店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

ひさしぶりに

2008-03-02 11:56:46 | 食い物
 この間母親とデパートに行ったとき、アレがあった。
 「ぐるぐる回る量り売りのお菓子」である。
 キャンディ、チョコレート、クッキーから、ミニようかん、餅菓子からおせんべいまで、和洋東西のいろんなお菓子が回転式のケースの中にあふれている。
 見ているだけで、カラフルで楽しい。
 それに洋菓子、和菓子どっちも買えるので選択の幅が広い。
 だけど…これは、衝動買いの女王のおいらにとっては、恐るべき魔物なのだ。
 味はたいしたことがない、とわかっているのだけれど。
 人間はぐるぐる回るものに弱いのか。
 床屋の看板、回転寿司、そしてこれ…なんか回るものは人間を惹きつけるというものなんだろうか?
 それともあの、バイキング形式に、おいらのような意地汚い輩がひっかかるだけなんだろうか?
 じゃ、他の売り場をぐるぐる回したら、売り上げはどうなるんだろう?
 惣菜売り場とかも、回ってればいいのに。
 こんなバカなことをときどき考える。

 以前某県に旅行したとき、デパートでぐるぐるお菓子売り場を見つけた。
 気がつくと、都合1800円も買ってしまったのだ。
 友人の話では、
「子供にねだられたとき、500円以下で済むようにスナック菓子とか軽くて袋の大きいものを狙うの。そうすれば安いから」
 というが、おいらの好きなものは「ねり絹」という紅白の餅菓子だったりするので、重量としてはかなり重い。
 この日も、おいらは「ねり絹」をすばやくつかんだ。
 すると母上が次は、仏壇用にと、カットされたロールケーキを入れた。
 これでようかんだのプリンだのを入れたら、恐ろしいことになる。
 しかし、ビスケットが、チョコレートがおいらを誘う。
 そうこうするうちに、向こうから知人がやってきた。
 いい年をして、親とこんなものをあさっているのを見られたら・・・。
 そう思って、おいらはそれ以上商品をつめこむのをやめて、すばやくレジに走った。
 幸い知人はおいらに気がついてないようだった。ラッキーだ。
 しかも今回は小額で済んだ。
「世間体」これしかおいらの買い物にブレーキをかけられないということか?