毎週ピアノレッスンでは、週変わりで作曲家とその作品を紹介している。
今日はメンデルスゾーンでした。
メンデルスゾーンは1809年ドイツ、ハンブルクに生まれ、38歳まで生きました。
初期ロマン派の音楽家で、死後演奏されなかったバッハ作品の再演に尽力し、バッハ作品を一般に復興させた。
フルネームは、ヤーコブ・ルードビヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ。
裕福なユダヤ系銀行家の子として生まれた。
ユダヤを示すバルトルディを名乗らなかったので、メンデルスゾーンとなっている。
のちに、プロテスタントに改宗している。
簡易な音楽史には、メンデルスゾーンはお金と愛情に恵まれ、明るさに満ちた曲が多い、といった内容が多いが、幸せだけな人生なんかあるのかな、と学生の頃は思った。
メンデルスゾーンは9歳でピアニストデビュー、11歳で自作公開演奏。
序曲『真夏の夜の夢』は、17歳で作曲された。
16年後にシェイクスピアの同名の劇に音楽を付けた。
メンデルスゾーンは風景画が得意で、風景を音楽に変えることも得意だったそうです。
W. スコットの小説を読んで憧れていたホリールードの古城では、交響曲第3番『スコットランド』の書き出しを思いつきました。(下の写真)
西海岸のヘブリテン諸島へ遊びに行った時には、スタファ島のフィンガルの洞窟へいき、管弦楽のための序曲『フィンガルの洞窟』を書きました。(上の写真)
ワーグナーは『すばらしい風景画家だ』と評したそうです。
私は学生時代、佐藤峰子先生が熱心にメンデルスゾーンの二重唱をご指導下さり、年中二重唱に取り組んでいました。
今では、劇団四季でご活躍の北澤裕輔先輩とも『ズライカとハーテム』など歌っていました。
二重唱では、『秋の歌』『船路』『シオンたすけよべど』など、ドキドキするいい曲がたくさんあります。