店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

惑星大戦争

2011-01-11 21:16:26 | Weblog
 この作品、正直頭が痛い。
 っていうか当時観に行かなくて良かったと改めて思った。

 一連のアメリカSF映画に触発されて作ったんだろうけれど、単なる「東宝特撮の焼き直し」だし、俳優にお金かけちゃったぶんなんかショボイし・・・。
 あと主役がモリケンなのもちょっとね・・・彼は背が低いし、沖雅也と並んでも見栄えがしないし、なんか熱血ひとすじの彼が出てくると、当時でさえすでにクサイと思ったけど。
 このへん「一般人の時代(いま)感覚」と「特撮人の時代(いま)感覚」が明らかに乖離している気がするんだけどね。
 これが合致するのは、平成ゴジラシリーズを待たないといけないのか・・・。
 いっそのこと沖が主役でも良かった気が・・・。
 
 あと音楽。
 ときおりかき鳴らされるハープがうざい。
 緊迫感がなくて優雅にこれをやられるとなんか脱力するし、あとギターもこの時代なのにベンチャーズか歌謡曲のバックバンドみたいだ。なんかダルい。
 なんかそういうのがOPに流れるとめまいがしてくる。

 そして最後にドカーンと、「終」ならお約束でまだ許せるけど、「惑星大戦争」のでかいロゴが画面に出てくる。
 なんで?
 
 最後に強引によかったところ・・・
 ジミー役の彼が、かわいかった。
 そんだけかな。

ポスターほどではないドゴラ君

2011-01-11 21:15:14 | Weblog
 先日「宇宙怪獣ドゴラ」を見た。
 ジャケットのポスターに、「ビルも人間も吸い上げる」と書かれているけど、そんなことはない。
 ドゴラ君は炭素がらみの物質が大好きなのである。
 だから当時としてはまだ重要なエネルギー源のひとつだった石炭をばんばん吸い上げられて困るのである。
 これは怪獣映画というより、パニック映画に近いと思う。
 ドゴラ自体もそれ以前に出てきたモスラ・ゴジラ・ラドン等に比べてインパクトが弱いし神出鬼没(これでいいんだっけ?)な怖さはあるけれど、破壊力はないし。
 まあ、ドゴラがしょぼい分、人間界はにぎやかだ。
 強盗団、警察、科学者・・・いろんな人間が入り乱れて地上波ドンパチ、争奪戦である。
 そんなバタバタ走り回る人間たちをあざ笑うかのように、フラフラと舞い降りてくるドゴラ・・・なんか、パニック喜劇なのかな?と思ってしまうのである。
 個人的には若林映子さんのファニーで色気のある女ギャング、ダン・ユマさんのとぼけた怪演が好きなんだけどね。