自分はロッカーというものは孤独で家族の理解は得られないという
イメージを持っていました。例外と言えるのが
シーナ&ロケッツの鮎川一家ですね。
この映画は、今年亡くなった鮎川誠さんに関するドキュメントに
インタビュー等を加えたものとなっています。
黒のレスポールカスタムを相棒に、サングラスに革ジャンのスタイルで
ギターを弾きまくる姿はどこまでもカッコいいのです。
しかしながら家庭では、妻のシーナと3人の娘を大事にしている姿が。
3人の娘たちは、ロックし続けている父親を尊敬している様子が
映像から見てとれます。
インタビューも、大きな影響を受けたという、
元ブルーハーツの甲本ヒロトさん、
元ルースターズの花田裕之さん等、思い出話を披露してくれています。
鮎川さんの人柄を感じさせてくれますね。
妻のシーナさんが亡くなった後も、シーナ&ロケッツは演奏を続け、
3女のLUCY MIRRORがシーナさんの代わりにボーカルを受け継いだのも
家族の強い絆を感じましたね。
当初はポップ過ぎるのではと賛否両論だった「ユー・メイ・ドリーム」
それでもシーナ&ロケッツには最も重要な曲ですね。
娘に歌い継がれていったのは感無量だったのではと思われます。
自分自身は、結局、シーナ&ロケッツを見る機会がありませんでした。
この映画に使われているライブ映像を見て、
一度は生で見たかったなぁと思えたのでした。