店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

店主、実家に帰る④

2007-08-18 17:58:40 | Weblog
 さて、岩手競馬だ。
 前に行ったときは秋で、紅葉の山並みを眺めながら競馬ができたのだが、今回は新緑と花の季節、ハナミズキをはじめいろんな花が、場内に咲いている。
 おいらの行った競馬場の中では、一番風景の美しい競馬場ともいえる。
 敷地をゆったりとり、あちこちに遊べるスペースがあるせいか、家族連れが多い。
 これも殺伐とした南関東や、地元のおじさんのたまり場の荒尾あたりと比べると、違う雰囲気だ。
 お金をかけて競馬場をキレイにし、次世代の競馬ファンも取り込めそうな家族連れ志向なのに、このままつぶれていくのは、もったいない気がする。
 敷地も広いことだし、ショッピングセンターを誘致したり、何か「競馬のほかに(世代別に)もうひとつ」があればいいのに、と思う。
 客を呼ぶことからはじめないと、馬券は売れない。
 売り方も玄人の方向けに「ひとりの人からごっそり」ではなくて、「広く薄くいただく」。こうするしか、ギャンブルは生き残っていけないのだろう。
 またこんなことを書くと、
「そんなのわかってる」
「地方自治体はもう何もできない」
 とかいうツッコミがくるんだろうけどね。
 で、かんじんの馬券はというと、両日とも最初のレースを当ててそれで遊ぶといういつものやり方で的中したので、最初の日は夕食がうなぎ、次の日はおみやげ代が浮いた。

 このうなぎ屋というのもなかなかよかった。
 表は、ちょっとした小料理屋ふうで、やたら間口がひろくてガラスから食ってるところがまる見えとかじゃくなくて、落ち着いて食事ができる。
 突き出しに出たエンドウ、トマトのサラダもおいしい。
 別にソースにこったり、もとの野菜が何かわかんないほどごたごた盛り付けしてあるものではなく、サラッとゆでたエンドウと、キンキンに冷やしたきれいに切った(ここがミソだ、トマトはキレイに切れてないとなんかまずく感じる)トマトを出してくれる。
 まあ、ちょっとしたことなんだけど、
「新鮮な野菜を使って、それをシンプルだけどおいしく食べる」
 ための心づかいなのだろう。
 もちろん、うなぎのほうもおいしい。
 (悪いがこっちのほうにある大手の店は、タレがダメなのだ、しつこく甘すぎて。アレではちょっと後味が悪く、うなぎイコールしつこい感倍増だ。)
 騒がしくなく淡々とした店の中で、すっきりしたタレのうなぎを味わっていると、まだまだおいらも生きていていいような気になった。

  
 
 

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