新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

発達障害の親がやる育児

2015-12-09 23:55:02 | メンタルヘルス
 ヤプミーさんからの連絡で知り、慌てて「世界仰天ニュース」を見ました。普段は見ない番組なんですが、今日のテーマは「アスペルガー症候群」。しかも、育児をしている母親のお話とのこと。

 これは見ない訳にはいきません。教えてくださった方に感謝m(__)m。

 番組は、アズ直子さんのお話でした。この方の書いた本を、パラパラとめくったことはあります。アスペルガーだけど、育児もやって、会社を起業してと、大変すごい方です。

 番組は、アズさんが診断を受けるまでの間、特に育児に大変苦労されたお話が、再現ドラマでわかりやすくまとめられていました。

 番組を見ていて、我が家にも当てはまる話がいくつか。

○仕事が長続きしない。

 妻の場合、自分から自主退職してしまうことが多かったようですが、長続きしなかったのは一緒です。

○リビングは散かり放題。

 これは全く同じ。我が家は掃除が全く行き届いていません。

 妻は学校からのプリントや、通院先、外出先で見かけたチラシなどをすぐに持ち帰って「大事なもの」として取っておくので、整理が追いつきません。防犯、防災や、メンタルヘルス関係は目ざとく見つけてまめに持ち帰ります。僕も、整理整頓は得意ではないので、もう、さじを投げてる状態です。たまに、僕がたまりかねてある程度整理しますが、基本的にものが散乱しています。娘の友達が遊びに来ても、さすがに恥ずかしいので、リビングには入れられません(^_^;)。

○人の言うことの意味が理解できずに、トラブルが発生してしまう。

 これも、よくあります。

 再現ドラマでは、ママ友とのトラブルが挙げられていましたが、我が家の場合、保育所時代に、保母さんが口頭で連絡事項を伝えて来ると、理解できなくて妻が混乱したり、意味を取り違えて全然見当違いのことをしたり、ということはよくありました。お弁当を作ったり、学校関係や対外的な事柄は原則僕の仕事としたのは、このころの経験に基づいています。

 ひとつ、大きく違うのは、アズ直子さんはご自身の障がいの診断を受けた時に、安堵感があったそうですが、妻は自分がアスペルガー症候群だと分かった時に、大きなショックを受けたこと。

 診断から8年経ちますが、妻には、いまだに自分の障がいを受け入れることができない部分があります。僕から見ると、それが彼女の二次障がいにもつながっているので、歯痒いところでもあるのですが。

 色々、難しいです(^_^;)。

 妻は、横で同じ番組を見ながら、いろいろ思い当たる部分もあるらしく、泣きながら、頷いていました。

 娘は、ウォークマンを聞きながら宿題をしていて、表面上は素知らぬふり。でも、アズさんの娘さんと同じように、娘も一時期妻のことで悩んでいたことは、知っています。母親が家にいるのに、なぜ保育所に預けられたのか、なぜ、小学校からまっすぐ帰宅できずに、放課後児童クラブに行かされたか、そして、なぜ、自分は一人っ子で、弟妹がいないのか。

 最近は、その手のことは匂わせなくなりました。乗り越えたのか、ただ単に黙っているのか、それは僕にはわかりません。