のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

思うこと

2011-01-20 | 『毎日のこと』

寒い日が続きますね!
でもここ数日は午後5時になっても闇になりきらずに、薄く黒ずんだ夕焼けが見れるようになりました。

少しずつ季節が移り変わっています。

今月はなんだかいつもと違って多角的なビジョンを求められる月となっている気がします。

そんな中でありがたいなと思えるのは、やはり信頼できる仲間との語らいです。

相手が話す言葉の中から、自分が描きたいもののイメージやパーツを拾わせてもらって、いつも小さな実現を手助けしてもらっています。

また、仲間のいろいろな取り組みを見て、自分に足りない部分を見つめたり、新しい事に取り組む契機を得ています。



話は変わりますが、今日、友人が流れる歌曲を背に「ショパンの歌だよ」と言いました。
私はショパンに歌曲の作品があるのは知らなかったので、一瞬耳を疑いました。

「二つの死」というその曲を友人は「最初が「ひな祭り」の曲に似ているね」と言い、それは印象的でした。

調べてみると、ショパンは歌を一度も出版していませんでした。

現在ある19曲の作品は、ショパンの死後、遺作として、一部16曲は友人フォンタナが1857年に出版し、後世3曲追加されたそうです。
なぜショパンが歌曲を出版しなかったかは、世に問うつもりがなかった、などとありますが、わたしはそこに芸術の原点を感じます。
世に送り出され、人々からその高い技術や芸術性を認められたものだけを芸術品と言うのが本道とは思いますが、大義的に見れば、いま現在どこかで降り落ちる雪や、どこかの農村でおばあさんが編む手袋も、貴重な個性が生み出す唯一の作品であり、芸術の一つだと思います。

それはちょっと極端な話ですし、世に出さなかったショパンの歌曲と特化した世界を極めたわけではない人の製作物を比較するのはどうかとも思いますが、一流の音楽家でありながら自分の作品に自分なりの価値と愛情で接し、世に出さない判断をしたと思われるショパンの人間性に、真の芸術を感じたのでした。




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ちくわ

2011-01-20 | 『ちびひよ』


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