本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

ジュンク堂に住みたい

2016年01月29日 | 

京都に住んでいた頃は、時々寄らずにはいられなかったジュンク堂。
今は近くの店舗でも電車を使わざるを得なくて、別件のついででしか行かないけれど、
月1~2度は巡回しているかもしれない。
品揃えが独特で、マイナーな本も置いてあったりするから、
つい長時間居座って欲しい本を探してしまう。
いっそ住みつきたいレベル。

もし億万長者になれたら店舗丸ごとお買い上げ!なんて夢を見たりするが、
本屋は流動的なもので、書籍の入れ替わりを止めてしまったら死んでしまうし、
何より店員さんのセンスが重要だから、器と一時的な中身を買っても意味無いんだよなあ。

この間も眼をぎらぎらさせてハンティングしてきましたよ。
旧「クウネル」の近年のバックナンバーが数冊残っていたのを見て、
「ハアァ!これ探してる人、ここにあるから!」と内心で興奮しつつ、
探していた「つるとはな」創刊号を購入。

つるとはな
クリエーター情報なし
つるとはな

まだパラパラめくってみただけだけど、レイアウトと見出しがいい感じだよなあ…。


それから夫へのバレンタインのプレゼントを購入。
今年は歴史ものと実用品だっ!

増補新版 土方歳三 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)
クリエーター情報なし
河出書房新社

 

本能寺遊戯 (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社



名入れ 筆ペン ぺんてる 携帯筆ペン きらり 金色
クリエーター情報なし
Pentel

迷ってしまって、これだけ選ぶまでに何時間か経ってしまったような気がする。
この本屋に長居する楽しみを、夫と分かち合えないのが、ちょっと残念。
(夫は全てにおいて、目当ての商品を買ったら即帰りたがる性質)

*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*



さて。STAP細胞の小保方さんが捏造犯にされたと主張する手記を出版したというから、
著作の中に再検証に値する客観的な証拠が提示されているなら、
読んだ誰かが感想書いて教えてくれるだろうと思っていたのだけど、
そんな噂をさっぱり聞かない…。科学畑の人も取り合っていない様子。
理研が事件を曖昧に終わらせたりせずに、
検証と再発防止策を徹底的にすれば、こんな事態にはならなかったであろうに。

色々なことが心をよぎるのだけど…。
「あなたが科学者でありたいと望むなら、体調不良を押してまで今するべきなのは、
主観的な手記を出版することではないはず。
真摯に論文を書き上げて、早稲田よりもランクが高くて厳しい大学院で学位を取り直して、
自分の能力を証明することだ。
その後何十年かけてでも、謙虚に学んで、地道に研究に打ち込み、
正確な実験データを取り続けて、誰が追試をしても成功するレベルで、
STAP細胞の存在を証明することだ。
それが笹井先生への誠意の表し方と言えるんじゃないか」ということと、
「今までの言動を見るからに、科学者としての適性はあるかどうか…。
女優とか作家とか弁護士とか銀座のクラブのママとかセレブの妻とか、
もっと向いていて天下取れる世界があると思うよ?」ということを、
飲み屋でうざい先輩のように諭してやりたい気持ちにもなる。
まあ、そんな話を聞きいれるくらいなら、手記出版なんてしてないわなあ。


心の隙間に

2016年01月27日 | 

書店の誠光社が“雑誌「クウネル」がリニューアルしてしまった今だからこそ再評価したい”と、
「羊と樅の木の人々」という写真集を取り上げていましてね。

羊と樅の木の人々―マラムレシュ写真集 TRANSYLVANIA抒情
クリエーター情報なし
未知谷

旧「クウネル」好きはこういうのが好みじゃないかと、
言い当てられた気がして、どっきりしたよね…。
わたし、同じ作者の本を三冊持ってるから…。

「マラムレシュ」と「羊と樅の木の歌」と「ルーマニア 人・酒・歌」。

マラムレシュ―ルーマニア山村のフォークロア
クリエーター情報なし
未知谷

 

羊と樅の木の歌―ルーマニア農牧民の生活誌
クリエーター情報なし
未知谷

 

ルーマニア 人・酒・歌
クリエーター情報なし
東京書籍


Amazonのおすすめ商品よりも誠光社鋭いような気がする…。
ルーマニアで失われていく伝統が記されていて、とてもいい本なんだよ。
読んで、この時代のこのマラムレシュ地方に行きたかったと思った。
心の中にしか存在しない、憧れの村。
旧「クウネル」に登場した人々も、丁寧に生きることなどできない私にとっては、
遠くて浮世離れしていて危うさも感じるけれども、どこか美しい存在だった。


それで、もしかしたら旧「クウネル」好きの書棚には同じ本が並んでいるかもしれないと、
所蔵本から数冊抜き出してみたのです。
リニューアル後に心の隙間が出来てしまったら、これで埋められるかなあ…。
(本誌連載を単行本にまとめたものは入れていません)

富士日記〈上〉 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論社

旧「クウネル」初期に特集で語られていたらしい武田百合子の作品。
「富士日記 上・中・下」に加えて「犬が星見た」もいい。特に食べ物描写が素晴らしい。
(やはり特集で幸田文のことを青木玉が語っていて、
その青木玉の「幸田文の箪笥の引き出し」も持っているのだが、
万事手抜きのわたしには厳しすぎて正座してしまうのだよなあ)


文字ばっかりの献立記録「ヨーガンレールの社員食堂」はどうであろう。

ヨーガンレールの社員食堂
クリエーター情報なし
PHP研究所

そうだ、著者が「伝言レシピ」の高橋みどりだ。道理で。


透明感のある美しい文章と言えば、須賀敦子。

コルシア書店の仲間たち (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

しばらく読み返していないなあ。乙女の頃のわたしは、
やたら須賀敦子と山田詠美とマルグリット・デュラスを好んでいたのですが。
尖ってみたかったんですよね。


謎は謎のままに。

夜に猫が身をひそめるところ Think―ミルリトン探偵局シリーズ〈1〉 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房


生活感があるようなないような、不思議な人々の物語。

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社


起きていて夢を見るには、クラフト・エヴィング商會。

ないもの、あります (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房


これはイメージなんですが、旧「クウネル」好きはウェブで言うと、
「ほぼ日」を時々覗いていそうな気がする。どうであろう。


  OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO


さて、これ以降は関係ない話。
ブログを休んでいた間に、「つらつらわらじ」を全巻揃えられたのは嬉しかったです。

つらつらわらじ(5) (モーニングコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

映画「超高速!参勤交代」がヒットしたのだから、
参勤交代ものとして、これも映像化してほしい…。


あと、「マリーマリーマリー」の三巻が今年出ると聞いて、
慌てて買い損ねていた二巻を入手しました。

マリーマリーマリー 2 (マーガレットコミックス)
クリエーター情報なし
集英社

勝田文の描くヒーローはほぼダメンズなのに、なんで魅力的なんだろう。
朝ドラ「あさが来た」のコミカライズを大和和紀が描いてくれたらいいのに…
という声がツイッターで上がっていましたが、
わたしは勝田文の作風でも読んでみたいと思うんだよな。
ふらふらしてる高等遊民の新次郎がすごくハマりそうな気がする。


2016年1月期ドラマで観ているもの

2016年01月25日 | 映画・DVD・テレビ

昨年9月から「あさが来た」に夢中で、放送や録画で一日三回は見ていたのだけど、
公式さんが「五代ロス」を妙にけしかけるものだから、少しだけ熱が冷めてきた昨今。
(人気に乗っかろうとするなら、グッズやファンブック発売等の方向でお願いしたい)
脚本や演技、演出にも不満はないので、最終回まで完走したいものですが。
ちなみにわたしは、自分がもし結婚するならと考えると、
新次郎派でも五代派でも亀助派でも雁助派でもなく、今井のおとうはん派です。
厳しいけど子育てにも関わってくれる、有能なビジネスマン!金持ち!だからです。
女性陣では、ヒロインのあさちゃんは別格ですが、おはつ様が大好きです。
置かれた場所で咲ける人は偉いなあ、と思いながら観ています。
(まあ、でもおふゆのおとうちゃん以外は登場人物それぞれの味わいが好きかな)
いつまでも可愛らしい新次郎さんとあさちゃんのじゃれ合いも、
人妻にぐいぐいお近づきになるキラキラ五代さんも好ましいですが、
娘時代のあさはつの清らかな姉妹百合のような関係に一番萌えた視聴者です…。
ええ、腐ってますよ…。
これからの美和あさも楽しみですよ…。


夫にお付き合いして「ヒガンバナ」「フラジャイル」「スペシャリスト」「怪盗 山猫」も観ているけれど。
うーん、個人的に「フラジャイル」は2回目にして面白みを感じるようになったけど、
他のドラマはもっと今後の展開に期待したいような…。
難しいね。なんでも好みの問題だからね。
(もしかしたら犯罪ドラマは今まで観過ぎて、己の基準が細かくなってしまったのかもしれない)
「臨床犯罪学者 火村英生の推理」については、
原作とキャラクターが違うけど、これはこれとして観るしかないんだろうな、と。
第1回を観た限りでは、短編は映像化するとわりとすぐ視聴者が推理できちゃう気がするので、
できれば長編を取り上げてほしいなあ…。


「真田丸」と「ちかえもん」には、わくわくしています。
王道でもあり、絶妙に外しているところもある。作りがうまいです。
実力がある俳優さんばかりだから、安心して観られるし。
(棒読みのアイドルが出てきた時にその若さを慈しめるほど達観できないんだ…。
だからいつも実力派の役者さんがメインキャストになると嬉しい…)
次回はどうなるんだろう?このエピソードをどう料理するんだろう?って、
楽しみに待っていられるのは幸せなことです。
特に「真田丸」…。「清州会議」は自分としては微妙だったし、
「ギャラクシー街道」の評判を聞いた時には、大河がまた炎上するのではと危惧していたんやで…。
まだ3回目だけど「真田丸」は面白くて良かった…。本当に良かったよ…。
(三谷さんね…映画の場合、監督や編集は別の人に任せた方がいいんじゃ…と思ってしまう。
根が脚本家だからどのエピソードにもこだわりがあるし、俳優さんのアドリブ演技も愛してしまうしで、
冗長になるところをカットできなくて収拾つかない時があるのでは…と最近心配になる)
「ちかえもん」は朝ドラ「ちりとてちん」ファンは必見かもしれないと観始めたけど、
時代劇の絵面に現代的台詞をぶっこんできて、それがよく合っているのだ。
人形浄瑠璃の脚本が書けなくて悶々とする近松の内心が面白いし、
万吉の明るさ、能天気さ、可愛げがいい。
やはり好感のもてるキャラクターが出てくるドラマを観ていたいです、わたしは。

あと、アニメでは「ハルチカ」と
(わたしは推理ものにも関わらず明るくてまぶしい色使いに驚きましたが、
第1回で初めてあの三角関係を知ってざわめいた人たちもいたみたいですな)、
「昭和元禄落語心中」を観ています。
(第2回で菊比古が銭湯に入る時のしぐさを観て、公式さんに腐女子狙われてる…と思いました)

今までの生活の中で、一番たくさんテレビを観ているかもしれない。
新しいBDレコーダーになって三番組同時録画ができるようになったから、
とにかく録画をまめにするようになったんですよね。
あとレンタルビデオ店にあまり行かなくなったというのもある。
録画を観るのに追われるのも面倒くさいので、来期はどうなるか分からないけれど。
(「てるてる家族」の再放送だけは観てみたいかな…。
清純派時代の石原さとみが歌い踊るところに興味がある)


クウネル騒動について

2016年01月24日 | 

雑誌が一気にリニューアルを図ったら、
Amazonレビュー欄が一つ星だらけになったという「クウネル」騒動。
初めは、突然すぎて悲しみの行き所が見つからなかった愛読者が、
切々と旧「クウネル」を惜しみ、新「クウネル」の有り様に疑問符をつける、
という名レビューが多かったのですが、
思いを同じくする人たちを見つけたことから数がどんどん増えていって、
やがては感情を修飾することなく、そのままぶつけてくる酷評が現れたりするように。

高評価レビューも、初めは業界関係者風の販促内容が数件だったのが、
今は旧「クウネル」読者タイプが嫌いで批判したい人、
静かな炎上とはいえ皆で群がって叩く姿勢が嫌いな人、
純粋に新「クウネル」の内容が気に入った人がぼちぼち投稿をしてきて、
すごい状態になっています。なんだかなあ。
どちらの立場も分かるような気がするから、難しいよなあ。

私は自分の気持ちを吐露する手段としてブログがあるので、
Amazonレビューのほうには書き込んでいませんが、ずっと読んでいました。
初めは、マガジンハウスに嘆きの手紙を出したところで無意味だから、
せめて同好の士はAmazonレビューで旧「クウネル」を悼もう…程度の
マイノリティの慰め合いだったはずなんだけど。
(大半の人が、売り上げが落ちていたなら変化もやむを得ないと理解していたし、
新「クウネル」には別の読者層が喜ぶ王道要素があることも認めていた。
そのうえで、でも自分が求めるものはこれではない、と呟いていた)

意外に潜在愛読者が多かったから、こんなに盛り上がっちゃったんだろうな。
「実はわたしもそう思っていたんですよ」って、次から次から言いたくなっちゃうもんな。
(しかし、今まで美容院やカフェの置き本や仲間の購入本で読んでいた人多数で、
それは売り上げが伸び悩んでいたのも無理ないな…と思わされる。
こんなことになるくらいなら毎号購読していればよかった、という後悔もよく見受けられる。
旧「クウネル」が好きだと以前から発言しておけばよかった…と)

出版社も商売なんだから売れない雑誌がテコ入れされるのは当たり前だよ、
という騒動批判派の意見も、ごもっともなんだけど。

私もね…こんなリニューアルの仕方でなかったら拒絶反応出なかったよ。
前記事でも語ってしまったけど、
方向性の違う衣替えをするのだったら、「クウネル」の看板は外してほしかった。
手続き上の都合で題を替えられなかったのなら、
リニューアル後にどんな色合いの雑誌になるのか、次号予告で教えてほしかった。
(これからは編集スタッフ入れ替えて、高級志向の50代女性に対象を絞り、
おフランスに学ぶ特集に有名料理研究家の韓国料理、
知名度の高い方たちばっかり寄稿してくれますよって、事前に教えられていれば…)
連載はいきなり打ち切りじゃなく、ちゃんと最終回を設けてほしかった。
誌面でクウネルくんのさよならの言葉が聞きたかった。
そうすればリニューアル後の覚悟ができたし、
なにより定期購読を続けていいものか考えられたのに。
(今までの「クウネル」の実績と今後の品質を信じて買い続けますよと契約したのに、
いきなり別の世界観の雑誌が届いたら、それは泣きますよ。
これが本屋だったら買ってないのに!と繰り言を言いたくもなりますよ)

しかしながら、例にないほどこんがり炎上しつつも、
今回のことは編集部にはむしろ得だったんじゃないかと邪推してしまう。
おそらく金払いが悪くて切り捨てる予定だった旧「クウネル」購読者は離れていき、
大がかりな宣伝をしなくても話題になって新「クウネル」第1弾の部数は伸び、
好奇心から手に取った大勢の中から新規読者が獲得できたであろうし。
まあ…騒動が鎮静化してからが勝負ですよ、新「クウネル」は。
本屋を見ていたら、同じく50代女性をターゲットにした競合雑誌ばかりだったもの。
(テイストが違ってもそれぞれ洗練された表紙が並ぶ中で、
新「クウネル」の赤文字がひときわ目立っていたので、逆にそれが狙いかと思いました)

そしてもう、思いのたけを書きたいだけ書いたから、私も少し落ち着こう。
ツイッターで、定期購読者の即解約したとの呟きが出始めてから、
ああこれはマズい、バックナンバーにプレミアがついてしまう!と直感して、
前から欲しいと思っていた号を今のうちに買っておこうと、何冊か注文したのですが。
予想通り、今バックナンバーがAmazonやヤフオクで高騰化してるんですよね…。
中には一冊3000円とか…。確かに版元に無くて初期のは入手が難しいんですけど。
自分も含めて、みんな旧「クウネル」が好き過ぎるんだよね…。
多分、騒動が鎮静化したら並みの相場に戻るだろうし、
ことによったら愛読者の声が届いて、出版社がバックナンバーをムックとして再刊してくれるかもしれない。
(願望だけど、どうかなあ。天然生活は創刊号を再刊行してくれたけどなあ…)
しばらくは静観したほうがいいですよね、きっと。
はぁ…。深呼吸だな。


※ 追記

Twitterにもどんどんこの件に対する呟きが増えて混迷を極めていますな。
旧クウネルが数年前からマンネリ化していたことを指摘する者、
旧クウネルとの比較ではなくて新クウネル自体のクオリティに首を傾げる者、
一つのものにこだわりすぎる人々が理解しかねる者、
逆に読者ではなかったけど自分の身に置き換えて同情する者、
ごく稀にしか買ったことがなかったと言いつつ突然旧クウネルへの愛を語る者、
新クウネルが気に入ったのでここまで拒絶反応が出たことが我慢ならない者、
色々業界の内部事情を知っているけど話せないと思わせぶりを言う者。

中には、今まで一度も読んだことがなかったけど、
ここまで話題になっているから旧クウネルと新クウネルを比べ読みしたいという声もあり、
バックナンバーを買う時は古本の便乗値上げに気をつけた方がいいですよ、
近年のものは出版社やセレクト書店に在庫がある場合もあるから…と
忠告したい気持ちになったけど、確認のためにマガジンハウスのHP見てみたら、
この間まで余裕があったのに、あらかた品切になっていてびっくりした…。
これは…新品は本当に入手困難なのかもね…。
(古本は、多分需要を見込んで手放した人が沢山いるし、
供給過多になっていずれ値下がりするんじゃ…と考えてますが、どうかな)
もしこの騒動を受けて、マガジンハウスがバックナンバーを電子書籍化したり、
旧クウネルお別れ号とかムックで出したら、わたしすごく感服すると思う…。


クウネルのこと

2016年01月22日 | 

お久しぶりでございます。前回更新からまた間が開いてしまいました。
ふた月連続で両実家に里帰りしてから、
健康診断の締め切りが近いことを思いだして慌てて病院回りをしたり、
年末年始の支度をしたり、夫と出かけたり、家でだらだらしたりしてました。

それから、BDレコーダーをS社製からT社製のものに替えたのですが…。
(長いことS社のBDレコーダーを使っていましたが、
かなり前からDVDの読みこみと書き込みが出来なくなっていたので、
録画したものを全てBDにダビングしてから別のレコーダーに交換する予定で、
T社のものは一年ほど前に購入しDVD再生用として使っていた)
すぐフリーズするし、何かと言うと録画を失敗してばかりで、
(疑問に思って検索したらネットでの評判は最悪…調べてから買えばよかった…)
ついに堪忍袋の緒が切れて正月早々に電器屋に走り、また改めてS社の製品に買い換えたのでした。

その帰り、夫は結構値切れたのでほくほくしていたのに、
立体駐車場でスマホを隙間に落とし、業者さんを呼んで取り出してもらうことに。
雨上がりに地下に落下したので水没の恐れがあり、ひやひやしていたのですが、何とか無事でした。
よりによってデカくて落としやすいiPhone6s Plusをダウンのポケットに入れるからだ!と叱り、
普段バッグを持ちたがらない夫に強制的に持たせるために、即行ボディバッグを買いましたけどね。
まあ、そんな日々でした。

一月に入ってからは、SMAPの解散騒動と謝罪会見に内心嘆くことに(ファンでもないのに)。
会社内部の争いと、足抜けへの懲罰行為を、表舞台で見せたら商売として駄目だろうに。
もうマネジメント側には、客観性とか、時代の変化への対応能力がないのでしょうか…。
タレントの独立を阻んで仕事干されるようにしたり、
主演ごり押しとか、実力もないのに賞を取らせるとか、バーターとか、
各芸能事務所の作戦がここ十数年露骨過ぎてうんざりしていたところに、この騒動。
事務所にもテレビ局にもスポーツ新聞にも、世間様の感覚で制止する人が誰もいないことが怖い。
そういう業界ルールがまかり通っているから、従来のメディアが衰退していくのにねえ…。


で、ここからが本題。
内心嘆くと言えば、雑誌「クウネル」の予期せぬリニューアルもそうでした。
一号休んでリニューアルするとしか知らず発売を待っていたら、
ターゲットを50代女性に絞るという話が耳に入り、表紙デザインを見て愕然。
これは少なくとも「クウネル」的なセンスではない…。

ku:nel(クウネル) 2016年 03 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

定期購読で手元に届いて、さらにびっくりぽんだよ。
巷では静かな悲しみに満ちたAmazonレビューが話題ですが、
わたしもこれは「クウネル」を廃刊して新雑誌として創刊すれば良かったのでは、と思いました。
今までの連載が最終回もなく突然消えていて、ショック。
キャラクターのクウネルくんもいない。なぜ紙面でお別れの言葉を聞かせてくれなかった…。

価値観の多様性を認め、有名無名の人や物をとりわけ区別せずフラットに描き、
押しつけがましく高級品を勧めたりライフスタイルを提唱したりはせず、
ストイックに独自の世界観を守り続けていた旧「クウネル」。
お前ら読者これが好きだろ分かってるんだついてこいや風のドヤ顔ではなく、
こういうの面白がってくれる人どこかにいるといいな…という囁きに似た、
控えめでまったり優しく品があり、でも鋭さを秘めていた旧「クウネル」。
新「クウネル」はそんな旧「クウネル」とは別物でした。

改めて思うけど、旧「クウネル」のデザイン、写真、文章の絶妙なセンスが本当に好きだった。
特集といえば「フランス女性の生活の知恵」などではなく、
「パリのいい顔」で見知らぬひげのおじさんの写真が表紙だったし、

ku:nel (クウネル) 2010年 01月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

韓国料理といえばコウケンテツではなく、ソウル郊外のオモニのおかずだった。

ku:nel (クウネル) 2012年 01月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

地味で消費欲をそそらないかもしれないけど、何度も読み返したい「本」だった。

初めての出会いは雑貨屋兼カフェで、毎号読みたいと思ったから、
この号(vol.24)から定期購入したのです。

ku:nel (クウネル) 2007年 03月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 以来、繰り返し読み続けてきました…。

ku:nel (クウネル) 2007年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2008年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2011年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2012年 05月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2013年 11月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス


この抑制のきいた美しい表紙、何ともいえぬ個性が好きだったんだけど…。
ごく普通の高級志向中高年の婦人雑誌に変わってしまったからには、
(次号に林真理子のエッセイとの予告見て、すごくひいた)
定期購読解約しようかな、と考えています。
愛読者の大不評を受けて路線変更してくれたなら購読再開すればいいし、
このままなら今度は「つるとはな」を読んでみようかな。
とりあえずはバックナンバーを楽しみます。
今までお風呂で熟読してたんだけど、もう勿体なくてできないよ…。


ちなみに旧「クウネル」で連載していた「エブリデイ・マイ弁当」の単行本は3作持ってます。

私たちのお弁当 (クウネルの本)
クリエーター情報なし
マガジンハウス



「ただいま食事中」も好きで単行本持っている。続刊出してほしい。

よりぬき ただいま食事中。 (クウネルの本)
クリエーター情報なし
マガジンハウス

ああ、音楽・映画紹介に伝言レシピ、江國香織姉妹の往復書簡、
テーマにちなんでいることもある川上弘美さんの短編、
それに「B&D」の新作でチィチィを見られることも、もうないのかと思うと悲しい…。


おうちに帰ってきたの

2015年10月18日 | うちの猫

ペットホテルではケージ暮らしだったのに、自宅のケージは自分の部屋だと思っているらしく、
自ら入るエルくん。安心するのか。ほろり。


さて、わたしの実家には、父の喜寿祝いもあって帰省したのですが、
久しぶりに友達にも会えて、とても嬉しかったのです。
しかしペットホテルに預けられた猫たちには、大変な数日間だったようで…。
引き取りに行ったら、キャリーケースで二匹ともおもらししたので、
家のお風呂に直行して猫シャンプーした、ということは前記事でも書きましたが、
帰宅後の数日間は我々への甘え方がすごかったです。もうべったべた!
頻繁に鳴いて、もっと撫でて!抱っこして!と訴えてきました。
ごめんね、よほど淋しかったんだね。

しばらく挙動不審な行動をしたが、翌日落ち着いたさくら。


疲れが残っているのか、立ち眠り。


エル坊は日向ぼっこしながら、ソファの上で転がってた。


人間が布団でごろごろしていると、ぼくもー!と、もぐってきたり。


いつものお気に入りの場所で。


それぞれ、リラックス。


おうちはいいね。


まあ、帰宅後一週間で、さくらは今年のワクチンを受けに行くことになったんですがね。
動物病院苦手だけど、夫が付き添っていたので、そこそこ落ち着いていたみたい。
(先生の証言からすると、ペットホテル宿泊中は相当逆上していた様子。
この子は気の小ささから誰かれ構わずキレるタイプだからなあ…)
受診後は「あー苦行終わった」と余裕で家に帰ってきましたよ。


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ところで、今回ブログのヘッダー画面を作り直してみました。
ワイドフォトテンプレートの仕様が変わってから、
どうにかしようと思いつつ棚上げしていたのですが、やっとのことで手を入れる気に。
イラストは「化け猫アイコンメーカー」さんで作成させていただきました。
エルの絵で、写真と若干違う感じの目の色を選んでしまったのがアレですが、
うちの子の目って光によって色が変わったりするので…
ライムグリーンでも嘘ではないんですよ。本当ですよ(・_・;)


足柄サービスエリアに寄りました

2015年10月15日 | お出かけの記録

ホールの立像。
各店舗もエヴァ押しをねじ込んでいて健闘の色が見えた。
みんなアニメ大好きニッポンって感じだなあ。


先日、わたしのほうの実家にも里帰りしました。

(今回猫らはペットホテルでお留守番)
夫の運転なので、わたしは助手席に乗っているだけなのですが、
やはりいわき⇔滋賀間は遠かった。
豊田辺りで一度迷ったし、首都高は複雑で面倒くさかった。
ナビが古いので行きは試行錯誤でした。


そして帰り。食事休憩で偶然立ち寄った足柄サービスエリアだったのですが、
近寄ったらエヴァとコラボしていてびっくりした。
そうか、第3新東京市か。NERVか。
最初は早く帰らなきゃいけないから…と思ったけど、
やっぱり購買部行きたいし、スタンプラリーもしたいし…と、
せっかくだから見て歩くことになりました。
(本当はエヴァ好きなのは夫で、しかもTV版のほう限定なのですが)

広場にもエヴァ。


これがエヴァカラープリウス初号機Ver.か。すごい。


購買部では夫がグッズの買い物をして、
喜んでいたみたいなので良かったなあ、と思いました。
そういえば購買部のレジ前に小学生ぐらいの女の子が並んでいて、
自分のお小遣いで3000円以上の買い物をしようとしていたので、
(スタンプラリーでもらえるのはポストカードですが、
一定金額のお買いものをするとさらにポスターがもらえたのです)
末頼もしい子だと思った次第。
君もいつかエヴァだけではなく、次々といろんな沼にはまるであろう…。



それにしても、帰省は大変でした。
高速を降りてからは猫らを引き取りにペットホテルに向かったのですが、
二匹とも余程滞在中トイレを我慢していたらしく、キャリーケースでおもらし!
可哀想だけど、家に着いたらすぐお風呂場直行の猫シャンプーとなりました。

おまけに…ペットホテルでは、預ける際に何か勘違いされたらしくて、
エルのプラスチックのベッドはトイレとして設置されていたとか
(預ける時、スタッフさんにトイレですねと言われたらしいのだが、
待合室でのわやわやした引き渡しだったのでわたしには聞こえてなかったんだ…。
そもそもベッドの形だし、底には穴も開いているし、
以前もベッドとして持参したことがあるし、

猫フードとさくらの毛布を一緒の袋に入れていたし、トイレと思われるなんて想定外だったんだよ。
ていうか、夫は耳にしていたのに何故止めてくれないんだ。
あとから滞在中のエルの様子をよくよく聞いたら、
ケージ内に
ホテルのトイレ入れられていたので、用を足すのはそことトイレ外にして、
普段はトイレ砂を入れられた持参のベットの中でじっとしていたらしい。
エルにしてみれば謎の環境だったろう


それから、猫フードを一日分ずつ小分けにして、ストックバッグに入れて、
何日から何日分と予備の分、と明記しておいたのに、全然関係なく追加されていたみたいで、
一日分多く与えられており、もう一日分は行方不明だとか…。
あの子たち、 体 重 制 限 中 なんだけど…。
わざわざ、かかりつけの動物病院付属のペットホテルに預けた意味がなかったのであった。
(そもそも、先生の指示で何ヶ月もカロリー計算してフードの計量してるのよ…)
道理で、帰宅した日の猫らは満腹でごはんねだりをしなかったし、
たくさん大をしたはずです。まあ、お腹を壊さずに済んで良かったのですがね。

スタッフさんにはいつもお世話になって申し訳ないし、
ホテル代を払うからって要求し過ぎる訳にはいかないし、
おそらくさくらは逆上しまくってご迷惑をかけたのだろうけど、
そんなわけでため息が出ちゃいます。

どうしても余所に預けると、うまくいかないこともあって、
夫婦二人の旅行は難しいところです。
よその家で猫の世話をしたり、周りに気を使ったりしないで済むのは楽なんだけどなぁ。


2015年夏ドラマとそのほかの感想

2015年09月25日 | 映画・DVD・テレビ

以下、何本かのドラマの軽いネタバレあります。ご注意ください。



我が家は放送中のTVドラマを滅多に観ない(一気見したいからDVD化まで待つ)のですが、
2015年夏ドラマは珍しく何本か、追っかけてました。
夫が観たいというので、録画していたのは「花咲舞が黙っていない 2015」「リスクの神様」。

「花咲舞が黙っていない 2015」のほうは、一話完結勧善懲悪の毎度安心して観られる水戸黄門方式で、
特に真藤常務の魅力が終盤目立ちました。
(あれね、組織の理不尽さに物申す舞の真っ直ぐで勇気ある姿勢もカッコいいんだけど、
実は相馬さんが地道に裏付け調査して、舞の発言を支えているっていうのがいいんだよね)

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「リスクの神様」はキャストは豪華なのに脚本が自分の好みではなくて、
いつ面白くなるのかなと思い続けてついに最終回が来てしまったのだけど、
堤真一のスーツ姿だけは堪能できたのだった(我ながらひどい感想)。
胸板がほどほど厚い有能で魅力的な中高年、颯爽としたスーツ姿とくれば…
サイモン・ベイカーさんのように、わたくしの好みなのです。

「まんまこと」は、のだめの黒木くんである福士誠治くんが主演の時代劇ということで、
なんとなく観始めて最終回一歩手前まで付き合ってきたのだが、
原作ネタバレで知った通りの展開になって、おお…という感じ。そこまで描くとは思いませんでした。
ていうか、麻之助あの状態でこのまま本当に最終回なの?どうせなら第2シーズンもあればいいのにな。
お由有さんの思わせぶりな態度は、同性としてはあいつ天然悪女タイプやで…と思うけど。
幼馴染の男ども三人が仲良くじゃれあう様子は観ていて微笑ましい。

「クラシック音楽館」と一部時間帯がかぶる「刑事フォイル」(NHK版)は、
前後篇一気見したいので、録画2で予約しています(うちのレコーダーは二番組まで録画可)。
イギリスのミステリドラマは、無理やり視聴者の血圧上げようとしてんじゃないの?という派手な展開はあまりないけど、
渋くて奥深い感じがして好きです(「刑事フォイル」の脚本家は「名探偵ポアロ」と「バーナビー警部」も書いてるから、
両方好きなわたしには馴染みやすいのかもしれない)。
戦時下の英国で起こる殺人事件の捜査が興味深いです。
混乱の中でも、警察官としての原則を守り、公平な目で捜査をするフォイルの姿には共感するし、
運転手のサムが聡明で可愛くて、今後も期待が持てます。


そういえば、「エイジハラスメント」は、ああ…これ武井咲ちゃん主演か…というのと、
現実に職場でエイジハラスメントを一番受けているのは若い女性ではなく中年女性であろうに、
と思ったので、なんか食指が伸びませんでした。
「民王」と「ナポレオンの村」は後から興味がわいたので、DVDで観たい。


海外ドラマ「エレメンタリー」シーズン2は4巻目まで観たところです。
わりと面白いのだけど、やっぱりホームズっぽくはない…。
レストレードとかマイクロフトの扱いがひねっていて、この作品らしいです。
シーズン1の仕掛けがよくできていてうまく完結しただけに、今シーズンはどうなのか心配。
人気が出るとシーズン重ねて、そのうち視聴率のために主役2人の恋愛が入り組んできて、
陳腐な騒動が続いた後、打ち切りが決まって強引に主役がくっついて、中途半端におしまいという、
アメリカドラマのパターンにはまってほしくはないものである。
いつまでもホームズとワトソンは友情のまま、仲良く対等に捜査していてほしい。
(シーズン3で捜査陣に新たなメンバーが加わるみたいな情報読んで、微妙な気持ちになる…。
事件が複雑なのは面白いけど、捜査側の人間関係が乱れるのはめんどくさいと思っちゃうんだ)

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「隠蔽捜査」はDVDで全話観ました。面白かった。
警察のキャリア官僚視点の話(しかも事件捜査より庁内政治が中心)、
主演が演技派の杉本哲太と古田新太、という、一見地味なんだけど底力を感じるドラマでした。
原理原則重視の堅物キャリア竜崎に、無茶ぶりの指令が下ったり、同期の画策で妨害受けたり、
上層部から圧力がかけられたり、同時に家庭問題が起こったりして、毎回ハラハラさせられるのです。
脇を固めるのも実力がある俳優さんばかりなので、
「この大根は芸能事務所のバーターでねじ込まれた子でしょ!」と苛々せずにすむ。
みんな劇団ノリか!と言いたくなるくらい濃くて存在感があって嬉しいのだが、
特に上條が、最初から最初まで上條らしいというのが流石でした。
大体シリアス調なんだけど、6話・7話での、中年期の恋に大きく動揺する竜崎には笑った。
分かりやすく翻弄されすぎてコメディ回かと思ったよ。

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往復20時間

2015年09月23日 | うちの猫

窓の外を眺めるエルくん。
彼は鳥には反応しないのですが、電車が走るところはよく見ているので、
鉄の素質があるのではないかと思います。


さて、シルバーウィークに片道10時間(高速使用・休憩時間込)かけて、夫実家に帰省しました…。
もう大変…。眠いし体痛いし、きつかった…。

前回の帰省時には、さくらがストルバイトを発症してしまったので(わたしも胃痛で寝込んだけど)、
今回は鈍感力を駆使して、猫の世話第一に過ごすことにしたのです。
とにかく時間を割いては、スープを飲ませたり、ぬるま湯を用意したりなど水分補給を心がけ、
馴染みのない場所に連れて来られて不安がったり淋しがったりする猫らを可愛がり、
夫の匂いがする服を泊まる部屋に置いて、少しでも安心できる環境が作れるようにつとめました。
おかげで、夫実家に着いた当初は多少トイレ回数が狂ったものの、
なんとか滞在数泊、往復20時間を乗り越えて、二匹とも無事なようです。

あちらの家は、我々夫婦だけ子供ができないのでヨメのわたしにとっては完全アウェイであり、
今まではその中でできるだけいい子にならなくちゃと自分なりに頑張ってきたけど、
前回さくらを病気にしてしまって、本当に苦しくて仕方なかった。
だからもう、子供がいないのに猫ばかり大事にすることで周りからどう思われたとしても、
受け入れるしかないな、と考えることにして、状況が許す限り猫優先の方針で行きました。

今回の感触からすると、往復の旅路で頻繁に水を飲ませることと(飲みたがらないけど、注水器でちょっとずつでも)、
到着初日はできるだけ傍にいて落ち着かせてあげることが大切なような気がしました。
エルはそわそわしていつものフードを食べない時があるけど、
残りはケージに入れておけば、夜中に空腹でむさぼり食ったりするから大丈夫。
あと、世話をしていると、二匹ともケージを飛び出して部屋の奥へ隠れてしまい、
捕まえてケージに戻さないと泊まり部屋を出れないのに猫らに手が届かないという時、
美味しいおやつをちらつかせると、そろりそろりやってきて捕獲できるので、シーバは必需品!


夫実家でのエル坊。

異食癖のため、ケージ中心の生活。甘えたくて、毛布もみもみしました。

さくら嬢。

夫の洗濯もの入れだったビニール袋に入り、匂いを満喫。


さくらはおとうさんさえいればくつろげるのだけど、帰省時の夫はまるで当てにならないので、
(あまり猫の傍にいない、世話を手伝わない、さらにわたしのフォローをしない…)
夫の汗を染み込ませて熟成させた服やタオルをわざわざ持参したのだった。
多分、変態さくらには絶妙な安らぎ効果があったんじゃなかろうか。
そういえば、就寝時にさくらがすごく甘えてきて可愛かった!と夫は言うのだが、
わたしには、夫が寝ている時にけろっとした顔で踏みつけていた姿しか印象にない。
後足で蹴られた衝撃にぐえっと声を漏らして目覚めた夫は、
しかし寝ぼけていて翌朝には一連の出来事の記憶が無かった。幸せな野郎なのだった。


「みんな、おつかれさまー!」

ほんまに、おつかれさんやね。
夫実家滞在中も、車中も、興奮しまくりで長時間起きていた猫たち、
自宅に帰ってきて、睡眠時間を取り戻すがごとく、よくすやすや寝ています。
わたしと夫は喉風邪をもらってきたので、へろへろ。
あとで栄養ドリンク買ってこよう…。三日くらい、ひたすら寝たいよ…。


8月に読んだ本と観た映画

2015年08月31日 | 

今年の8月は戦後70年のうえに、安保法案問題も重く、昭和史を意識する読書となりました。


「日本史はこんなに面白い」(図書館本)

半藤一利氏の日本史についての対談集。
各人それぞれに歴史観があり、一つの事件に様々な解釈がなされるのは当然のこと。
(事実は一つだけど真実は視点の数だけある)
お互いに意見を提示し、幾分楽しそうに吟味しあう様子を読んで、議論とはこうありたいと思いましたね。
なんだか最近、自分と異なる意見については徹底的に攻撃する風潮が強まっているので…。
(ことに歴史観や政治的思想については、双方に冷静さが失われているような。
民主主義とは多様な価値観が並立共存すること、のはずなんだけども)

日本史はこんなに面白い (文春文庫)
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文藝春秋



「昭和史忘れ得ぬ証言者たち」(図書館本)

保阪正康氏がこれまで取材した中で、深く印象に残った人々を取り上げた作品。
激動の昭和を生きた人間たちの列伝のような感じでした。
保阪氏には保阪氏の歴史観があるけれども、一つの作品に取り組むにあたっては、
様々な立場の人物に丹念な取材を重ね、膨大な資料を紐解いて論理を構築している訳で。
取材する上では、嫌悪感を与えるような言動をする小人物のほうが
おそらく沢山いたんだろうけど(あとがきでも少し触れられていましたが)、
だからこそ、波乱の時代を真摯に生きて、のちのちも取材者に感銘を与えるような大人物のことは、
こちらも尊敬の念を覚えてしまいます。
これはいつか購入してもいいと思いました。

昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)
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講談社



昭和史といえば、この間TV放映された岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」も観ました。
録画したものをあとで観たので、別段中断しても構わないのに、
再生したら最後まで観ずにはいられない迫力でした。
わたしはヤン・ウェンリーに私淑しているうえに、平和ボケした戦後育ち一般庶民の立場で考えるので、
感想は軍人に厳しめですけど(あくまで映画の感想だから大目に見てください)。



以下、作品内容に触れる記述がありますので、未見の方はご注意ください。
(歴史的事実に対してネタバレありますよと言うべきなのかなあ…。自分でも疑問)


・降伏に納得できず、宮城事件を起こす若手将校たちの言い分には全く共感できず。
これまでの仲間の犠牲が無駄になると言うが、停戦が伸びればさらに多くの国民が犠牲になるというのに。
勿論皇国思想によって徹底的に洗脳され発想を切り替えられない悲劇と、
原爆の被害がどれほどのものか一般にはまだ知らされていない段階であることと、
若者たちには敗戦国になる経験がなかったことなども、暴走の原因にはなっていたのだろうが、
仮にも軍隊に所属しているのだから、自分たちだけ組織の指揮系統を守らないのはあかんやろ、と思った。

・軍部の視野の狭さがひどい。ここまで国力に差がある中で精神論だけで勝てるとしたら局地的戦いだけだ。
そもそも補給とか情報とか戦術の基礎になるものを今までおろそかにしたあげく、
まだ特攻に大量動員しようという発想っておかしい。戦っているのは人だよ、消耗品ではないよ…。
人の死に絶えた国に何の価値があるの。

・結局、文民統制が大事だと実感。戦争を未然に防ぐのが政治であり外交である。
武力を盾に軍部が独走しないようコントロールするのが政治家の役割の一つ。
その政治家の権利は法によって保障されているのだから、
政治家自身のためにも法の解釈は厳正でなければいけない…とわたしは思うんだけどなあ。

・それはともかく、阿南陸軍大臣と鈴木総理が対面した時の内心分かりあっている感じ…。
阿南さんの遺した言葉…。せつない…。

・殺気に満ちた軍人たちに囲まれても、揺るぎなく対応する侍従たち。
銃を突き付けられてもひるまない日本放送の館野放送員。
「立派な男たちだ…」(©ラインハルト)

・実在の人物を演じると言うより、戦争の狂気を具現してみせた黒沢年男。
一方、高橋悦史と加山雄三がイケメンすぎ。
しかし、名前を知っているはずの役者さんたちが若すぎて、もう誰が誰やら。

・作品の根底に流れる権力に対する怒り、反戦への思い。
重厚ながらテンポ良く進む演出も、岡本喜八監督らしいかも、と思いました。

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リメイク版は観ていないです。いつかTV放映されることになったら観ようかな。
原作は電子書籍で買いました。いずれ読むつもり。
今後は昭和史についての本をもっと読んで勉強したいと思います。

日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日
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実は一年ほど、他のブログサービスで別ブログを管理していました。
夫関係ですが、某OB会が立ちあげられた時に、老婆心ながらweb展開としてブログを提案して、
サンプル作って、了承されたのでしばらく受け持っていたのです。
このたび、ようやく事務局に担当が移ることになったので、
新担当の人に引き継ぎ書を書くことにしました。
夫に聞いたら「初心者にでも分かるように」だったので、
この間試行錯誤しつつ、画像を多用し詳しく解説した運営マニュアルを作成。
我ながら「ブロガー歴9年以上は伊達じゃないぜ!」という自画自賛の気分になりましたが、
ふと周辺を見回してみると…あれっ。リア充ばかり。
そうか。実際はまったくもって素人なのにも関わらず、周りにこういうことをやる人がいないから、
つけ上がった思い違いをしてしまうんだな…自分…。
そうだよね、リア充は普通mixiとかfacebookとかLINEとか、やるんだよね…。
わ、わたしは…今度はTwitterやってみようかな…。非リアの友達欲しいな…。