勧善懲悪が良いとも思わないのだけれど。
昨晩、時代劇もびっくりの悪代官をやっつける水戸黄門がリアルに現れた。
悪代官も志はあって人の上に立つのだけれど、独裁主義は破滅をもたらす。
とはいえ生きている人なので、また繰り返すかもしれないし、反省するかもしれないし、どうなるかはわからない。
政治というのは人組織をどう導くかということであって、人組織がなければ政治が成り立たない。
別に政治がなくても生活は成り立つ。
人の体を操作するのは頭脳で、健全な肉体が必須だけれど、別に思考が貧困でも生きることはできる。
人組織はそれぞれの人が思考するので、別に頭脳がある必要はない。
人組織を超える先見性や思考能力がなければ、施政家は組織をリードできない。
私個人としては、よくわからない人組織を他人の目的のもとに率いるつもりは毛頭なくて。
だから中間管理職になるつもりもない。
調整能力ばかり発達すると、独立した思考を持てなくなり、凡庸な中間地点を目指してしまうので。
小さな組織で、全部任せても平気な人を率いるのは構わないけれど、よくわからない人を大量に率いるのはどうも違う。
数千人規模の会社の社長にならないかと打診されたことがあるけれど、自分が採用に関わってない集団のリーダーになって、全責任を取れと言われとも、全く責任が取れる気がしない。
元総理大臣の細川護煕さんが、籠もって陶芸家になるのは全くもって正しい姿だと思う。
他人をどうこうするより、自分の技術を納得行くまで高めたほうが面白いんですよ。
他人に認められる自己承認より、自分で自分を認める自己承認のほうが重要なんですよ?