横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

車軸が抜けない(ラジコン修理)菊名地区センター

2021-05-10 00:00:36 | 活動の記録
5月8日は、菊名地区センターで活動しました。


さて、今日もたくさんのおもちゃがやってきました。


いくつか大変な修理があったのですが、皆で知恵を絞って直したのが、これ。トヨタのCH-Rという車種のラジコン。故障内容は、前進や後進が動かないとのこと。お父さんは、CH-Rに乗っているのでしょうか。


前後が動かないのは、ギヤボック故障などの車本体の故障か、コントローラの前後を操作した時に電波が出ていないかのどちらかになります。この日、同じ周波数のラジコンが持ち込まれていたので、そのコントローラで試してみると、左右は動きますが、やっぱり前後は動きません。つまり、コントローラ側の故障ではなく、車本体のモータユニットの故障になります。

コントローラの前後を操作した時、モータ音は聞こえるので、ギヤ割れだと想定して、ネジを外してモータユニットを開けようとしてみたのですが、開きません。このおもちゃは、モータユニットを組み立てた後、モータによって回転する金属のシャフトに、白いプラ製の車軸を左右から圧入して作られています。このため、モータユニットを開けるためには、白い車軸を引き抜かなければならないのですが、圧入されているため、簡単には抜けません。ペンチで白い車軸を強く握って抜くと、プラ製の車軸が潰れてしまうでしょう。さて、どうしたものか。


あーでもない、こーでもないと知恵を出した結果、モーターユニットの一部を切断し、プラ製の車軸が金属シャフトに圧入されている部分を見えるようにして、マイナスドライバーでこじってみようと決めました。断面図で表現すると、こんな感じです。


やっと、プラ製の車軸が抜け、モータユニットが開きました。ギヤボックス内では、金属シャフトを回すギヤが空回りしていました。金属シャフトのローレット(すべり止め部分)に、ギヤを移動させ、修理は完了しました。圧入によるおもちゃ製造は、直すことは考えていないのでしょうね。きっと。

おまけに、ちょっと変わったおもちゃもきました。天井に、星座を映し出す、ホームプラネタリウムです。故障内容は、青い天球が外れていていただけでした。確認したいのですが、夜まで待つわけにもいかず、地区センターの多機能トイレのライトを消灯し、暗室にして確認しました。おもちゃと言うより、インテリアかもしれませんね。















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