店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

店主実家に帰る⑤

2007-08-18 18:15:31 | Weblog
 こんなわけで競馬を無事終えて東京に戻り、翌日にはこっちに戻ってきた。
 盛岡の商店街の中にある地域物産館みたいなお店で、冷麺もゲットした。
 もっとおいしかったのは、何か有名なお菓子の「割れ」の袋だった。
 ゴマ味、クリーム味、イチゴ味のクリーム入りクッキーの割れたやつを袋につめたのだったが、これのイチゴ味の、そこはかとないつぶつぶ感と、しつこくない甘さがよかった。
 そしてこれはおいらがあっというまに食った。

 家に帰ると、早速「お買い物」の箱が届いていた。
 ぶち君が呆れるような、ロデオの服の山と、「高松宮日記」全巻の袋と、「カラカラ」の新しいタオル・・・。
 しょうもないことをしている。
 

店主、実家に帰る④

2007-08-18 17:58:40 | Weblog
 さて、岩手競馬だ。
 前に行ったときは秋で、紅葉の山並みを眺めながら競馬ができたのだが、今回は新緑と花の季節、ハナミズキをはじめいろんな花が、場内に咲いている。
 おいらの行った競馬場の中では、一番風景の美しい競馬場ともいえる。
 敷地をゆったりとり、あちこちに遊べるスペースがあるせいか、家族連れが多い。
 これも殺伐とした南関東や、地元のおじさんのたまり場の荒尾あたりと比べると、違う雰囲気だ。
 お金をかけて競馬場をキレイにし、次世代の競馬ファンも取り込めそうな家族連れ志向なのに、このままつぶれていくのは、もったいない気がする。
 敷地も広いことだし、ショッピングセンターを誘致したり、何か「競馬のほかに(世代別に)もうひとつ」があればいいのに、と思う。
 客を呼ぶことからはじめないと、馬券は売れない。
 売り方も玄人の方向けに「ひとりの人からごっそり」ではなくて、「広く薄くいただく」。こうするしか、ギャンブルは生き残っていけないのだろう。
 またこんなことを書くと、
「そんなのわかってる」
「地方自治体はもう何もできない」
 とかいうツッコミがくるんだろうけどね。
 で、かんじんの馬券はというと、両日とも最初のレースを当ててそれで遊ぶといういつものやり方で的中したので、最初の日は夕食がうなぎ、次の日はおみやげ代が浮いた。

 このうなぎ屋というのもなかなかよかった。
 表は、ちょっとした小料理屋ふうで、やたら間口がひろくてガラスから食ってるところがまる見えとかじゃくなくて、落ち着いて食事ができる。
 突き出しに出たエンドウ、トマトのサラダもおいしい。
 別にソースにこったり、もとの野菜が何かわかんないほどごたごた盛り付けしてあるものではなく、サラッとゆでたエンドウと、キンキンに冷やしたきれいに切った(ここがミソだ、トマトはキレイに切れてないとなんかまずく感じる)トマトを出してくれる。
 まあ、ちょっとしたことなんだけど、
「新鮮な野菜を使って、それをシンプルだけどおいしく食べる」
 ための心づかいなのだろう。
 もちろん、うなぎのほうもおいしい。
 (悪いがこっちのほうにある大手の店は、タレがダメなのだ、しつこく甘すぎて。アレではちょっと後味が悪く、うなぎイコールしつこい感倍増だ。)
 騒がしくなく淡々とした店の中で、すっきりしたタレのうなぎを味わっていると、まだまだおいらも生きていていいような気になった。

  
 
 

店主、カラオケに行く

2007-08-18 13:26:50 | Weblog
 最近はぶち君と月に1、2回カラオケに行く。
 歌う曲は本人の自由にして、だいたいふたりで50曲ぐらい歌うのであるが、ものを食う間以外はほとんど歌っているかもしれない。
 最近のカラオケは、
「そんなもの本当に歌えるのか」
 というような曲までふんだんにある。
 よい例がクィーンの「ブライトン・ロック」である。
 ロジャーとフレディの2役をひとりでこなすのは、とてもしんどい・・・というかしんどいを通りこして、
「なんでおいらがこんなことをしなきゃいけないんだ」
 とさえ思える。
(じゃあやるな、というツッコミはナシだ。)
 それも人は、ロジャーとフレディのマネをしたくなる。
 歌を歌うのは、日常と違うものを楽しみたいからだ。
 それが非日常だからおいらは歌い続ける。
 たとえクィーンファンから殴られそうな点数だとしても。

 最近ぶち君がハマっているのが、秋川雅史氏の「いい日旅立ち」である。
 この曲は百恵・谷村バージョンをおもいっきり引き伸ばして、ひたすら秋川氏の卓越したクラシック系の歌唱力のためにアレンジされた、ねばりすぎた納豆のような曲である。
 カラオケ画面に出る消費カロリーも、今まで歌ったなかではいちばん高い。
 10キロカロリーの後半ぐらい。
 本来は川のようにさらさらと流れていく曲なのだが、ひたすらダラダラと引き延ばしているので、途中の部分だけをとりだしてきいているとまるで長唄か雅楽みたいだ。
 ♪今日から~旅に出る~♪
 この部分だけとっても、本来の何倍の時間がかかることやら。
 つい、
「いつ旅に出るんだよ、早くしろよ」
 とツッコミたくなるのだか。
 たぶんスナックとかでみんなの前で歌ったら、10人中4人はイライラして悪酔いし、3人は寝てしまい、あとの人は帰りたくなるかもしれない。
 これは完全に「コンサートホールで秋川氏に酔う歌」なのだ。
 素人が歌ってはいけない。
 ときどきぶち君は、
「なんでこんなに、(曲の)あちこち伸ばしたりするんだろう、疲れるのに」
 とぼやきつつ歌っているが、そんな歌につきあっているおいらも、軍歌とかを歌ったりするのでおあいこかもしれない。

 

店主むかつく

2007-08-18 12:03:58 | Weblog
 先日某店で仕事をしそていると、地元の和菓子屋のおやじが、売り場にやってきた。
 そいつは売れなくてヒマならしくて、しょっちゅう売り場を白衣姿でウロウロしていて、あちこちで立ち話をしている。
 うるさいデパートならその「うろついて立ち話」だけで注意されるのだが、おやじは注意されないのをいいことに、こんなことを言っていた。
「そんなに声だして客引きばかりしてると、呉服の仕事なんてできないよ」
 ハアァァァァ?
 いつおいらが呉服の仕事なんてしたいって言ったよ。
 こいつは商売に失敗して呉服屋から菓子屋に転業したらしい。
 そしてひとしきり呉服の仕事の薀蓄をたれて帰っていった。
 呉服の売り方で食品を売れるかっていうと、それには無理があるっていうのに。
 
 食料品は声出して売らなければ活気がなくてダメである。
 活気=新鮮さでもあるのだ。
 見るとおやじの売り場は、ただお客が来るのを待っているだけである。
 似た業者のライバル店がすぐそばにあって、そっちは販売の女性が自分からお客様に声をかけて活気があるからみなそっちへ流れていってしまう。
 それを認めたくないらしい。
 しかも中にいる店員(おやしの身内らしい)が売れなくてイライラするのか、明らかに客に見えるところでぶんむくれて顔を引きつらせて立っている。
 そんな顔をして立っている人のところの商品を、お客様は買いたいと思うだろうか?
 バカじゃねえのかこいつら。
 まわりから学べよ。

 「売れないから当り散らす」それだけなんだろうな。
 でもそれは、商売人のすることじゃない。
 こんな程度の低い輩が、けっこういる。