ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

才能とは

2005年10月28日 | 教えること
一教わって、十できる人もいれば、
一教わって、一しかできない人もいる。
これらは、運動神経、判断力や理解力、体質など資質による、
先天性のものだ。

私は音楽の場合、これらが全てだとは思わないし、
それだけが、結果のすべてになるとは思えない。

足の遅い人が速い人に追いつこうと努力する事は容易ではないが、
足の遅い人はその分、多くの景色を見ていたりする。

それが、表現力につながったり、感性を磨いたりする場合もある。


<他人にはできない事が、できる能力>を才能と呼ぶのであれば、
<他人と違う何かを持っている>事も才能の糧になりうるのではないか。

私たちは一人ひとり個性があり、十分な可能性がある。

しかし、才能とみなされるためには、その違う何か(個性)によって
表現されたものが、他人に認められなくてはならない。
認めるのは他人であり、受け入れられなくては、
才能とは呼ばれない。

才能とは、他人の価値観と憧れの現れであると思う。