殺す仕事というと、ゴルゴ13とか、必殺仕事人とか、そんなのを思い浮かべます。
結論としてはそれらの仕事とそんなに変わらないのですが、自分を殺す仕事というものがあり、それはいわゆる自殺行為とそんなに変わらないので、やるべきではないと考えます。
今の仕事では、図面を書くのですが、検図をする人間が基本的な図面の書き方を知らないので、作れない図面へと書き換えざるを得なくなります。
世界のどこでも作れる図面を書いていたのだけど、日本はおろかそのへんの町工場でも作れない図面を結果的に書かざるを得なくなる。
自分を殺す仕事です。
別に図面だけではなく、そもそもの仕事の目的が非人道的で間違っていたり、仕事の指示が違う人から違う内容で伝えられるのならまだしも、同じ人間から全く違う指示が伝えられたり、それはそもそもやれない仕事であって、自分を殺さない限りできない仕事です。
最近ではそういった仕事はありがたいことに、「パワーハラスメント」という名前がついてくれたので、対処もできるようになりましたが。
そんな話をしなければならない状況も相当ストレスですが、そんな仕事もやってられないので、憂鬱でも話さなければならない。
怒ってどうにかなる話でもなく、相手が怒ればまた違う対処もできるけれど、相当面倒なことには変わりない。
どんな規模の組織でも起こる普遍的でもあるこのような問題は、主に人の問題で、そのような人ほど肩書を欲しがり、背景のない空虚な力を使わなければならない。
そうでなければ、自我を保てないのだから。
こんなところで死んでもいられないので、やることはやりますよ。
自分の能力の価値は、結構よく知っていて、いなくなったら相当痛手であることはわかっているので。
保険はかけますよ。
別の組織に行くための準備とか。
それは誰にも止めることはできない、当然の権利であるので。