ビートルズが1970年に解散してから、四人の中で一番目立たなかった
私はとても嬉しかったです。
前にも話しましたが、ビートルズでジョンとポールの
人気は圧倒的ですが私は、一歩下がって渋い味を
醸していたジョージ・ハリスンが最も好きでした。
音楽的にも素晴らしいけど彼の生き方に感銘を受けることが沢山ありました。
世界中の貧困に苦しむ子供達や人々のために『マテリアル・ワールド』という
慈善団体をつくり、寄付や色んな活動を続けました。
あの伝説的な『バングラディシュ救済コンサート (1971年) 』を、
実現させたのは彼でした。
コンサートの収益・アルバムの収益・コンサート映画の
収益など全てをユニセフへ寄付したのでした。
(何を隠そう私もこの三枚組みのレコードを買ったり、映画を見に行って
チャリティーに協力した人の一人です。)
近年は、こんなチャリティー・コンサートはあちこちで、行われていますが
始めて行ったのは彼ジョージだったのです。
そのメンバーたるや、親友のエリック・クラプトンをはじめ、ボブ・ディラン、
レオン・ラッセル、リンゴ・スター、ビリー・プレストン、バッド・フィンガー等々・・。
これは彼の他人を思いやる優しい人間性に
共感したアーチストの友情だったのでしょう。
このときの彼の年齢が28歳の若さだったと云う事に驚かされます。
2001年に肺癌と脳腫瘍のため58歳でこの世を去りましたが、沢山の大切なものを
今に残してくれています。ですから、SIRの称号を故人として始めて
授与されるか議論されているらしいです。
ところで、今日、紹介する彼の曲は、
『 マイ・スウィート・ロード 』 (1971年) です。
ヒンズー教に大きく傾倒していた彼の信仰心を歌った曲です。
何という事は無いワン・パターンの、同じメロディーの繰り返しで終始する曲ですが
(彼のつくる曲はほとんどが、こんな感じです)
なにか凄く奥深いものを感じてしまいます。
アップルくん