私も最初のきっかけは「ぴっち」だったし、「ぴっち」の話題をしてくれると嬉しいけど、「Cri☆siS」としてもとても好きだった。

「ぴっち」→「Cri☆siS」と変化したように、また新しい変化が起きるだけだと思えば、急に気持ちが楽になった。
まぁ「普通のOLに戻る」宣言をされたRumiさんだけは、これが本当のお別れかもしれないけれど、そもそも「普通のOL」がこんな大活躍してること自体が脅威なわけで。
メンバー中4人が声優経験者で、残る1人が「OL」。凄いとしか言いようがない。

…私も熱心に仕事や趣味をしていれば、いつかそういう機会もあるんだろうか(バンドデビューしたいと言う意味ではなく)。
なんか「Cri☆siS」さんには、最後まで色々と刺激を受けました。
本当に、ありがとうと伝えたい。

ライブ中も不思議と涙はそれほど出なかった。
心の準備をする期間が貰えたし、とても良いライブだったから。
でも、記事冒頭のこれまでのライブ一覧を作り始めたら、猛烈に泣けた。
「君の知らない物語」とか、演奏された曲を聞きながら書いたら、脳内エンドロールが凄い勢いで。

そういえばチケットが現地販売オンリーで、そのためだけに吉祥寺まで行ったこともあった。
遅刻しそうで、駅まで全力疾走したりとか。結婚式とスケジュールがぶつかって、日本-フランス間を移動しながら参加したりとか。
仕事帰りに参加したら、会社のICレコーダーを持ったままで、「あれ?これまずい?」と焦ったりとか。
友人と一緒に見に行ったあの夏のこととか。このライブを通じて知り合った方も何人かいます。
宣伝するのが何よりの応援だと思って、微力ながらも告知したりとか。
直接の関係は無いけれど、「F&Cラジオ」や「えまめの素」とかも思い出してみた。もちろん「Cri☆siS」のラジオも。
引っ越したり職を変えたり、そのたびに励まされてた。

本当に感謝の言葉ばかりだ。

【蛇足】

Mikiさん:
 「Cri☆siSの初ライブに参加していた人、手を挙げて」

手を挙げました。「夏魂」やそれ以前から参加してる。
結構な人が手を挙げてたっぽい。

Mikiさん:
 「では、それから今日までライブに皆勤賞の人?」

手を挙げました。
厳密には、売り子参加の即売会1回と、一部メンバーだけがゲスト参加した「Magical☆Voice☆Party」の最終日には行ってないけど、「ライブ」じゃないので嘘じゃないはず。先日の土屋さんライブにも行った!
(冒頭のリストは自分の書いた感想記事から作ったので、抜けがあるかも)

皆勤賞の該当者は、私を含めて4人でした。
どなたか名前は存じませんが、長年の戦友です。
「顔は分かる」という人たちも、随分と増えた。

閉演後、階段のところでCri☆siSメンバーによるお見送りがありました。
皆勤賞の人にはメッセージを送るので申告してくれ、と言われていたのですが、言うよりも先に「皆勤賞の人ですね」と声をかけられた。
まぁさっきの今なので顔を覚えられてても当然といえば当然とはいえ、嬉しかった。

メンバー一同:
 「あんたも好きねぇ」(←皆勤賞者に送ることになっていた言葉)

まさしく本当に好きでした。ありがとうございました。
それしか言葉が出なかった。上手く返せなくて申し訳ない。
ていうか最後まで「Cri☆siS」らしいな!

なお皆勤賞の人としてはもう一人。
小暮英麻さんも、全参加されたそうです。
結成の場である「夏魂」にいたっては、むしろステージ側に立っておられたし。
そういえば、吉祥寺でやるときには、いつもステージ向かって左の奥におられたものな…。
最後の最後まで、作り手側の愛を実感しました。

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寺門仁美さん出演:starship☆girl~みか〇ちゃくら最終回~

2011年07月10日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
うっかりしてた。

starship☆girl~みか〇ちゃくら最終回~

 日時:7月10日(日)開場18時/開演18時15分
 会場:上野BRASH

「ぴちぴちピッチ」の水色人魚役でお馴染みの寺門さんも、本日7月10日にライブをなされます。
聞いたところだと、今日の演目は全て「ぴっち」ソングにされるとか。
しまった、パスしようと思ってたけど、どうしよう。

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Cri☆siSライブ 本日:マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

2011年07月10日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
本日11時半から、吉祥寺にて最後のライブが開催です。
思えば「ぴっち」放送当時は、全然イベントとかいかない子だった。そういう発想すらなかった。
そこから一歩外に出るきっかけになったのは、この方々のライブだったなぁ…。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(日)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

「ぴっち」のテーマは「愛」。
男女間の恋愛といった狭い範囲ではなく、種や存在意義まで含んだ意味での「愛」。
そしてその裏返しとして、「孤独」がテーマになってる。

第1期のガイト様も、第2期のミケル様も、「この世にたった一人しかいない」ことを嘆いてあんなことになった。
滅びゆく古代種族の哀しさ。同胞はもういない。
だから手を差し伸べてくれた沙羅さんのために、ガイト様は身命を賭したし、ミケル様も天空で待つ同種族の元に旅立つラストが救いになってる。



みかるさんが絶望に落ちたのも、「海斗くんに振られたから」だけではないんですよね。
彼女はパンタラッサ一族の末裔。
だけどパンタラッサの力に耐えきれず、生まれた時から体は崩壊寸前。
それを救うため、親父さんはミケル細胞をみかるさんに埋め込んで、二人をハイブリッドにした。

ただそれが純粋な親子愛だったかというと微妙で、親父さんとしては古代人類パンタラッサ&ミケルさんを実験台にしてみたい欲もあった。
そのため、お兄さんのリヒトさんは親父さんの行動に大反対。
そういったことを見てきている みかるさんとしては、果たして彼らが自分に向けているものが、本当に「愛」なのか分からない。

そんな矢先に出会った海斗くん。
みかるさんは即座にベタ惚れになるけれど、「海斗くんもパンタラッサ一族だ」という事実が分かり、愕然。
自分が海斗くんを好きになったのは、ただ単に同じ一族だから、血が呼び合っただけだ。
誰かを好きだと思うこの気持ちすら、嘘なのか。
では「愛」はどこにある?自分はどこまでいっても孤独なのか?

第2期のラストは、表面的に見れば、みかるさんは失恋し死亡。転生しているとはいえ、ハッピーエンドとは言い難い。
あちこちで批判を見た気もします。るちあさんたちが幸せになってるだけで、みかるさんは不幸なままじゃないか。
でもちゃんとその辺りのことは、劇中で説明されています。というかシリーズ全体を通じてのテーマみたいなものだ。

波音さん:
 「幸せだけで生まれてくる人なんていない」
 「あなたはわたしたちのことを」
 「生まれながらにしてすべてをもってるっていったけど…」
 「わたしたちだって いっぱいなやんで苦しんでる」

ここで彼女達が人魚という設定が効いてくる。
どんなにヒトに恋しても、マーメイドの彼女達はいつかは別れないといけない。
るちあさんは結果論的にお相手がヒトではなくて色々セーフだったけど、それはそれで違う問題が山積み。



波音さんやリナ姐さんのヒト相手の恋愛が、将来的にどうなったかは、最後まで描写されないまま。
(「未来を垣間見る」というシーンがあるので、描くチャンスはあったのに、あえて描いてない)
一応人魚の血が混じってる浜崎さんはギリでセーフかもしれないけど、波音さんの方は絶望的です。

深海魚のBBSは、光すら刺さぬ海底から逃れたくて戦い始めた。
DLがガイト様を慕っているのは、孤独を救ってくれたから。
みつかい達が「ミケルは偽物」と知りながらも従っていたのは、同じ孤独な生物同士だから。
人魚さん達が異常性欲を発揮し、イイ男と見れば速攻で捕食しようとするのも、強烈な孤独感がバックにあるのだろうと思う。

でも孤独だからと言って、何をしてもいいわけではない。
辛いことは沢山あるし、想いが実らないこともある。
それでも、一人じゃない。そのことを示すために、人魚さん達は唄う。



…というのが、漫画の方も踏まえての「ぴっち」のテーマ。
「アニメの方しか見ていない」という人も多いみたいですけど、上に書いたいたようなことは丁寧に描かれてるのでお勧め。
(漫画の方を読まないと、みかる父が何をやってたのかとか、分かりにくいんじゃなかろうか。変な勘違いしてる人もいたし)
あとココがとても格好いい。
漫画版の人魚さんは、武器戦闘するんですよ。ゴリゴリと。

「孤独を救うのが歌」というのは、とても良いアンサーだと思う。
歌には人数の制限がない。光のない海の底でも、声の届く範囲ならば誰にでも分け隔てなく届く。
まぁその特性を、るちあさん達は「多数の敵を一度に屠る」エリア攻撃として活用されていましたが。

「ぴっち」のお歌に、やたらと「別れ」が含まれているのもそう考えると納得。
辛いことはある。でも孤独じゃない。だから前に進もう。
シリーズラストが「全員で合唱」なのも、ただのファンサービスでなく、とても意味があった。



皆さま:
 『…そう大人になるときが来ていた』
 『奇跡を巡る冒険 優しい母の願いを』
 『胸に抱きながら 誰もが旅をしてる』

 『星降る夜のファンタジア 溢れる涙と祈り』
 『誰にもわからない 未来を照らしてる』

 『七つの国のメロディア 誰もがいつかはここを』
 『旅立つ日が来ても、私は忘れない』  

これは舞台が「生物共通の母なる海」でないと説得力がない。唄うことにも必然性があった。
誰だ「ぴっち」はネタアニメだとか、カオスが売りだとか言ったのは。私か。
内容を理解できてなかったことが恥ずかしいです。

改めて「ぴっち」を再視聴して、凄さを理解しました。だから奇妙に愛され、根強い人気があるんだろうなぁ…。


(左画像)
マーメイドメロディー ボーカルコレクション マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア ボーカルコレクション ピュアボックス2

(右画像)
ぴちぴちピッチ(7) <完> (講談社コミックスなかよし (1078巻))


【蛇足】



リアルタイムで見ていた時、仕事が急に忙しくなり、あちこち出張にいったり休日出勤したりしてた。
当時は月の残業時間が300時間とか、そんなノリ。
そのため、土曜朝8時放送の「ぴっち」はリアルタイムで見れないことが多かった。

で、あるとき旅先で同僚と相部屋の中、たまたま点けていた深夜番組で「ぴっち」の曲が一瞬流れた。
多分、カウントダウン系の番組で、「ぴっち」の新曲が100位以内に入ってたんじゃないかな。
もちろん一瞬しか流れなかったのだけど、その途端、猛烈に元気が出てきた。

正確な理屈は別として、おそらく脳内が「ぴっちの曲=土曜朝8時」と認識したのだと思う。
その時に「歌の効果って凄いな」と思うと同時に、「この働き方はダメだ」と悟った。
「土曜朝8時に家に居て『ぴっち』が見たい」程度の望みすら通せないで、何が仕事か。
仕事をしたいから仕事をしているのではなく、やりたいことがあるから仕事をしてるはずです。
そう思い、当時はまだまだ新人でしたが、最終的に理事と直談判までして「定期的な休日」を取り付けた。

実際問題としては、録画していればいいのだから無理にリアルタイムで見ることに拘る必要はない。
でも、だからこそ要望を実現することに、私としては意味があった。拘りを捨てたら、生きてる意味がない。
以来、辛い時や苦しい時、人魚さん達の存在はずっと励みになった。

その後も、「ぴっち」声優陣による自主ライブ「Voice in the Live」等々に触れ、働くことや人生について、かなり影響を受けました。
イベント事に参加するようになったも、これが一つのきっかけだった。行きたいなら、行けばいいんだ。
「アニメ番組も、それを作っている人がいる」と強く認識したのも、このときからだったと思う。
もしも「ぴっち」を見ていなければ、このブログは無いし「プリキュア」に対しても今みたいな感想は持てなかったはず。

そういったわけで、私にとって「ぴっち」はとても特別な位置にあります。
その「ぴっち」が「別れ」や「旅立ち」、「戻るべき場所」を唄っているのは、何かの縁か。
「ぴっち」から派生した「Cri☆siS」さんも、次回ライブで最後と思うと、とても悲しい。
だけど、その「別れ」自体も「ぴっち」は教えてくれてる。
たとえ終わってしまっても、感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいです。

【蛇足2】

見返していて思ったこと。

当時、酒を飲みながら見てた。そこで今回もそうやって見てみた。
でもふと思い返してみたら、飲み食いしてるものが違う。
昔はコンビニで買ってきたつまみだったけど、今はしょぼいながらも自作してる。
飲んでる酒も、質が上。
なんか…ちゃんと成長してたんだな自分…と変なところでしみじみ思った。

第1期の主題歌を唄われた神戸さんは亡くなられてる。
他にも引退されたり病まれたりした方もいる。
当時では思いもしないブレイクをした方もいる。

劇中で「人魚さんの歌が、何故かカラオケに入荷されている近未来」というシーンがあります。
あの頃は、主題歌くらいしか配信されてなかったので、確かに「ありえない未来」だった。
ですがその後、何度にも渡るリクエスト投票の末、CD化していないものを除けばほぼ全て、カラオケで歌えるようになってます。

そういえば、最終回の後も「なかよしオールスターズ」に出演したりしてる。
先日は花森さんがイラストを描かれたりした。
今回のライブで「これでもう終わり」と思ったけど、忘れさえしなければ「終わり」じゃないのかもしれない。

久々に視聴して、以前には気がつかなかった色々な発見がありました。
やっぱり「ぴっち」は凄いな。
このアニメに出会えて幸運だった。

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