段々と朝も涼しくなってきて、今年も秋に関する曲について
書こうと思っていた所に、谷村新司さんの訃報が入ってきてしまいました。
その為、予定を変更してこの曲を取り上げてみようかと。
アリスの曲は、ヒット曲は聴きやすいものが多いですが、その反面、
「帰らざる日々」のように重い感じの曲も多いです。
「帰らざる日々」は死の直前の自分、「それぞれの秋」は友人の自殺、
「冬の嵐」は人生の終わりについて。苦労している人生を歌う「砂の道」。
谷村さんは、「島耕作シリーズ」で有名な弘兼憲史の作品の
「人間交差点」をタイトルにしたアルバムも出していて、
その辺りの影響も強かったのかもしれません。
(今回、調べてみて知ったのですが、このアルバムの発売時期は
ドラムを菅沼孝三さんが演奏していたのですね。ちょっと意外でした)
さて話を戻しますが、この曲、「3年B組金八先生」の「15才の母」シリーズの
BGMにも使われていたので、もしかしたらそれで覚えている方がいるかも。
重い曲でありながら、シングルが50万枚ほど売れるヒット作となっていますね。
ライブでもよく歌われていました。
今年の秋はいつもの秋より
長くなりそうなそんな気がして
この歌詞が身に染みるそんな気がします。
挫折を思わせる歌詞ですが、重いコートを脱いで歩いてほしい。
そんな事を思いながら。自分にも当てはまるのですが。
もちろんアリスには暗い歌ばかりではありません。
希望を歌うものも沢山あります。
初期には前回紹介した「明日への讃歌」。
そして後期には、絆をテーマにした「美しき絆~ハンドインハンド~」。
これも前回紹介した「風は風」
そしてヒットこそしなかったものの、ずっと大切に歌われてきた
アリスにとって裏の代表曲とも言える「遠くで汽笛を聞きながら」
いつまでもくよくよせずに、前向きで行かないとなぁ。