関西(京都府)うまれのおばさんは
小さいいころから、蕪と大根は聖護院で育ってきており
長い大根はお漬物(たくあん)にするものという感覚でした。
何時のころからか?関西の家庭でも長い大根が主流になってきて
何の抵抗もなくおでん(関西では関東炊きといいます)に
長い大根を使っていました。
当地でもたまに聖護院大根が売られていることはありますが
いつでもどこでも買えるということはなく
畑をやるようになり種屋さんで聖護院の表示を見て
懐かしいのと昔の味がよみがえってきて
「これは自分で作るしかない」とつくり始めました。
土壌の違いからか最初はなかなかうまくできなかったのですが
おばさんの腕が上達したのか?
種の改良が進んだのか?
近年はうまくできるようになりました。
しかし、味は若干違います・・・
聖護院大根は煮物にすると、大根の臭みも少なく、柔らかいのに
煮込んでも煮崩れしにくいと、いいところだらけです。
聖護院蕪は千枚漬けだけでなく、我がふるさとでは
お正月には縁起が良いとされる末広に切った蕪(聖護院蕪は大きいので)を
柔らかく煮てお味噌で味付けしたお雑煮をいただきます。
まだまだ小さいですが(もう少しするとこの倍くらいになります)
左から 聖護院かぶ 聖護院だいこん 青首大根
葉っぱが違いますね。匂いも違いますよ。
市販されている蕪はほとんどが葉っぱが切られていますが
根より葉っぱのほうがカリウムやカルシュームを多く含んでいます。
蕪の葉っぱは煮びたしにするとおいしくいただけます。