サヨコの独り言

興味のあるものを「コンデジ」で撮影しに行ったり、
街で偶然に見かけたものを「スマホ」で撮っています。

《コバケン名曲アラカルトⅡ with村治佳織》 -東京文化会館にて-

2019年08月01日 | コンサート
1999年のリニューアルを機に、意欲的な演目と魅力ある出演者と「東京都交響楽団」を起用して《響の森》コンサートを展開している「東京文化会館」。今回は44回目になり、ギタリストの「村治佳織」さんをソリストに迎えての「コバケン名曲アラカルトⅡ」でした。

パンフレットを見た時からずっと聴きたいと思っていました。でも、夜の公演で終演が21時頃になるので、ずっと迷っていました。夜、最寄り駅から繋がるバスが無い時に何時もお願いしているタクシーが個人の方なので、時間的にお風呂に入ってビールを飲んでしまっているかもしれないと躊躇していました。結局、お願いして当日の配車の予約をする事にしました。決心したのがギリギリだったので、A席とB席は無くなっていました。懐が痛かったです (^_^;)

3・4・5曲目は思い入れがあったので、特に聴きたかった曲でした。1975年12月8日・9日に高校時代のクラスメートに誘われてベートーベンの【交響曲第九番・合唱付】の追加メンバーとして参加しました。その時に、交響詩【フィンランディア】を歌詞付で同時に歌ったので、思い出の曲になっていました。「フィンランド」では国歌に次ぐ愛国歌として広く歌われているそうです。合唱の指導は「東京混声合唱団」のバリトンの遠藤さんにして頂きました。「郵便貯金ホール」で指揮:芥川也寸志、管弦楽:新交響楽団、合唱:中央合唱団で行なわれました。「芥川也寸志」さんとは「新交響楽団」との音合わせの時と本番の時にお会いしましたが、ダンディで素敵な方でした。

【アランフェス協奏曲】は様々な演奏をテレビ・レコード・CDなどで聴いていましたが、「村治佳織」さんの演奏を聴いた事が無かったので、是非とも聴きたかったのです。病気治療のために長期休養後、演奏活動を再開してからの演奏が好きになりました。一昨年に生演奏を聴いて以来だったので、楽しみにしていました。

【ボレロ】は30年位前に映画《愛と哀しみのボレロ》を観た時に初めて聴いて衝撃を受けました。2世代4つの家族の人生をオムニバス形式で描いたもので、内容は複雑で良く憶えていませんが、【ボレロ】の旋律と「ジョルジュ・ドン」のダンスの印象が強烈に残っていました。

炎のマエストロ《コバケン》こと「小林研一郎」さんの指揮とお話は「ファミリーコンサート」の様にフランクな雰囲気で楽しかったです。そして、79歳とは思えない様な軽やかでダイナミックな指揮でした。また、「村治佳織」さんにはアンコールで【アルハンブラの思い出】を弾いて頂きました。大好きな曲だったので得した気分になりました。心の中で≪やったぁ~!≫と叫びました。「小林研一郎」さんは【ボレロ】の繰り返されるリズムと旋律からは輪廻転生を感じ取って下さいとの事でした。アンコールでは壮大なクライマックスの部分のみを再度演奏し、感動的に盛り上がって終わりました。 

                 ───── 記 ─────

    指揮 : 小林研一郎 / ギター : 村治佳織 / 管弦楽 : 東京都交響楽団
  
          ロッシーニ  歌劇 【セビリアの理髪師】 序曲
          ウェーバー  歌劇 【魔弾の射手】 序曲 Op.77
          シベリウス  交響詩 【フィンランディア】 Op.26 
          ロドリーゴ  【アランフェス協奏曲】   ギター : 村治佳織
          ラ ヴ ェ ル  【ボレロ】

《響の森・コンサートVol.44》 コバケン名曲アラカルトⅡ / 郵便貯金ホールにて(1975.12)

 
コメント