星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(144) アメリカ横断9日目 アイダホ州 Coeur D'Alene

2013年08月23日 08時48分49秒 | Weblog
イエローストーンをあとにして、今日はモンタナ州のミズーラ(Missoula)まで430キロ走るとの当初の計画でしたが、この先はホテルの予約もしていないので気ままに行けるところまで行って適当に沿道のモーテルにでも泊まるつもりで出発です。

カナダの広大な大平原とは違って、こちら側は山あり川ありと変化に富んでいて運転も楽な感じです。かなり速い流れの川に舟を浮かべて渓流釣りに興じるアングラーがいます。よくみると船頭は舟から降りて錨代わりに舟を停めるとともに客が釣り上げた魚をタモで掬ったりしています。大名遊びですね。



沿道でHot Springsの看板を見つけ、温泉に恋しさ募る身としては迷わず突進したら・・・・、生憎今日は清掃のための休業日。またまた温泉にそっぽを向かれました。木製プールの床を丹念に掃除しているところを見ると、湯の花も多いそれなりの名湯ではなかったのかと、釣り逃がした魚の大きさが悔やまれます。



ハイウエイ90号線を走行中に、遠くに露天掘り鉱山と思われる褐色の大きな山肌が現れたのと、その続きの山の頂上に大きく「M」とかかれたシンボルが気になって途中下車です。モンタナ州 Butte(ビュート)という地下資源豊富な鉱山の街でした。山の頂上までたどり着き、シンボルの「M」は当地の誇るモンタナ工科大学のイニシャルであることに納得。納得ついでに、昨晩炊いたご飯で作った「おにぎりピクニック」の会場は、モンタナ工科大学の鉱物博物館前の木陰をお借りしました。

  

「行ったことがある」実績を作る旅でもあるので、大都市ミズーラには給油とコーヒーブレイクにだけ立ち寄りましたが、ここに泊まるイメージは湧かなかったので先を急ぎました。このままのペースで行けばワシントン州のSpokane(スポケーン)まで届きそうな勢いでしたが、じっと我慢して一歩手前でとどまり、これまで一度も来たことの無いアイダホ州に一泊しようとの単純な発想から、ワシントン州との州境50キロ手前の街Coeur D'Alene(コーダレイン)に泊まることに方針変更です。気まま旅の醍醐味です。

ハイウエイから出てダウンタウンに向かう道筋のモーテルは何処も満室の看板が出ていて、若干の不安は残りましたが、町の佇まいにすっかり魅了されたので、宿探しは後回しにして早速市内探訪スタートです。

 

湖畔に立ったリゾートタウンの様子はケロウナに勝るとも劣らない奇麗さで、これまでに訪れた街のなかでもベストスリーに入ります。近ければ何度でも訪れたい街との印象でした。湖面に浮いた2キロ近いボードウオーク、ヨットハーバーで拝む夕陽、そして最後に食べたアイダホ特産?のマッシュ・ポテト、どれも秀逸でした。



ダウンタウンに向かう時に気になっていた「Japan House Suites」なるモーテルに空室をみつけ(というより客は我々を入れて2組だけらしい。昨日まで満杯だったとはマネジャーの言。)飛び込みました。Wifiは未整備ながらなかなか清潔な部屋に満足。「無予約旅行」の初体験はまずまずの結果でした。(でも、安心のためには先ず宿を探してから市内探訪に赴くべしとの反省も忘れません。)

このペースだと明日にはケロウナに帰れそうです。

本日の走行距離はちょっと気張って693キロでした。