星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(135)カナダ横断最終日 いよいよChisholmへ!

2013年08月09日 10時17分58秒 | Weblog
ベミジからチザムまでは170キロ、2時間弱のドライブだし、前の晩のホストファミリーとの電話ではベッドの用意も済ませてくれてあるとのことだったので、久しぶりに朝飯をゆっくり食べてからの余裕綽々のスタートです。



一週間かかってようやく我がホームタウンChisholmに到着です。片道2,765キロのドライブでした。
50年前の夏に初めてこの地に足を踏み入れた時に迎えてくれたホストファミリーの家も、クラブ活動の野球部でプレイした球場もそのままの佇まいで50年後も迎えてくれています。

 

思えば、こんな無茶な旅をしてきた私の人生も、元をたどれば多感な青春時代の一年を過ごした異文化だらけのこの街と、戦後いくらも経っていない時代に、戦争相手だった国からの若者を温かく迎え入れてくれた家族が住むこの家での生活体験に大きく影響を受けているのを正直実感します。あの一年がなければ、多分私は今ここに立っていないものと確信しています。



それにしても、50年あまり前に初めてChisholmnに到着したあの日に食べたバーガーの美味しかったこと!この世のものとも思えない味は、一緒に飲んだチョコレート・モルツ・シェークの味とともにいまでも私の喉元に残っている感じすらします。

先年、ホストマザーが健在のうちに見舞いに訪れた際に、私のバーガー好きの原点を再訪して写真に収めましたが、残念なことに2012年に廃業して今は懐かしい姿を見ることが出来ませんでした。

50年前に一年間寝起きした同じ部屋(写真の二階部分左上の部屋)に5泊してクラス会の諸々のアクティビティに参加したあと、アメリカ半横断ドライブの後半戦は8月12日(月)からスタートです。 

しばし休憩します。See you later!  続編でお目にかかりましょう! 

ケロウナ便り(134) カナダ横断6日目 ミネソタ州 Bemidji

2013年08月06日 19時11分01秒 | Weblog
アメリカ大陸半横断のドライブもいよいよホームストレッチに入ります。6日間走り続けたトランスカナダハイウエイ1号線を離れ、100キロ南下して玄関口Emersonからアメリカ合衆国に入ります。そして今日の目的地はミネソタ州のベミジ(Bemidji)という小さな田舎町です。小さいと言っても我が故郷Chisholmの人口4,700人の三倍はある13,000人強の中堅規模の街です。
50年前には名前だけは聞いていても行ったことが無かったので、どんな街なのかを自分の目で確かめるのが今回の楽しみの一つでもあります。



国境まで100キロ運転して入国検査のため30分ほどブレイク、国境を越えてノースダコタ州のGrand Forksまで100キロ乗ってから給油で一息入れ、今日はオートクルーズは使わずに眠気も催さず快調に走ります。通りすがりの小さな村で出会ったDQ(Dairy Queen)の佇まいが50年前に初めて出会ったDQそっくりだったのに感激して、昔を思い出しながら昔と同じバーガーを注文して悦に入っておりました。

 

ミネソタ州は別名"Land of 10,000 Lakes"と呼ばれるほど大小の湖が多いことで知られています。ここBemidjiも大きな湖畔に沿って発展して来ました。尤も、なんと言ってもBemidjiの最大の売りはアメリカ民話に出てくる伝説の巨人樵夫ポール・バンニャン(Paul Bunyan)とその仲間の青牛ベイブの巨像でしょう。

 

本日の走行距離は440キロでした。

ケロウナ便り(133) カナダ横断5日目 マニトバ州 Winnipeg

2013年08月05日 22時20分40秒 | Weblog
いよいよカナダ最後の目的地ウイニペグ(Winnipeg)を目指します。ウイニペグでゆっくり出来るようにと前の晩にブランドンに泊まったので、本日はいつもより楽チンな200キロドライブです。佐倉から町田の実家までの距離がほぼ100キロだから、佐倉⇄町田の往復と考えれば・・・・・。そう短い距離でもないか? 500キロ前後の運転に慣れてくると、あと残り100キロだと殆ど着いたも同然という感覚になるのは不思議なものです。

前の晩に十分な睡眠を取っているのに、朝のドライブ、しかも短い距離の運転なのに、オートクルーズに切り替えて直線距離を走るとるとなぜか眠気に襲われます。50年にわたる運転歴で足には足の仕事をさせることが身に染み付いていて、その原則から離れることによって体のバランスに変調を来すのかも知れません。

オートクルーズに切り替えたり外したりを繰り返しながら、途中の名も無い田舎町でトイレ休憩したりのノンビリ運転でウイニペグのホテルには昼前到着。幸いにすぐチェックインできたので、荷物の整理はそこそこにして、昨日の和食の延長で作ったおにぎりを持参して近場の公園でピクニック。

引き続きダウンタウンに繰り出してウイニペグの誇る市民の広場The Forks(フォークス)で半日ノンビリ、マッタリです。子供の水遊び、中ども、おとなのスケボー・バイク用ハーフパイプでの練習風景を眺めたり、河畔を散策したり、

 

そして、観光客丸出しで観光ボートに乗って船上からのウイニペッグ見物を楽しみました。



夕食はダウンタウン中華街で飲茶あんどチャーハン! 満腹! ごちごちごっち!!

本日の走行距離は263キロでした。

ケロウナ便り(132) カナダ横断4日目 マニトバ州 Brandon

2013年08月05日 21時20分33秒 | Weblog
4日目の宿泊地はウイニペグより200キロ手前のブランドン(Brandon)です。ムースジョーからウイニペグまで一気に足を伸ばすのは行程上無理がありそうなので、前後のバランスをとるために調整上選んだ土地で、全く予備知識はありません。エースの登板間隔の埋め合わせに調整登板させられた二流ピッチャーのようなブランドンです。

沿道の景色は昨日までとさほど変わりません。アルバータ州より若干緑が増えたかな?と感じる程度の違いです。ただ、調理油の原料となるキャノーラの栽培が盛んな土地のようで沿道には菜の花に似た黄色い花畑が延々と続くので目の保養にはなります。尤も、それも数十キロにわたって延々と続くとだんだんに感激も薄れて来ますが。



今日のモーテルは一階の部屋で部屋の前に車を停められるので荷物の出し入れに便利です。折角積んで来た炊事用品の出番がこれまで無かったので、今日の夕食は外食をやめて炊事キットを取り出して純和食と洒落込むことにしました。

 

キッチンの付いていないモーテルで電気釜で炊いたご飯に若布を混ぜ込み、お湯をチンして作ったみそ汁にタクアン、梅干し佃煮を添えて押しも押されもしない立派な和食プレートの出来上がりです。バーガーも中華もいいけど、こういうのを食べてるのが一番幸せですね。

小麦の生産が盛んな土地で、旧市街地ダウンタウンには歴史的に価値の高い建物が数多くあるようですが、なんせ相手が二流投手ということでこちらも不勉強きわまりなく、ご挨拶代わりに歴史的価値の高そうな建物の写真を撮らせてもらうだけでお茶を濁してしまいました。



本日の走行距離は424キロでした。


ケロウナ便り(131) カナダ横断3日目 サスカチワン州Moose Jaw

2013年08月03日 20時22分42秒 | Weblog
今回のドライブで唯一温泉が期待できそうなMoose Jaw(ムースの顎?とは)。宿も温泉プール付きのリゾートホテルを気合いを入れて予約済みです。走行距離も400キロほどとこれまでで最短の見込み。到着後の温泉を楽しみに意気揚々と出発しました。

アルバータ州を過ぎてサスカチワン州に入ると大草原の景色も微妙に変化し、これまでよりやや起伏が見られるようになり、ハイウエイ沿いには湖とは呼べないような小池、大きな水たまりが散見されるようになりました。その周りには放牧された牛の群れもおり、昨日ほど退屈せずに済みそうです。

とは言っても、地平線の彼方まで見渡せるのはこれまでと同じ。時々すれ違ったり、並走したりする長~い貨物列車に眠気を癒やされる程度の話です。



オートクルーズを速度制限の110キロにセットしてただハンドル操作をするだけの長距離ドライブを初めて体験しましたが、アクセルを踏む足裏と右足は確かに楽チンに違いないけど、体の緊張感がそれだけ減殺されてしまうがゆえに、かえって眠気が増幅されることを初めて知りました。足にもホドホドの仕事をさせるのが安全運転には必要のようです。

トイレ休憩で立ち寄った小さな田舎町にも一丁前にゴルフ場がありましたが、パッティング・グリーンは無くて砂を撒いて整地したパッティング・ブラウン?プレイの後は砂をホールに向かって均すようにとの注文が書いてありました。プレイフィーはワンラウンド7ドル、終日無制限で10ドルとのこと。



ムースジョーの150キロほど手前のSwift Currentでは週末でファーマーズマーケットが賑わっていたので、ここに立ち寄り果物買ってからランチ。ドイツ風の民族衣装に身を包んだ女性陣を写真に収めたら、「写真送ってくれる?」と言うから、愛想振りまいて「ノープロブレム!アドレス教えて」。そしたら、女性の一人が一生懸命メモ用紙に住所を書いて渡してくれました。「あの・・・・、メールアドレスは?」と聞いてハッと気がつきました。パソコンをはじめとした文明に一線を画したコロニーで集団生活を営む方々だったのです。パソコンの写真をプリントしたことなんて未経験だけど・・・・、「きっと送りますからね」と約束をしてお別れしてきました。



三時前には温泉宿に到着してひとっぷろ、といっても屁ぬるい温泉プールで小一時間リラックス。運転疲れも吹っ飛んだところで街の探索を兼ねてホテル脇の公園を散策、清遊の後は今日も醤油味のタイ料理で明日への英気を養いました。その後はいつものコース、ホテル前のカジノにご挨拶。名刺代わりに納税して参りました。

 

本日の走行距離は424キロでした。

ケロウナ便り(130) カナダ横断2日目 アルバータ州Medicine Hat 

2013年08月02日 18時31分26秒 | Weblog
レイクルイーズ、バンフと言った超有名スポットは敬遠して、今日はカルガリーも通り抜けてアルバータ州メディシンハット(Medicine Hat)に向けてひた走ります。本日の行程は500キロ、6時間のドライブです。

今年6月20日にカルガリーを襲った大洪水により甚大な被害を被ったカナダ横断国道も寸断された箇所の復旧工事が進み、一時は懸念した迂回道路経由をしなくて済みました。しかし、途中の道路脇には災害の爪痕がまだ残り、復旧工事の大変であったことが偲ばれます。大陸横断の大動脈、国道一号線だけに復旧の優先度が高かったので助かりました。

カルガリーを抜けると大草原(Great Prairies)がスタートし、見渡す限り平地が何処までも続きます。長距離ドライブには一番嫌なパターンです。カナダ人の誰に聞いても「カルガリー過ぎたらな~んにもないよ。退屈な運転だから気をつけなよ」と口を揃えて警告してくれます。昨晩フィールドのレストランで隣に座った夫婦も「道が左右に曲がれば変化のある方、樹でも生えていれば大きな喜び」。それは極端な言い方であろうけど、ことほど左様に変化の乏しい平地が際限なく続くということなのでしょう。

実際に走ってみて、この警告があながち嘘でもないことを実体験しました。

カルガリーを過ぎて100キロほどは割合と道路にもアップダウンもあり、周りにも畑や牧場が点在していたり、湖が顔を出したりと、よくあるカナダの田舎の景色と変わりません。



ところが、メディシンハットの手前100キロくらいからは、まさに警告通りの景色が続きます。ひたすらまっすぐに走るハイウエイの両脇は右を見ても左を見ても、遥か彼方の地平線まで視界を遮るものも無く、脇で熟睡するカミさんの気持ち良さそうな寝顔を横目に見ながら睡魔と戦った最後の百キロでした。

 

宿についてからダウンタウンをサクッと走ってみましたが、さびれた田舎町の雰囲気満杯で、これと言った見所はなさそうでした。カナディアンパシフィック鉄道の駅舎が一番立派で、貨車の操車場が存在感を誇示していた他は特筆すべきものは無さそうです。早めに切り上げて明日のためにガソリンを満タンに詰め、我々もこれから中華レストランを探して醤油味の晩飯にありついて、明日に備えます。

本日の走行距離は505キロでした。


ケロウナ便り(129)カナダ横断ドライブ初日 BC州Field

2013年08月01日 21時57分35秒 | Weblog
いよいよ夢のアメリカ大陸半横断ドライブに出発です。

初日の目的地は同じBritsish Columbia州でもケロウナとは1時間時差のあるフィールド(Field)で、およそ400キロの行程です。中間地点のレベルストーク(Revelstoke)までは毎年松茸狩りシーズンに通い慣れたルートであり何の不安もありません。フィールドも既に何回か通っていますがいつも素通りでした。今回は一泊して周辺の観光をします。レイクルイーズやバンフといった超有名な観光地の陰に隠れて目立ちませんが、知る人ぞ知るヨーホー国立公園(Yoho National Park)が迎えてくれます。



ヨーホー国立公園の目玉の筆頭は何と言ってもEmerald Lake。宿に入る前にサクッとご挨拶かたがた湖畔散策を目論みましたが生憎のにわか雨。湖畔の散策は省略して遅めのランチだけサクッと食べて宿泊先のロッジにチェックインし、雨のやむのを待ってFieldの市街地探索の後に近場のKicking Horse川の源流の滝Takakaw Fallsを見物。235mの落差の大瀑布は遠望しても迫力満点でしたが滝壺近くでは飛沫が舞っていて寒いくらい。カナダの大自然のド迫力を満喫した第一日目は無事に終了しました。

  

本日の走行は463キロ。