発売が予告されて、入手出来るのを楽しみにしていたCDが届きました。
NO.190で紹介した「ジャックス・ラスト・ステージ」です。
兎に角、存在しないと言われていた第1回フォークジャンボリー出演時の音源、
定本ジャックスにも存在しないと書かれていたので、
絶対ないと思われていただけに、これはどうしても聴きたかったです。
何より、ジャックス最後のライブですので。
このCDは2枚組で、1枚目は1969年8月10日の
中津川で行われた第1回フォークジャンボリーにおけるライブ音源。
音質は決していいとは言えませんが、充分聴けるクオリティです。
この時代は、まだカセットテープも一般的ではないと思われるので、
誰がどうやって録音したか気になる所です。
よく記録を残してくれたと思います。1曲「薔薇卍」が欠けていますが、
それ以外は収録されているのが嬉しいです。
解説によると、イベントは午後6時からアマチュアの演奏が続き、
プロの演奏が始まったのが午前0時過ぎ。
ジャックスの演奏は午前4時ぐらいだったと。
イベントの終盤は、「友よ」の大合唱が続いたとの事。
冒頭は高石ともやさんによるMCですが、解散に関する語りもあるのが
貴重です。その辺りもこの音源の価値を高めていると思います。
最初の「TO LOVE YOU」は、ライブ音源がないと言われていた曲で
大変貴重と思いますが、僅か17秒の曲だったりします。
それ以外にも休みの国の曲である「第五氷河期」もあったりします。
ラストライブとは言えない位の演奏が聴けて、
それだけでも買う価値はあったと思います。
2枚目は、1969年7月25日の第5回ジャックスショウの音源。
音質は更に良くないですが、今まで聴けなかった音源ですので、
気になりませんね。何といっても「堕天使ロック」が2回演奏されて
しかもレアな歌詞違いバージョンです。
「さあ兄弟 ゆこうぜ出発だ」と歌われますが、
新たな旅立ちを意味したのだろうか?
それ以外にも「ピコの唄」や「お前はひな菊」のライブバージョンは
珍しいかと。
兎に角、日本ロック史における重要なグループのラストライブなので、
よくぞ発売してくれたと思います。