明日から早くも4月。ここ数日初夏のようなお天気が続いています。過ごしやすいですが、こう気温が高いと、今年の夏が心配です。年を重ねると心配性になるのでしょうか?
先日、江戸検定を勉強している友人に誘われ、「神奈川道」を歩いてきました。
神奈川道とは、幕末、横浜開港に際して東海道と横浜港を短距離で結ぶために作られた道です。距離は3キロほどで、3か月の突貫工事で作られ、開港前日に開通したとか。浅間下から関内の吉田橋までを言います。
まずは浅間下からスタートですが、交差点そばの浅間下神社にも寄ってみました。車では通るけど私は初めてのお参りです。
新田間橋、元平沼橋、敷島橋を通って進みます。敷島橋はちょうど桜が咲きかけていて、本当に綺麗でした。
横浜道からはちょっと外れますが、「岩亀稲荷」にも寄ってみました。
開港当時、歓楽街が高島町にあり、三層櫓式の楼閣がある岩亀楼が有名でした。その岩亀楼の遊女が静養する寮の寮内にあった稲荷が岩亀稲荷です。遊女、喜遊の歌が飾られています。有名な「露をだに いとふ倭の 女郎花 ふるあめりかに 袖はぬらさじ」です。
岩亀稲荷で道は半分ほどきたのでしょうか。コロナ禍で家にいることが多かったので、久しぶりのお出かけ。のんびりと景色を楽しみながらの散歩は気持ちが良かったです。さらに進み、掃部山公園です。
掃部山公園は江戸時代までは「不動山」と呼ばれ、明治初期には鉄道技官の官舎が建てられ「鉄道山」と呼ばれ、その後井伊家に寄贈され、井伊掃部頭直弼にちなみ「掃部の山」となったそうです。皆さん、ご存じなのかしら?知らないのは私だけ・・・?
ちょうど桜が見ごろで、贅沢な景色を楽しめました。ベンチに座ってここで一休み。コロナで鬱々とした心と身体も生き返るようです。まぁ、外が好き、っていう私ですが・・・。
さらに野毛山の切通し(ここが切通し?って思ってしまう道の広さです。鎌倉の切通しとは違うんですね)を抜け、野毛山交差点にある美しい石積をチェック。ここは明治時代の豪商、平沼専蔵の敷地を囲む石垣の名残です。亀甲石積の精度は市内随一だそうです。
野毛3丁目の交差点近くの小さな公園の中に日本近代水道最古の水道管が展示されています。普通に通ったら私は絶対に気づかないと思います・・・。
県立青少年センターには神奈川奉行所跡が。そこを過ぎればもう都橋、すぐに終点吉田橋につながります。
吉田橋などよく通ってはいましたが、こんな歴史の場所とは知りませんでした。物を知らないってこういうことなのね、とあらためて実感。友人からは10枚ほどの資料が送られてきていたので、昔の一夜漬けのように読み漁りました。この資料を作り上げる友人はすごい!!普段ぼ~っと過ごしている私はしっかり資料を読み、理解するのがまぁ大変。
数時間の歴史散歩でしたが、本当に勉強になりました。でも、頭がついていけず、現在は江戸も明治もごちゃごちゃ状態です。困ったものです。
季節も進み、過ごしやすい日々が続きます。コロナに気を付けながらもまた散策に出かけたいなと心の中で思っています。皆さんの春はいかがですか?