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≪濡桜≫
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「花嫁人形」
蕗谷虹児作詞・杉山はせを作曲
きんらんどんすの 帯しめながら
花嫁御寮(はなよめごりょう)は なぜ泣くのだろ
文金島田(ぶんきんしまだ)に 髪(かみ)結(ゆ)いながら
花嫁御寮は なぜ泣くのだろ
あねさんごっこの 花嫁人形は
赤い鹿(か)の子の 振袖(ふりそで)着てる
泣けば鹿の子の たもとがきれる
涙(なみだ)で鹿の子の 赤い紅(べに)にじむ
泣くに泣かれぬ 花嫁人形は
赤い鹿の子の 千代紙衣装(ちよがみいしょう)
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あの桜の日、なぜ花嫁人形はさめざめと泣いていたのでしょうか…。
花嫁人形には心に決めていた人がいました。
不本意な結婚に身を呈さなければならないとしても、せめて美しく着飾ったこの鹿の子の着物を見せたいと、あの方の目に触れれればと、この桜の木の下で何日もあの人を待ったのでした。
通り過ぎるは散歩する春風だけで、待てど暮らせどあの方はいらっしゃりませんでした。
お別れの日となるその日、無数の桜のはなびらが洪水のように彼女を包み、軽く触れては通り過ぎ、美しい振袖姿は言葉に表しがたい神々しさに包まれました。
花嫁人形は桜のあまりの優しさに涙が止らなかったのでした。
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花嫁人形は童謡ですが、小さいころに気にいっていた曲のうちのひとつです。
なんともいえないもの悲しさに共感していました。
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≪カストルとポルックス≫
ふたご座になったふたり。
兄のカストルはスパルタ王の血を受けたため人間の身体を持つ。
弟のポルックスは大神ゼウスの血を受けたため不死身の身体を持つ。
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兄さん、ぼくは一人になってしまってから、だいぶ経ちました。
いつも寄り添い戦ってきたぼくたち。
常に光と影であり、喜びと哀しみをともにし、怒りと楽しみをもともにし、離れたことがなかった。
ゼウスに願ったのです、一人ではいられないので、わたしにも死を与え、あの星空に上げてほしい、と。
でも、今日はまだ、叶えられませんでした。
ゼウスは言いました。
人は己の人生しか生きれないと。
二人でひとつの運命を生きているのではないと。
でも、あなたを失くして、この欠けてしまった半分の世界をどう説明したらいいのでしょうか。
ぼくはぼくの存在に半ば苦しめられることさえあります。
このような状態でも、なにかを全うしなくてはなりませんか。
もう少し待ってください、兄さん。
もう一度ゼウスに願って、次には兄さんの隣に再びならび、あの冬の星空に輝きたいと思います。
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小学校のころは夏休みの自由研究というのがあって、模造紙何十枚かに研究を書きました。
わたしは星座が好きだったので、夜空の移り変わりにギリシャ神話の内容を絡めた研究を出しました。
友達との共同研究も認められていて、研究をいっしょに書くという名目で、お菓子をたくさん持ってお互いの家に泊まりに行き、夏休みのいい思い出です。
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