自分は、色々なジャンルの音楽の記事を書いていますが、
色々な所で目にするのが水谷公生さんの名前です。
水谷さんは、セッションギタリストとして活躍してきた人ですが、
作曲やプロデュース、バックバンドへの参加と、活躍は多岐に渡っています。
NO.164で、頭脳警察のアルバムに参加しているという記事も書きましたが、
NO.193では、アウトキャスト、アダムスといったグループに
参加しているという記事を書きました。
今回は自分名義のアルバムについてです。
水谷さん名義でのアルバムってありそうでないんですよね。
唯一あるのが、1971年に発売されたこのアルバム。
佐藤允彦さん、鈴木宏昌さん、猪俣猛さんといった
ジャズ畑の人が参加しているだけあって、ジャズやフュージョンっぽい
感じの曲が多いです。水谷さんのギターも大人しめの曲が多いのですが、
中には歪んだ感じのギターを聴かせる曲もあったりします。
日本のプログレの黎明期の一つの形ではありますが、
まだジャンルを確立するまでには至っていないと思います。
ジャズテイストの強いインストものって感じですか。
それでも後のカンタベリーミュージックに繋がるような兆しの曲も
あったりして興味深いものはあります。
嘗てジュリアン・コープが水谷さんを「日本のフランク・ザッパ」だと
証した事もありました。この辺りを聴くと納得かな。
まぁこのアルバムはかなり地味目の曲が多かったので、
それ程売れていないはずですが、
日本でもマニアックな人しか知らないようなこのアルバム、
ヨーロッパでは海賊盤が出回ったくらいだとか。誰が広めたんでしょうね?
水谷さんに関しては、この時期にもっと尖った音源を残しています。
また次回以降に書こうとは思います。
水谷さんに関しては、もっと色々調べていこうかなと思います。
実は後期のタイガースのアルバムでギターを弾いていたとの
話もありますが本当かどうか。
また演奏をしているけど、名前を出さずにいるというのも
あるようです。これもその一つですが、真相はどうでしょうね。
曲は兎も角、まるで津軽三味線のように引かれている
ギターはなかなかのものだと思いますね。