店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

さてこの珍事件に対するコメント

2006-04-05 23:45:41 | Weblog
 最近どうもこのテの「両親の面倒見るのを逃げている」輩が多い。
 おいらの幼馴染も、母親がガンになって入院しているのに一度も見舞いに来なくて顰蹙を買っている女がいる。
「体が弱いのでダンナへの負い目があって」と言いたいらしいのだが、見舞いだよ見舞い、そのぐらいしたってバチは当たんないだろう。
 まあ、そんなことで妻に負い目を感じさせる亭主もたぶん度量ナシのアホなんだろうけどね。
 おまえはいいよ、兄弟がいるからなすりつけあっていれば時間切れになるんだろうし。
 漏れのように子供一人だとなすりつけもこともできんのだぞ。
この珍事件のばあさんの娘のことを批判するのはやめようと思ったけど、なんか後になってばあさんの話を総合すると、ふに落ちないとこがいっぱいあった。
 それとこういう家族の問題のときに徹夜連続だの海外勤務だののたいそうな仕事をしてるわけでもないのに「仕事」を理由に使うな。
 一家の主人として家族を養っている人間がそう言うのはわかるが、短時間パートの分際で寝言はやめろ。
 社会人なら時間のやりくりぐらいしろっていうんだよ。
 たぶん酔っぱらいのオヤジにオロオロして、なんとか被害を避けたいと逃げ回っているのだろうが、もう一番の被害者のばあさんは、
「見ず知らずの他人(おいら)にまで自分の問題を訴えたくなる」
 ほど、せっぱつまっているんだぞ。
 もう逃げないほうがばあさんのためにもいいと思うのだが。
 こんなことを考えてるうちにだんだん腹が立ってきた。
 こういう人間はまわりの人には「ダンナに対する立場がある」「子育てが大変」「仕事が大変」とほざいてるんだろうな・・・たぶん。
 逃げる理由が存在する限り、それを探し出して使う。
 それがずるい人間のやり方だ。
 だけど後になって悲劇が起きてもいいのかよ。
 

路上身の上相談

2006-04-05 23:32:06 | 珍事件
 先日会社に行こうとバス停に立っていたら、後ろにいたばあさんがおいらに声をかけてきた。
 「いや~私、ダンナが大酒のみでひどい目にあってるから、○○医院(かかりつけの医者のことらしい)で相談したら、本人を連れてこないとアル中の治療はできませんって言われて、こんな紙渡されたんだよ」
 と、その人をまったく知らないおいらに話しかけられた。
 その紙には「法律相談」のコーナーが書かれていた。
 ばあさんは70代中盤、おいらの近くの団地に住んでいて、亭主は一日家にこもってビールを飲み続けているらしい。
 そのうえ同じ家に住んでいるのにばあさんに「バカ女金よこせ」だのと罵詈雑言をマジックペンでなぐり書きした手紙を毎日のように寄こすらしい。
 しかも、ばあさんの父親の遺産や、ばあさんの貯金を勝手に引き出し、残っている貯金も、
「半分はオレのものだからよこせ」
 と取り上げようとしているというのだ。
 その財産横領の件と、「出て行け」と言われたので今後の身のふりかたとをその法律相談に行けと、医者が勧めてくれたのだ。
 その相談場所はおいらの職場のすぐ隣なので、しかたなくおいらはばあさんをビルの近くまで送ってやることになった。
「亭主に勝手に籍を抜かれたらどうしよう。年金ぐらしで娘もあてにならない(娘の生活が大変なのでばあさんが援助してるらしい)から、生きていけない」
 そんなふうにオロオロするので、
「今の世の中、勝手に籍を抜くなんてできやしないから、それは安心しなよ」
「それと、弁護士雇う金がなかったら、市役所とかの法律相談にも行ったほうがいいから、今日○○○でラチがあかなかったら、こっちにも行ってみ」
 と言って慰めると、ばあさんは少し落ち着いたのか、
「ありがとう、誰かにぶちまけないともう、しょうがなくて。すまんねこんな話をして」
 と言って去っていった。
 ばあさんがいなくなったあと、出勤の道々でおいらは考えた。
「何故娘も一緒についていかないんだ?」
 パートがある言ってるが休みがないわけじゃないらしいし、ばあさんの話ではおいらより勤務時間がかなり短い。午前中だけだと言ってもいいほどだ。
 事情がばあさんの話でしかわからないから、この娘とやらを批判してもしかたないが、家族の一大事にちょっと逃げ腰な気もするのだ。
 おいらは仕事があるのでそれ以上何もできないが、ばあさんの成功を祈る。