松竹。しかも1954年だからモノクロ。
冒頭の桜の花の中の勅使行列から、華やかな元禄絵巻がはじまるのかと思ったら内容はひたすら暗い。
ハード路線というべきなのかもしれないけれど、家族・主従・政治の人間関係や人間ドラマにウェイトがかかっているぶん、なんかとにかく重いのだ。
これって、忠臣蔵必須のシーン(たとえば杯の別れとか遥泉院の女中が吉良のスパイ疑惑とか)が少ないからかもしれない。
「講談じゃありませんよ、がんばって実録ふうにしてありますよ」
と言いたいのかもしれないけれど、忠臣蔵って
「悲劇なんだけど、そこここに華やかな見所があってそれがバランス取れてるから最後はカタルシス」
なんだと思うんだけど・・・。
浅野内匠頭の江戸城での右往左往、キレっぷりは今まで見た中で一番かもしれない。
、
冒頭の桜の花の中の勅使行列から、華やかな元禄絵巻がはじまるのかと思ったら内容はひたすら暗い。
ハード路線というべきなのかもしれないけれど、家族・主従・政治の人間関係や人間ドラマにウェイトがかかっているぶん、なんかとにかく重いのだ。
これって、忠臣蔵必須のシーン(たとえば杯の別れとか遥泉院の女中が吉良のスパイ疑惑とか)が少ないからかもしれない。
「講談じゃありませんよ、がんばって実録ふうにしてありますよ」
と言いたいのかもしれないけれど、忠臣蔵って
「悲劇なんだけど、そこここに華やかな見所があってそれがバランス取れてるから最後はカタルシス」
なんだと思うんだけど・・・。
浅野内匠頭の江戸城での右往左往、キレっぷりは今まで見た中で一番かもしれない。
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バレバレだったそうで、幕府のスタンスは
「関わりたくない」
だったそうな。余計なとばっちりを受ける家が
無いように、吉良邸を武家屋敷地帯から移動させ
るまでやったと言うから、「好きに討ち入りして
頂戴」だったのではないかと。
それでも吉良本人を討取るまで時間がかかった
から、むしろ吉良さん頑張ったと言うべきか。
と言いたいところなのだろうが、この映画はツッコミどころ満載です。
そのなかのひとつ・・・
他社製作作品では、浪士東上シーンで。皆見つからないように夫婦単位とか、単独もしくは2人とかで目立たなく東上・・・のはすが、この作品では5人ぐらいの団体。
目立つからおかしいんじゃないのか。
他にもいろいろ・・・。
ひまな方は見てみてください。
白皙の二枚目、鶴田浩二がどんどんボロボロになっていくさまは、鬼気迫るものがあります。
>「幕府は見て見ぬふり」
おいらもそう思います。
これは幕府側に見捨てられる吉良のおっさんの態度にも問題があったのではないかと・・・。
それと集団かどうかは別として、仇討じたいは合法なわけですし。
吉良さん、幕府内にも敵がわんさといたのでしょうね。
まあ、吉良は領地では良政を敷き、慕われていたという説もあるし、収賄じたいは当時は今と感覚が違ってある程度は「礼儀の一環」だったのでしょう。ただ、欲をかくとキリがないですがね。
忠臣蔵は好きなので、いっそのこと項目を立てようかと思っています。