店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

それは一体どこから?

2009-06-18 22:19:08 | Weblog

 おいらが住んでいる場所の近くに、某商店街がある。
 かつては隆盛をほこったこの商店街は、「シャッター通り」にならないように適度にじいさんばあさんのテイストをくすぐり、若い人の需要も満たそうと努力はしているようだ。
 なかなか、花など掘り出し物もあるし、日用品は安い。
 母親もマメに通って「予約販売」などで自分の好きな漬物をゲットしている。
 まあ、ごく普通にみんなが買い物をする場所だと思っていただければよい。

 ある日、サウナに行こうとそこを歩いていたら、ヘンなおじさんに会った。
 おじさんは年齢60ぐらい、白髪の短髪でやせいてる。
 上半身はピンク、紺、黄色などのもようが入り組んだ色あせた刺青模様のTシャツをきいてる。
 別にけばいものでオドロキはしないが、おじさんの下半身につけているものを見て、おいらはそのとき飲んでいたぬるいアイスコーヒーが、一気に凍りついたような気分になった。
 おじさんのスリムな下半身を覆っていたのは、なんと「黒地に白のフリルつき半ズボン」だったのである。
 よく10代ぐらいの女の子が、トップにスモッグ風の服などをあわせてはいているような半ズボンで、すその白いフリルがくっきりとまぶしい。
 うすぐらいアーケードの中でも目立ちすぎるぜそれは。
 上半身の「男」くさい服と、この組み合わせ・・・。

 おじさんは近所の人らしく、路上で同じく近所の人らしい人と、話をしている。
 そして若いコが放置したらしいゴミや夜の座りこみ用のビニールシートについて文句を言っていた。 

店主中古車屋に行く

2009-06-18 21:13:30 | Weblog
 先日店主は、某中古車店に行った(ここで「新し物好きのくせにエコカーを買わないなんて」というツッコミはナシである。)
 この店はまあ、ここらへんでは最大手らしく、保有台数も多めである。
 敷地も広く、ギチギチに停めてあるというより、広めの駐車場のようなカンジで中までゆっくり見ることができるので、とても見やすい店である。
 店の人もすぐには寄ってこない。べったりマークされてつきまとわれることがないので、その点気楽でもある。
 車種も400万円超の高級車から、商業用軽トラまでいろいろある。
 まずはゆっくりぶらぶら歩いてみる。

 ①車高を下げたり改造してないスカイラインは、まず…ない。
 ②スポーツ系の車は、たいがい車高が下がっていて、見るからに族車仕様だ。
 ③ピンクやパステルブルーといったかわいい色の軽は高い。
 ④白以外の色の軽トラがほとんどない

 別に軽トラを買うわけじゃないけど、軽トラはたいてい白だ。
 農村の緑には、清清しい白が似合うのか???

 そんなことを考えながら、ぶらぶらと歩く。
 平成一年式、白のサンルーフつきソアラ・・・値段は「店のものにきいてください」と書いてある。
 おいらの心の中に住む魔物が、
「それおもしろそうじゃん・・・ソアラなんだよ、ソアラ」
 と囁く。
 あのバブルの残影をひきずる美しい純白のボディ、ここらへんの海岸でやってたら日焼けするだけであんま意味のないようなサンルーフ・・・。
 いったい、いくらなんだろう・・・そしてこの車の正体は???
 まさか走り出したとたん、バリバリいってエンストとかじゃないよな?
 思わず店員をつかまえてききそうになる衝動を、おいらはかろうじて抑えた。
 少しは、大人になったもんである。(どこが??)

 しばらく見ているうちに、おいらは敷地の一角にとめてあった、ある車に気がついた。
 適度にボロくて、適度に古い某アメ車である。
 「これなら以外に安いかもね」
 ミエっぱりなおいらは、外車好きである。
 たとえそれが燃費が悪かろうと、おいらの金なんだからいいじゃん、とか考えてしまうのがおいらのバカなところなんだが、外車のあの国産車にないゆったりとした車内と、狼の性能のアンバランスがおいらをミョーに惹きつけるのだ。
 愚かと言いたければ言え、どうせ一度しかない人生なんだからおもしろい車に乗らなきゃ・・・。
 ナンバーは他県のもの、内装は・・・あれ・・・ちょっと高級アメ車にしては車内が・・・なんか車内に書類みたいなモノが・・・。
「ぶち君、これどうよ?」
 おいらは隣にいたぶち君にきいてみた。
 ぶち君はあきれたかのように、
「●●ちゃん(おいらの本名)、それは他のお客さんの車だってば」
 そうだった・・・ここは展示場と駐車場が一緒で、展示車の中に自分の車を停めるようになっているのだった。