先日、絨毯にまつわるとある書物を読んでいる最中に
「パルティアンショット」なる記述を見つけました。
何やらテニスの王子様やキャプテン翼にでも出てきそうな気になる言葉ですが、
早速調べてみるとコレでした↓
あー見たことある。
これはペルシャ絨毯によく登場する馬上から獣や敵を射る柄だなと納得。
調べてみると、パルティアンショットとは
紀元前240年頃パルティア王国(イランからイラクあたり)で戦術として
使用されていた遊牧民族の弓騎兵による戦法のひとつだそう。
もともとは逃げながら弓を打つ戦法の一つ。
ペルシャ絨毯では、狩猟紋や動物紋と呼ばれる柄の絨毯によく登場するのが
この「パルティアンショット」です。
こちらは日本を代表するメダリオン動物紋様のペルシャ絨毯。
サングスコ絨毯と呼ばれ、ミホミュージアム(滋賀県)に所蔵されています。
私も見に行きましたが、サイズ594×320の大迫力で格好良かったです!
この絨毯にもパルティアンショットが!
また、日本が誇る宝庫・正倉院の中のお宝にもパルティアンショット柄の
壺があるそうで、日本とイランがシルクロードを通じて当時より
国交や文化の交流があったことを示す大切な資料です。
銀壺(ぎんこ)
日本で言えば「流鏑馬(やぶさめ)」にあたるのでしょうか。
当時のイランでは遊牧民の騎馬隊が非常に強かったそうです。
様々な歴史や文化が垣間見えるペルシャ絨毯って本当に面白いなと改めて感じました。
またそれが日本との関わりがつながってくるあたりが
日本でもペルシャ絨毯が愛される根源にもなっているのかもしれません。
また面白そうな柄があればご紹介してみます!
パルティアンショット!! 必殺技みたいで格好いいですね~ (笑)
マサ