店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

ブチ爆撃

2006-04-11 11:07:13 | 珍事件
 とあるところへ栗を売りに行った。
 一緒に仕事をしているのは、同業者の間で「馬の歌」「馬のおじさん」と呼ばれているおじさんだ。
 口の動きが馬に似ているから、とあるベテラン同業者がそう名付けたらしい。
 おじさんが釜を動かしているとときどき、ボン!とものすごい音がして、栗がはじけている。
 とりあえず釜の前についたてがあって全部はふりかかってこないようになってるけど、アツアツの栗の破片がいくつか、おいらの頭を直撃した。
 栗といえども侮ってはいけない。
 かなりの凶器だ。
 カオにへばりつくと、熱いのなんのって・・・。
 一度なんか破裂した栗が高さ3メートルぐらいに飛び上がって、それがべっとりとおいらの髪の毛についた。
 しかも柔らかいので、取り去りにくいのだ。
 3つぐらいいっぺんに飛び散るとまわりが破片だらけになる。
 隣の売り場のにいちゃんたちも一度この爆撃を受けて、あわてて飛びのいた。
 おいらやにいちゃんが
「熱い!」
 と言ってもおじさんは涼しい顔をして、平然と鍋を混ぜている。
 さすがは馬だ。人間の反応は、どうでもいいらしい。