わたしはNHKでもおなじみのフランス語の清水康子先生のファンで、先生の授業は楽しかった記憶がある。
近年はわからないけど、以前、清水先生はローザンヌ国際バレエコンクールの同時通訳もしていた。
辛口でおもしろい審査委員長のおばさんのセリフが清水先生の声で再現されるのがおもしろかった。
清水先生のフランス文学で出てきたジョルジュ・サンドを。
ロマン派の代表的な女流作家で、作風から4つの時期に分けることができる。
第一期:ルソーの影響を強く受けて利害関係や法律が女の情熱を踏みにじる社会を非難している。
「アンディアナ」「レリア」「モープラ」
第二期:新しい友人、経済学者のピエール・ルルーの影響を受けて、空想的社会主義の小説を書く。
「フランスめぐりの仲間」「アンジボーの粉屋」
第三期:事実上の故郷ノアンに住み、自然の美しさに感動し、簡素な筆致で描いた田園小説の時期。この時期の作品に人気がある。
「魔の沼」「愛の妖精」「棄児のフランソワ」「笛師のむれ」
第四期:「ノアンの奥様」としてデュマ(息子)やフロベールに慕われ、優しく楽しい慈悲深い作品を書く。
「ボワ・ドレの殿方たち」「ヴィルメール公爵」
ジョルジュ・サンドは16歳でデュドヴァン男爵と結婚させられるが、性格があわず別居。
二児を連れ、職を求めてパリへ。
28歳で「アンディアナ」を発表してから72歳まで作品を書いた。
ショパンの恋人でもありました。