穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

「ごめんなさい」のその前に

2013年02月09日 | 王様の耳はロバの耳
某アイドルさんの丸刈り謝罪の話をテレビで見たので、ちょっと思ったところを書いてみる。

なんか論点が拡散しまくってる気がするのだけど。
要するに「仕事の失敗に対し自腹を切った」というシンプルな話のはず。
従って無意味な行動だったように思う。

たとえばレストランの店員さんがコーヒーこぼして服を汚してしまった時。
その店員さんが、店の方針と関係なく、頭丸めて謝罪してきたところで、だから何だと思う。
いいからお店がクリーニング代を出してください。

だからアイドルさんの場合も、会社(組織)として、無料で何らかのファンイベントをやるなり、返金に応じるなりするのが、正しい謝罪だと思う。
(もちろん、最低限の謝罪の言葉は必須としても)
結局のところ、(会社が)金を出したくないから丸刈りや土下座で誤魔化そうとしてるだけですよね…。

「そこまで酷いことをさせるなんて」という観点では、私的にはやりすぎでもなんでもないように思う。
髪の毛は普通に生える。
ファッションで丸刈りにする人も(女性も含めて)実際にいる。

但し「異様かどうか」という意味では、異様だと思う。
何の意味もないのに、奇怪な行動をしてるようにしか思えない。
方向性としては「謝罪の気持ちを表すために、街中で奇声を発して練り歩きます」とか言いだすのと、さして変わらない気がする。
いや確かに精神的にダメージを受けるだろうし、本人としては反省してるのかもしれないけれど。
その行動に何の意味があるのかと。

で、「アイドルだって人間なんだから恋愛くらいして当然。そもそも謝罪する必要性なし」といった考えについては、皆目理解できない。
仕事上、通常の生活と大きく違う制約を課せられることなんて、珍しくも何ともありません。
代表的なのは夜勤。他にも、食事制限や喫煙、服装エトセトラ。
(「そもそも恋愛したことで幻滅するのはどうなのか」という言い分は、当人たちがその方針を明確にして売ってるのだから逃げ道にならない)

プライベートの事情を優先し、仕事に影響が出たら、いたって普通にペナルティを課せられます。
そして客に対してその影響が及んだら、会社が責任を取る。
社内規定による罰則や査定ダウンはあるにしても、それは客が関知する話じゃない。
「不祥事起こした社員は首にしましたので…」「うん、で、御社としてはどのような謝罪を?」
これが普通の流れのはず。

自分でも書きながら整理できたけど、全般に「何か変だな」と感じるのは、商売上の失敗を個人に転嫁していて、会社(組織)としては何も「謝罪」していないからかなと思った。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする