大学卒業後入った会社を一年半で辞めたのですが、そのときに人事から、
「社長になってほしかった」
と言われました。
社員7000人近い会社で、続けていれば人生変わったかもしれないですが。
人事の真意はわからないですが、それでもやっぱり無理だと思います。
入って一年で数十年働いている諸先輩の業務量も質も超えてしまっていたのだから。
7000人の社員の失敗の責任を取るのはやっていられないですよ。
労働組合に団体交渉というものがあって、それ以外にも会社とやり取りすることがあるわけですが、明らかに間違っていることを、あの手この手で誤魔化したり、なかったことにしようとしたり、威嚇してきたり、様々な対応をしてきます。
そんなことしないで抜本的な対策をすればいいのに、と思います。
なぜできないのか?
会社には優秀な社員ばかりがいるわけではありません。
仕事のいろはが分かっていない半人前の社員が沢山います。
そういった人に仕事を割り振って、なんとか全体で一人前の仕事をできるような組織化を行うのです。
上司に求められる資質は、
「人の失敗をどのように誤魔化して責任を逃れるか?」
になっていきます。
そういった人が管理者として昇進していきますが、当然組織は、不正隠蔽が常態化していき、やがてとんでもない不正が育ってしまい、明るみに出て、自壊滅亡します。
現実の課題や問題に果敢に立ち向かうとかしないんですよ。
問題を解決するのではなく、放置して内包してしまう。
問題がなかったことにして、隠し続けてしまう。
労働問題で組織の不正が明るみになると、組織改善ではなく、その問題をなかったコトにするんです。
もうその時点で、その組織がそのような責任者を育成してしまったことがわかります。
交渉代表者がソレであれば、その組織はそもそも不正が常態化していて、問題が無かったことにするためのマニュアルなどが整備されてしまっているんです。
世間一般常識やまともな思考ができていればそんなことしないはずなんですが、世の中の組織の殆どが、その状態という事実。
一つの会社だけに留まろうとする、定年雇用制度の弊害だと考えています。
もっと違う組織、社会で生活しないとだめですよ。特に責任者になるような人は。
まぁそんなことは封建制度の社会体制でも、あったといえばあったのですけれどね。
そういった人が政治家になりやすかったりもします。
それで冒頭の若い自分は、そんなことをやれる自信がなかった。
問題を発見して、とにかく解決していく日々だったので。
だから辞めるしかなかったんですよ。