ふとした切欠で、ここ数日、ルネッサンスの音源を聴いています。
あまり精神状態が良くなかったのか、疲れが溜まっていたのか、
女性ボーカルものを欲していたようです。
少し前に書いた、たんぽぽのコーラスとストリングスも
久々に聴いて良かったのですが、このルネッサンスも、
しっかりと声楽の勉強をしてきたボーカルのアニー・ハズラムの歌声が
和ませてくれます。またオーケストラと共演したりで、
時にはスケールの大きな音楽を聴かせてくれます。
YouTubeで聴いていただけでは物足りなくなり、買って何処かにしまい込んだ
CD類を探す羽目になってしまいました。
ルネッサンスは複雑な経緯を辿っていて、元々は、ヤードバーズのメンバーの
キース・レルフとジム・マッカーティが中心になって
オリジナルのルネッサンスが結成されます。
しかしながら長続きはせず、セカンドアルバムの制作に参加した
マイケル・ダンフォードが引き継ぐ形でメンバーを一新、
この新生ルネッサンスがメインで語られています。
ルネッサンスに関しては、早い段階からCD化はされてきたのですが、
BTMに移籍して発表された「運命のカード」、「シェエラザード夜話」、
「ライブ・アット・カーネギーホール」は、契約の都合からか、
なかなかCD化されませんでした。その為、色々な中古レコード屋を
探し回ったものです。結局、「運命のカード」は見つかりませんでしたが、
「ライブ・アット・カーネギーホール」は輸入盤レコードながら
何とか入手出来ました。苦労しただけに思い入れのある1枚です。
1975年にニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラと共演し
収録された2枚組で、当時の代表曲が中心となっています。
アレンジは、スタジオ録音盤に忠実なものが多いですが、
寧ろ、スタジオ盤をそのまま再現出来るというのは、
確かな技術があるからこそだと思います。
圧巻は、「シェエラザード」全曲と「燃ゆる灰」。
1曲でレコードの片面を占める大曲ですが、
見事にアニーは歌いきっています。「シェエラザード」のクライマックス部分は
毎回聴き入ってしまいます。
ルネッサンスのオーケストラとの共演のライブに関しては、
キングビスケットフラワーアワーで放送された、
1977年のロイヤルアルバートホールでのライブ盤も発売されており、
こちらも甲乙つけがたいいい出来のものです。
余談ですが、CDを探す際、行方不明になっていたルネッサンス初来日時の会場で
CDを買った時に特典で貰えたサイン色紙が見つかったので、
個人的には嬉しく思ってます。今度は無くさないようにしないとなぁ。
CDサイズの小さな色紙ですが、今となっては貴重なものだと思いますし。
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