沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

2012年03月01日 | 日々のこと
今日から弥生三月。父が調子を崩し始めた昨年九月から、入院して、家に帰ってきて、そして逝ってしまってから、初七日・四十九日と、あっという間に五カ月が過ぎ去った。
 
 大分日が長くなった。明るいので、仕事帰り、母の所へ寄って
「ご飯食べに行く?」と聞いたら二つ返事で
「行くよ!」
「どこへ行く?名護に行く?」
「名護は山道だから、中部がいいんじゃない?」
 道路は舗装されているのに、やんばるの好きだった父とは正反対に、母は都会が好きである。
 道すがら、対面する車のライトに、
「あんなに明るい光が、嫌いだったよ、おっとーは」
「ここから毎日、与勝シティーへ行ったんだよ」
 いつも二人で出かけていた道々で父を思い出すのだろう。時々、思いもよらない若い頃の話を聞かされたりする。
 私が相槌を打っても、聞こえないので、一方的にしゃべっている。私が話しかけたことに対する返事がないが、玉には聞こえることもあったりするので、感が取れない。私はまるで、懲りずにひとりごとを言っているという状態。聞いて欲しい時には大声を出さないとならないし、普段から大声の苦手な私は、プチストレスを感じたりもする。
 
 食料を買うと言うのでかねひでへ寄った。母を実家へ送り届けて車へ戻ったら、私の買い物袋が膨らんでいるので、んん?と見ると、母が自分の買った物を押し込んである。まただ、母よ~止めてくれ~と心の中で。私はそれを戻しに行く。

 母よ、私は自分の分は買ったのだから、そんなに必要ないから、私は言う。そんな事が何度もある。しかし、何度言っても母は、聞く耳を持たない。昔、してあげられなかったから、今出来ることをやってあげたいんだよと言う気持ちからだと思うが、幸い子どもたちは誰も年老いた母に、すがらなくても生活できる大人になった。

 甘えて欲しいのは母なのに、ったく母は。母は。
 素直にありがとうと言ったためしがない私。

 こんなブログに来てくれてありがとう。

(写真は、昨年:勝山公民館の入口に鈴なりに生っていたヤマモモ)
 


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