先日、中国の食品事情に関する本を読んだ。
「中国食材調査」陳恵運・著 飛鳥新社・出版
著者は中国から日本に来ている研究者で、これは彼が里帰りするたびに味わう
「裏切りの記録」である。
別に著者は食品専門の学者でも、食品業に従事しているわけでもない。
ただ消費者として、普段本土で食べたり、目にしているものについて書いているのだが、著者が嘆くのも無理ないと思うほどに食品がひどい。
表紙にあったのは、手のひらの上にのった透明な丸い袋の中に、黄色い物体が入っているいるものだった。
これは著者の説明によると、「ニセゆで卵」。
つまりこの透明な袋状のものを加熱する白くなり、外見はゆで卵にそっくりになるのだという、まったくの人造品なのだ。
そんなものが、堂々と本土でもまかり通る。
そういう国なのだ。
日本のかつての「人造イクラ」のようには、ちゃんと公表されない形で。
著者は中国人である。
そして中国本土に実家があり、今は海外で生活している人である。
里帰りして、ふるさとの食べ物を・・・とか自分の好きなものを食べたい。
そう思うたびに、アブナイ食べ物にばんばん裏切られていくのだ。
親戚にあげる高級贈答品の果物にさえも、着色されているという。
これを「個人がする自由市場」と「国家の手が管理する市場」では多少違うらしいが、そもそもは中国人のおおざっぱな体質が問題なんじゃないか、と批判を投げかけている。
同胞による批判を、この書にあるような食べ物を作っている人たちは、どう思うのだろうか。
その批判さえ無視して、さらなる経済的成長を願ってもそれは、「資本家」のやりかたとまったく同じなのに。
弁護も隠蔽も、もういいよ。
「中国食材調査」陳恵運・著 飛鳥新社・出版
著者は中国から日本に来ている研究者で、これは彼が里帰りするたびに味わう
「裏切りの記録」である。
別に著者は食品専門の学者でも、食品業に従事しているわけでもない。
ただ消費者として、普段本土で食べたり、目にしているものについて書いているのだが、著者が嘆くのも無理ないと思うほどに食品がひどい。
表紙にあったのは、手のひらの上にのった透明な丸い袋の中に、黄色い物体が入っているいるものだった。
これは著者の説明によると、「ニセゆで卵」。
つまりこの透明な袋状のものを加熱する白くなり、外見はゆで卵にそっくりになるのだという、まったくの人造品なのだ。
そんなものが、堂々と本土でもまかり通る。
そういう国なのだ。
日本のかつての「人造イクラ」のようには、ちゃんと公表されない形で。
著者は中国人である。
そして中国本土に実家があり、今は海外で生活している人である。
里帰りして、ふるさとの食べ物を・・・とか自分の好きなものを食べたい。
そう思うたびに、アブナイ食べ物にばんばん裏切られていくのだ。
親戚にあげる高級贈答品の果物にさえも、着色されているという。
これを「個人がする自由市場」と「国家の手が管理する市場」では多少違うらしいが、そもそもは中国人のおおざっぱな体質が問題なんじゃないか、と批判を投げかけている。
同胞による批判を、この書にあるような食べ物を作っている人たちは、どう思うのだろうか。
その批判さえ無視して、さらなる経済的成長を願ってもそれは、「資本家」のやりかたとまったく同じなのに。
弁護も隠蔽も、もういいよ。