ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

すずめの戸締まり

2023-01-01 23:11:10 | Animation
「すずめの戸締り」を観に行きました。

映画を観るというのは、年に数回のイベントで、今ならネット配信で大抵の映画は観ることができるわけですが、自宅で観るとナニカ作業を始めてしまって集中して観ないのです。

強制的に集中して作品世界に没頭するために、年末年始の休みにできることとして、すずめの戸締まりを観ました。

このタイミングだから作れた映画だと思います。


12年前、東日本大震災が起きて、仕事場も自宅も壊滅的な被害を受けた。

とはいえ自分はまだ恵まれた方だった。

東北では津波被害が起きて多くの日常生活が海に飲まれた。

人が亡くなった上に、家もなくなり、水道電気ガスなどライフラインが断たれた世界。
人が住まないことで、人目がなくなり、治安が急激に悪化する。

人の生活が広範囲に渡って消えた地域に、災害ボランティアとして、複数回に渡り参加した。

そこだけに限らず、豪雪災害、台風大雨水害など、行けるところに行き続けた。

サラリーマンを続ける以外のことに人生を使わなくてはならないと思ったのは、このためかもしれない。

人に感謝される。
絶望から希望を見出す。
しかもそれは、金銭的経済活動でもなく、ただボランティアとしての活動。

津波の砂層から家族の思い出の品や権利書を探し出して掃除する。取り壊しを決意できる。

100mに渡る自宅からの私道の雪を取り除く。
自宅から全く出られない状況から生活できる状態になる。

車も雪に埋もれている。日常品の買い物に行けない。

そんな途方もない状況をなんとかする。
とてつもない達成感と感謝がある。

サラリーマンではこんなことは一生感じられない。


不幸は本当に多数見かけたのだけれど、思い出すのは、当時自宅近くの家で、真ん中前後にかけて瓦が落ちまくった車があったこと。
屋根の縁が車の中心だった。
せっかく動けるのに、使えない。

随分復旧しましたけれど。
日本経済の低迷などへの影響や、安全意識などへの影響も大きかったと思う。

一昨年は愛知大阪への転居があったが、いつそのような災害が来るかと常に備えている。

一輪車やスコップ、常備水などを備えつつ。
関西まで来ると、棚や壁の倒壊対策などの不備が目立つ。

通信遮断に対しても全く対策していない。

東日本大震災前の我々の生活だってそうだったのだから仕方ないのだけれど。
阪神淡路大震災の経験でさえ風化する。

一人だけでも対策する。
「備えよ常に」はボーイスカウトの言葉だけれど、実体験として深く刻み込まれている。


12年。
当時は絶対ムリだと思っていた日常生活が戻ってきた。

しかし別世界を見てしまったがため、日本以外を知りたくなっている。

ヒステリックに震災体験に反応しなくなりつつある世間情勢もあるだろう。
全くいないわけでもないと思うけれど、どちらかといえば忘れつつある。


常世の世界もなぁ。

死後の世界は人が死ぬことを恐れた先に想像した空想世界だ。

死んでも意志や思想は生きるとしたい欲求から作り出された想像世界が、宗教だとしている。

想像世界を常なる世として、現世を写し世とする人の性(サガ)よ。

仏陀でさえ、死後の世界はない(涅槃・Nirvana)としているのに。

ユングの集合無意識に通じるのだろうなぁ。

犬や猫はそんなものを想像しないだけ、より直感的に物事を判断できる。
人は想像によって自らに制限をかけてしまっている。


そんなことをすずめの戸締まりを観て考えていました。

この時期に観たからこそ十分消化できる内容だと思う。


御茶ノ水駅変わったのか。
最近行っていないからわからないけど。

一生の計は自由時間にあり

2023-01-01 09:18:26 | Economics
一日24時間は、地球上のすべての生物に平等に与えられている機会です。

生まれや健康、財産など、自分以外から与えられる環境に対して、不公平だと文句や言い訳はできるけれど、一日24時間は、物理的に言い訳できないレベルの平等さで存在します。

今の自分の、平日の一日に費やす時間を考えると、
生活必需時間:12時間
 睡眠:8時間
 食事&休憩:3時間
 風呂&着替:1時間
拘束時間:9時間
 労働:8時間
 通勤:1時間

自由時間=24−12−9=3時間

自分に自由に与えられている時間は、一日たったの3時間と考えると、非常に短いと思います。

一年平日が約200日として、自由時間が、
3×200=600時間

労働時間が、
8×200=1600時間
ぐらい。

マーケティングとしては、この3時間を何に消費させるかが重要で、
・テレビ
・YouTube
・スマホゲーム
・テレビゲーム
・パチンコなどの遊興
・飲み屋などの外食産業
どこの時間に大衆を誘導するかが、最終的な売上に繋がってくるわけです。
時間をかけた領域にユーザーはお金を消費するので。


と考えたときに、そもそも9時間を労働として他人の目的と目標のために費やしているのに、さらに自由に使えるはずの3時間さえ、他人の目的と目標のために消費するなんて、それこそ社畜であり国畜であるでしょうよと思うわけです。

うまく畜産されてしまっているなぁと感じます。

自由に使うべき時間を、残業時間として他人のために提供するのも違うと思います。

残り時間すべてを家事育児に費やすという選択肢を放棄したので、私の自由時間は確保されていますが、それさえもなくなったら現在の自分は成り立ちません。


本来的には労働時間も自分の目的と目標にするべきですが、せめて自由時間を自分の時間として取り戻す作業をしています。

作業としては、
1 とりあえず取り掛かる
2 長期目標を短期目標に分解する
3 長期目標を誘導できる課題を選ぶ
4 無駄は無駄として大事にする

1は始めない限り始まらないので、初めてやることでもとにかく取り掛かることが重要だと思っています。

2で難しい課題を簡単な課題に分解します。
よくできたゲームは、少し頑張れば簡単に結果が出るように調整されています。
スマホゲームはそのあたり非常によくチューニングされていると感じます。
パチンコなどもそのあたりうまく演出しているでしょう。
どんなに難しい作業でも、細かく分解していけば、誰にでもできるような単純作業になります。
とにかくやれば成果が出るぐらいまで作業を細分化して、その成果が実感できるような仕組みを自分で作ってしまいます。
自分でハマるシステムを作るのです。

3は、限られた時間で、全く違うことをやって、散財していつまで経っても成果が出ないことを防ぎます。
これと決めた最終目標に一致するような課題や目標を意識して選びます。
気をつけないと、最終目標に対して全く無意味であったり、逆効果な作業に没頭してしまうことがあります。
中間目標が最終目標に一致しているかを見直して、必要であれば最終目標を修正します。

4で、とはいえ、全く違うことや無駄なことをやって得られる視点は重要です。
失敗経験をしないと、成功はありえません。
間違いを知ることで、修正方法を知り、直すことができます。


「一年の計は元旦にあり」とも言い、それは今年1年だけに留まらないのですが、これから先やり遂げたいことはたくさんあるので、そんなことを考えながらやっていきたいなぁと思っています。