さしこうスタッフブログ

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狩野 永徳

2007年11月19日 | 私のこだわり

先週、京都に行って来ました。

というのも京都国立博物館で開催中の「狩野 永徳 大回顧展」

見たくて、やっと休みをとって行って来たのです。

 

テレビや雑誌等で、かなり取り上げられていたので、多くの人だろうとは、

覚悟していましたが、想像以上の人でした。

平日にも関わらず、「入場100分待ちです」と云われ、1日目は諦めて、

次の日の朝一番に出直すことにしました。

それでも、行ってみると長蛇の列でしたが、なんとか見ることができました!

 

永徳は、桃山文化を代表する絵師で、

織田信長豊臣秀吉のお抱え絵師としても有名です。

安土城や大阪城の中は永徳が描いた華やかな襖絵や屏風が

飾られていたそうです。

特に、今回是非見てみたかったものは、宮内庁に納められている

「唐獅子図屏風」と、上杉博物館に納められている「洛中洛外図屏風」、

そして大徳寺にある「花鳥図襖」でした。

さすがに、この3点の前には人、人、人でなかなかゆっくりとは見えませんでしたが、

この先、生涯、見えるかどうかわからないので、押されてもさすがに

(私もオバサンですね・・・) 負けずにがんばりました。

 

「唐獅子図屏風」はさすが、桁外れの大きな屏風で当時の秀吉

Book権威を象徴するかのごとく大迫力でした。

大阪城や聚楽第で使われていたのではないかと

云われているので、やはりこの屏風の前に、

秀吉が座っていたかと想像するだけで感激しました。

 

「洛中洛外図屏風」も、織田信長から上杉謙信に贈られたとされていましたが、

11近年では、足利義輝謙信に贈ったのでは

ないかとも云われています。細かい描写が実に

丁寧で今にも動きだしそうな動きと表情です。

それにしても、永徳が23歳で描いたというんだから、びっくりします。

     

「花鳥図襖」は水墨画ですが、単色とは思えないほど微妙な色の表現で、

22色が付いているのではと、勘違いしそうでした。

さすがに天才画家と言われるだけのことはあります。

先日たまたまBSテレビでこの襖絵を千住博

模写をするという企画を放映していました。

番組の最後に千住博が「模写をしてますます永徳が遠のいた・・・」

と云っていましたが、その表現は永徳の作品は、

真似をすればするほど実に難しい。

彼の才能と作品の素晴らしさを現すのに、とても解りやすい表現でした。

       

楽しみにしていたこの回顧展は、とても感激でした。

無理をしても行って、ホント良かったです!

                                   お福さん

コメント (2)
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