横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

隠しネジに大苦戦(電子ピアノ)

2016-08-20 17:10:17 | 活動の記録
白幡地区センターで次ぎに修理したのは、電子ピアノ。ボタンを押すと、LEDは点滅するけど電子音がならないとのこと。これは、スピーカ交換でしょうから、簡単だと思ったのですが大苦戦しました。

何が大変かというと、上側のケースと下側のケースを一体化するためのネジが見当たりません。ネジがなければ、ケースをあけることはできないわけで、スピーカ交換にたどりつけません。一般的に子供向けのおもちゃは、大量生産が基本ですから、上側のケースと下側のケースをプラモデルのように接着することはまれです(作業性が悪いということ)。もし、接着しているとすると、カッターで栗を割るようにケースをあけていくか、プラスチック用ののこぎり(ピラニア)で切っていくしかありません。途中まで、ケースを切り始めたのですが、それを見ていたドクターの一人が、隠しネジを見つけてくれました。


音符やキーボード等は押すと音が出るボタンになっていますが、四隅にある星は押しボタンではありません。この星、隠しネジのふただったのです。当初、そうかとも思ったのですが、このふた自体が接着されており、なかなかとれないため、ケースを切り始めていたのでした。ケースがあけられれば、予想通り、スピーカの断線でしたので、交換して、修理完了。


隠しネジのカバーだった4つの星のうち、ひとつは取り外しに苦労し、プラスチックが一部、破損してしまいました。これは、お客様に事情を話したところ、音がでるようになって、問題ありませんとご理解頂きました。修理してよかった、よかった。故障原因そのものより、ケースを開けるのに苦戦した修理でした。



ロッキングチェアーを揺らす熊

2016-08-20 16:04:29 | 活動の記録
本日は、白幡地区センターのおもちゃ病院でした。


まず、最初に持ち込まれたのは、ロッキングチェアーを揺らす熊のぬいぐるみです。吠えたり、体を揺らしたりする犬のぬいぐるみは、子供たちに人気があり、よく骨折やピニオンギアの破損などで持ち込まれます。しかし、ロッキングチェアーに座っている熊は初めてです。故障状況は、スイッチを入れても鳴かないとの事。たぶん、スピーカの交換が必要でしょう。


ぬいぐるみのおもちゃは、電池ボックの周辺からぬいぐるみをはがし、中にある動力ユニットを取り出す事から始めます。電池ボックスとぬいぐるみは接着している事が多いですが、このおもちゃは束線バンドで固定してありました.束線バンドを外して、中の動力ユニットを取り出すと、


モータによって振り子を揺らし、熊の頭を揺らすための仕掛けがでてきました。この仕掛け自体は、うまく動きます。このユニットの下部に組み込まれているスピーカを確認すると、予想通り断線していました。


スピーカを交換して、ぬいぐるみに動力ユニットを組み込めば修理は完了。熊の頭の中にある綿の量を調整し、動力ユニットで頭が動くように調整しました。これで、足に組み込まれたスイッチを押すと、曲が流れ、熊が椅子を揺らし始めました。なかなか、ほのぼのしたおもちゃの修理でした。