ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

ママのレッスン

2005年10月11日 | 教えること
幼児を教える時に、お母様と一緒にレッスンすると、
ぐーんと集中力がアップする。

特に、お母様をレッスンするのではなく、
「ママと先生と3人でやってみよう」と言う言葉の威力がある。

ママと先生がやっていると自分もやらなければと思うのだろう。

それでも小さなヴァイオリンを小さな肩とあごに挟む事は
大変難しい。

お母様にもその難しさを知ってもらうために
一緒にレッスンする事は色々な価値や知識を生む。

子供にやらせるのではなく、まずは一緒にやってみる事が
大切だと思う。








執念

2005年10月10日 | ひとりごと
私は自分の目標や、やっていることに
執念深くいることを目指す。

そして、諦める事のほうが辛いので。。。

あいにく私は天才ではないので、
今まで費やしてきた時間や努力を
そう簡単には捨てられない。

でもそれが成功する事には必要だと思う。
才能があっても、それに執念がなければ、
やってはいけない。

実際に活躍している音楽家たちからは、
私は多くのいい意味での執念を感じる。


北京ヴァイオリン

2005年10月09日 | ひとりごと
以前から見たかった北京ヴァイオリンをDVDで見た。
英語のタイトルが分からなくて、店員さんに調べてもらったら
”Together ”というタイトルだった。

私は音楽に関係している映画が大好きだ。
プラハで撮影された<アマデウス>

チェコ映画も好きでナチス占領下の人間ドラマを描いた
<この素晴らしき世界>
ロシア人の男の子とチェコ人の中年チェリストの交流を描いた
<コーリャ愛のプラハ>

この北京ヴァイオリンは、才能あるおとなしい13歳の男の子と
彼の才能を必死に伸ばそうとする父の父子愛を描いた作品だ。
最後のシーンで父のために弾いたチャイコンの3楽章の彼の涙に感動!

彼は天才少年として描かれていたけど、
天才とは。。。。

皆さんは天才とはどういうことだと思いますか?




芸術とは

2005年10月08日 | 演奏について
芸術という言葉はとても曖昧で、その定義も断定できない。

でも、すこしだけ芸術について考えてみた。

芸術の第一条件は私たち人間が創造するものである。

では、私たち人間はどうして芸術といわれるものを創造するのか。
そして、芸術といわれる音楽、美術、文学などは
私たちに何を与えているのか。

芸術とは、感覚の現象化だと考える。

現象化された感覚に触れ、同じ感覚を共有する。
私たちの潜在感覚を呼び起こす。

理解できるものもあれば、不可能な作品もある。
現象化された感覚を持ち合わせていなければ、
それはただのエンターテイメントにすぎない。

寂しがりやの私達は芸術に触れることによって、
自分以外の人間の悲しみや辛さ、
さらには、美しいと感じる感性を共有し、
安心するのかもしれない。。。














日本と海外の習慣

2005年10月06日 | ひとりごと
USのスーパーで友達から注意を受けた事があった。

お会計をする時、
お金はレジスターの手に直接渡すのがマナーだそうだ。

ここオーストラリアでもそうらしい。

日本のスーパーではレジのところには
大体、お金の受け皿が置いてあって、
私はそれに置いていた。
しかもそれが普通だと思っていた。

Aussieにその事を話したら、
オーストラリアではそれはマナーがないと
判断される場合が多いそうだ。

日本と海外、社会習慣が異なる場合が多い。
そしてひとつずつそれを学んでいく度に、
視点の違いに驚かされるが、
理解できないものは、ほとんどない。

どれも、それなりに筋は通っている。

解釈は多種多様であり、それに伴い習慣も様々だ。

それらをきちんと理解し、人を不快にさせないように気をつけたい。







子供のレッスン

2005年10月05日 | 教えること
今日は、2週間前に習い始めた
3歳男児のレッスン。
前回のレッスンでは、疲れていたのか、
泣いて、叫んで、レッスンにならなかったが、
今日は、30分しっかりレッスンできた。

幼児の場合、体調管理や、機嫌の調整が親の課題になる。
泣いてレッスンにならない事は結構あることだ。

そのような時、私は無理にレッスンはしない。
嫌いになるだけだと思うから。

その子とはその時約束をした。
「今日はレッスンはもういいです。でも一つだけ先生とお約束してくださいね。
来週は頑張ってレッスンしましょう。ママも先生も楽しみにしているからね。」

すると彼はぐちゃぐちゃの顔を私に向けて
「ごめんなさい」と言った。

その時、私は、
彼は自分の気持ちをコントロールできていない事
そして私やお母様に迷惑をかけている事も知っているんだ
と思った。

そして今日はしっかりレッスンしてくれた。
たった3歳の彼の強さに触れ、
私は、とっても嬉しかった。




運動神経とリズム感

2005年10月03日 | 教えること
ヴァイオリン(音楽)を演奏する時に、
結構大切なのが運動神経だと思う。

運動神経のいい子はリズム感がよい。
リズム感が良い子は大抵運動神経もよい。

複雑なリズムを要するジャズや
オリンピックで活躍する陸上選手に黒人が多いのも
リズム感と運動神経が関係しているように思える。

比較的男子は女子よりリズム感が良いと聞いたことがある。
それもやはり運動神経に関係しているように思える。

運動神経はある程度、訓練でアップするものではないか。
<辛いリハビリを続けて歩けるようになった>
とかいう話は、その一例だ。

ということは、

リズム感を良くするには運動能力を高める必要があるのかもしれない。

私見では卓球とかタップダンスとかよさそうな気がする。
最近運動していないので何か始めようかな。。。




光の表現

2005年10月02日 | 演奏について
今日はオーストラリアの現代作曲家
Martin Friedelの<Electric Songs>という曲を聴いてきた。

その曲のテーマは題の通り<光>だ。
物質が光をうけて化学的変化を起こすこと
いわゆる<感光>を表現した音楽だった。

コーラス+弦楽アンサンブルという構成だったが、
雷の電光を始め、現代に必要不可欠な電気というエネルギーが
生き物の様に迫ってくる演奏会だった。

オーストラリアの大自然の中に生きる彼ならではの音楽だ。






努力と好奇心

2005年10月01日 | 教えること
ある事に無我夢中になれる。
そして、その情熱を継続できるという事は、
まさに才能である。

多くの人々が努力している中で、
無我夢中になっている天才たちは、
それを努力と感じない。

努力させる教育より
好奇心を育む教育のほうが
はるかに大きな結果を生むと思う。