本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

また、図書館の着物本 2

2010年04月04日 | 
はじめてのアンティーク着物
アンティーク着物を楽しむ会
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る


一万円からコーディネートというので、
着物と帯でお値段がそれぐらいなら気安いわ、と借りて読んでみたら、
“一万円から~(それ以上もあり)”でした。
それに、着物と帯のほかに、半襟や帯揚げや帯締め、足袋、下駄など、
ばっちり揃えて行こうと思ったら、当たり前の話だが予算は増大するのだった。
なかなか甘くない世界…。

それはともかく、コーディネートのほうは、季節感に溢れていました。
特に春向きのは、ピンクやオレンジなどの色彩が鮮やかで、可愛い可愛い♪
四季折々に、その時期に相応しい着物を着たりして、
美術館やカフェなどに出かけたら楽しいだろうな。
アンティーク着物を買う時の注意点としては、
よく当時の人と現代っ子との身長差が挙げられているけれど、
わたしは小さいから多分サイズはイケると思うんだ。
しかし、着物と帯を合わせるセンスが心配なので、当分はこういう本でお勉強しなきゃ。
あと、この本で紹介されている通崎睦美さんの着こなしって素敵だけど、
おそらく個性的なほう??
初心者には真似し難いお洒落だと思いました。


もめんの着物―着物1年生、2年生に贈るやさしい着物本 (別冊美しい部屋)

主婦と生活社

このアイテムの詳細を見る


わたしが今一番憧れているのは、木綿の縞の着物に乙女好みの帯を締めて、
小さく可愛い帯留に、履物は気軽な下駄、銘仙の羽織に洋風のバッグを持つ、
という、ごくカジュアルなスタイル。
なので、この本の木綿の着物の写真が目に入るたび、
こういうのをいつか…と思いを募らせてしまうのでした。
(縞だけじゃなくて、無地も格子も格好いい~)
木綿には、心和む温かさがありますよね。
普段着だから、洋服の延長線上で、敷居が高くない感じ。
わたしは所詮田舎娘なので、この手軽さ、柔らかさ、自由さに、
ぐっと心をつかまれてしまうのだった。
(この本ではレストランやパーティーに行く時の
コーディネートが載っているけれど、結構着て行って大丈夫なものなの?
本によって、紬や木綿などでは行けないフォーマルな席の規定が違うので、
どんどん訳が分からなくなるのでした。
地域差や年代差や個人の好みでルールは変わるからなあ…)


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしかったら、ぽちっと1回押してくださいませ

『歌舞伎のかわいい衣装図鑑』

2010年04月03日 | 
歌舞伎のかわいい衣裳図鑑
君野 倫子
小学館

このアイテムの詳細を見る


ちょっと前に、歌舞伎初心者向けの特集が組まれたTV番組を観たので、
面白そうだなあ、と図書館で借りました。
役柄と衣装には深い関わりがあるのですね。
姫やお嬢様のコーディネートが、派手可愛い!
芸者は粋で色っぽく、花魁は絢爛豪華です。
これって、女教師はスーツに眼鏡とかいう類の、
キャラを強調するお約束と思えば良いのでしょうか。
(腐女子なんで、ついマンガ的例えになってしまいます…)

こうした初心者向きの歌舞伎関係の本は、
気が向いた時に興味深く読んだりするのだが
(特にあらすじを読んでいると、後世の様々なジャンルの作品への
影響が感じられて、ほほう…と感心したりする)
歌舞伎を実際に観に行く気にはなれないのだった。
だって、ドレスコードが怖い~~~。
劇場に慣れている人が着るものについて優しく指南してくれたら、
そこまで敷居が高く感じないけれど、
着物にしろ、洋服にしろ、気付かずに場違いなものを着て行って、
美意識の高いおばさま方に通り過ぎ様に嫌味を飛ばされた日には、
完全に歌舞伎そのものを嫌いになってしまうでしょう。
確かに格式は尊重するべきだし、わきまえた上で遊ぶ楽しみもあるけれど、
ある程度お金持ちじゃないと、出来ないことだからなあ。
(だから伝統芸能って、一般庶民には、入り口が狭いのよね…。
みんながみんな、裕福で教養があって物持ちで、
月に一度は歌舞伎座に行きましょうねって、世の中だったらいいのに)

でもTVで放送される歌舞伎くらいは、時折観てみようかな。
不景気で物質的な贅沢はしにくい時代だけど、
頭の中にどんどん知識を入れることが一番の贅沢だものね。
何よりTVなら、観ている側がどんな服装でも平気だし♪


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしかったら、ぽちっと1回押してくださいませ

また、図書館の着物本

2010年04月01日 | 
洋服感覚で楽しむ コットン、リネン、ウールの着物
小砂 麻美
河出書房新社

このアイテムの詳細を見る


こちらは、10~20代の子が着たら可愛いかな?と思うコーディネート。
(わたしの年代では、着こなしが難しいかなと思うものもあった。
レースの帯揚げなど、洋を取り入れた独特な“遊び”がある組み合わせ。
こういう装いの日に、審美眼のキビシい母親世代には見つかりたくないぞー)
紹介されていた栃尾縮みが素敵。
洋風ショールや羽織の使い方は真似してみたい。
お着物に合わせたグラニーバッグも手作りしたいなあ!
(いや、まず着物を買わなきゃ始まらないのだった。先走り…)


着物の織りと染めがわかる事典
滝沢 静江
日本実業出版社

このアイテムの詳細を見る


↑で、こっちの本は正統派の視点な訳だ。
ふだん着物と正統派着物の本を同時に読むと、
価値観にズレがあって、非常に混乱します。
どちらの言い分にも一理あるのだが。

こちらでは、着物の種類を写真や解説で紹介しています。
分かりやすく系統立てて織りや染めを説明してくれる本って、
見つけるのが難しかったので、これは有難かった。
(しばらくすれば多分忘れちゃうから、本当はこういう本を所蔵したいけども)
お高い着物は買えないが、成り立ちや特徴を少しでも理解できれば、
今後博物館鑑賞などをする際に、より楽しめるのではないかと、
ちょっと学習意欲がわいているのです。
服装史は以前から好きでしたが、その興味は西洋に偏っておりました。
気の向くままに、これからは日本のことも勉強してみようと思っています。
それにしてもわたしって、形から入る性格だなあ。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしかったら、ぽちっと1回押してくださいませ♪

可愛い日常着物

2010年03月29日 | 
このところ用事が立て込んでいたうえ、
問合せ先の相手に失礼な態度を取られるやら、
実母とうまくコミュニケーションが取れないやら、
色々あって、ストレス度合いがピピピピピと上がってきてしまったので、
気分転換の方法を探しております。

とりあえず、一時的に図書館本の世界に逃亡。

かんたん可愛い もめんの着物 ~コーディネートとお出かけ案内~
君野 倫子
リヨン社

このアイテムの詳細を見る


わたしの求めている、可愛くて安くて気軽に楽しめるお着物とは、
木綿・ウール・麻・化繊系(やっぱり家で簡単に洗濯したい)なのかも、
と思って、「かんたん可愛いもめんの着物」の本を読みました。
お洒落なコーディネートと、お手入れ方法、おでかけスポットなどが載っています。

なんかこう、フツーがいいんだよな。
フツーの日に、フツーの気分で着てみたいんだよな。
特別なハレの場で着るお着物は高価だし、
初心者には敷居が高いけれども(そういう時は洋服でいいや…)。
木綿ならば、遊び心で着れそうな気がして、欲しくなっちゃう。

この本のコーディネートを見ていて、
着物は一見地味に思えるほどシンプルな柄だけど、
帯が個性的というスタイルが、すごくいいなあ、と思いました。
全部“甘々”なもので揃えないで、
渋くて古風なものが8割、可愛くてロマンチックなものが2割、
くらいのバランスが、ちょうど良いのかもしれない(わたしの感覚では)。

小物では、Plumeriasのとんぼ玉の帯留めにときめきました!


↓ハンドメイド好きは、こちらの本にわくわくするのではないでしょうか。
着物まわりの手づくり帖

小学館

このアイテムの詳細を見る


着物はシンプルに、でも帯や帯留め、足袋や半衿、バッグなどで、
現代的でキュートなセンスを表現したい、という時に。
洋服っぽい、カジュアルな着こなしができそう。
着物人口が少ない今日では、
「着物は特別な時に着る、流行を超えた高級品」というイメージがあるけれど、
昔はその時々のミーハーな流行が反映される面もあったのだろうし、
ほんの少しの“遊び”を楽しんでみたいなあ。
(全部を格好良く“遊ぶ”場合は、相当のセンスが要求されるけれども)

わたしは「和」の中に、さりげなく「洋」が入っているのが好き。
この本に載っている、ボタンの帯留め、書生風ショルダー、ベルベットショールなど、
“庶民の娘さんが西洋への憧れを持ち、ご家庭でそれぞれ工夫して、
洋風な着物まわりのものを作っていた時代”を思わせるものが、お気に入りなのです。
「そんな変わった組み合わせで出かけないで」と母親に嘆かれようが、
「これがわたしのスタイルなのよ」と頑固に言い張る、
モガのように(今でいうゴスロリ娘みたいな反骨精神!)強くなりたい。

 
    ****************************


先日のバッグモチーフのネックレスの件で、
「そういう、素人っぽいものがウケる時代なのかなあ」と夫に言われて、
ちょっと、しらけた気分になりました。
ハンドメイドをする人は、皆、心のどこかで不安を感じているのではないだろうか。
プレゼントをしても、バザーに出しても、礼儀上喜ばれているだけで、
本当は手作りものは安っぽいって思われているんじゃないかって。

わたし自身はハンドメイドの温かみや素朴さが好きだけど、
多くの人たちがそういう風に思う訳じゃないから、
プレゼントもごくたまにしか、しないんだけどね。
“あなたに何かあげたい”というわたしの気持ちを汲んでくれるから、
貰ってくれる相手も、喜んでくれる訳でさ。
今そういうのが流行っているから、ウケている訳ではないと思う。
分かっちゃいるけど、改めて夫に疑問を投げかけられると、
かちんとくるのです。

まあ、要約すれば、
日頃センスや美意識というものが見受けられない夫にだけは、
素人っぽいものが他人に喜ばれるのが不思議と言われたくない、
という気持ちなんですが。
くっそー。またテンション下がっちゃった。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしかったら、ぽちっと1回押してくださいませ♪

KIMONO姫(1)ことはじめ編

2010年03月26日 | 
この間、夫実家に行った折、義母に素敵なお着物を見せていただきました。
義母が選ばれるお着物は、上品で高雅で、なんとも華やかなのです。
(ビビリで貧乏性のわたしは、あまりに綺麗なので怖くて触れなかったのだったっ)

そういえば、着物は少々関心があったものの、
諸経費を考えると洋服のほうが実際的だと考えて、あっさり断念していたのでした。
思い出して、久々に持っていた「KIMONO姫」を読み返してみました。

KIMONO姫―アンティーク&チープに (1) (Shodensha mook)

祥伝社

このアイテムの詳細を見る


「KIMONO姫」のコーディネートは、もう30代のわたしにはアレかもしれないけど、
とにかく可愛いの~!
ここまでとは言わないが、もし遊びで着るのなら、
ちょこっとだけこのガーリーなセンスを入れてみたいなあ。
(派手可愛いものから、地味可愛いものまで、
“乙女”テイストな組み合わせに憧れてしまう。
洋服だと甘すぎるのだけど、和服だと冒険できそうな気がするのよね)

そう、多分わたしが着てみたいのは、立派なハレの日のお着物ではなくて、
普段着感覚の“アンティーク&チープ”な着物。
(大正ロマンのコスプレのノリで)
寸法も着つけも着物周りの揃え方も、まったく知識がないから、
始める時には詳しい方に習うしかないのだけど、
その好み故に気兼ねしてしまうのだった。
(伝統と格式に造詣が深い正統派の方に、
『昔のカフェーの女給さん風になりたい』などとは、言いにくいのだ。
着物って、あんなに決まりごとがなければ、とっつきやすいのに)

いつか低予算でアンティーク着物を買って、
ごく個人的に室内で着てみたいなあ。
もうちょっと本を読んで、勉強してみよう…。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしかったら、ぽちっと1回押してくださいませ♪

『富士日記』

2010年02月13日 | 
人々の何気ない話をひっそり聞いて、後で思い返すのが好きだ。
バスの車中で女子高生たちのよもやま話に耳を傾けたり、
既に亡くなった方の人生における細々とした逸話を聞いたり、
薄田泣菫の『茶話』を楽しく読んでいたりする。

割合、人の食生活に興味があるほうだ。
『クウネル』の連載“ただいま食事中。”は食い入るように見るし、
よく図書館で、映画や物語に登場する料理を紹介した本を借りるし、
(↑滅多に買わないのは、見るだけで作らないから)
食のエッセイも気がつくと数冊持っている。
(阿川佐和子・檀ふみ『ああ言えばこう食う』『太ったんでないのッ!?』とか、
谷村志穂・飛田和緒『1DKクッキン』『2DKクッキン』とか、
平松洋子『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』とか、
高山なおみ『諸国空想料理店』とか…)

現在、武田百合子さんの『富士日記』(上)を、
ゆっくりと噛みしめるように、少しずつ読んでいるのだが、
この、二つの好奇心を満たしてくれるので、嬉しい。
(土地の人々の話が端的にまとめられていたり、
その日の食事内容が書いてあったりします)

富士日記〈上〉 (中公文庫)
武田 百合子
中央公論社

このアイテムの詳細を見る


平明で飾らない文章で、時に鋭く、時にユーモラスに日々を綴っている。
現実的でしっかりした面を持ちつつも、無鉄砲で天衣無縫なところがあり、
こういう奥様を、旦那様は慈しみつつ、
はらはら見守るところもあったのだろうなあ、と思いました。
(母娘で花火を観た日にチンピラと衝突寸前になるくだりや、
野生の赤い実を食べようとして旦那様に怒られる話など、
危なっかしくて、可愛らしくて、ちょっと可笑しい)

わたしは川上弘美さんの『あるようなないような』で
この本のことを知って、読んでみようと思ったのでした。
数日後には、夫がTUTAYAオンラインで買い物する時に、
ついでに注文してもらった『犬が星見た』が届きます。
それが読めるのも、楽しみなのです。

(あっ。偶然にも夫が注文したのは
『銀牙 流れ星 銀』コンプリートDVD-BOXではないか!
犬だ犬だ!いや、まあ、それだけの話なんだけど…)


sayukiの本棚も時々更新してます♪ 


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


    ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:


バレンタインのプレゼントとして夫にあげたスタンドブルゾン、
先日サイズ違いのものに交換してもらいました。
お店まではまた電車で行かなければならなかったけれど、
取り替えたものを着てもらったらとてもよく似合っていたし、
これからの季節に便利に着まわせそうな服だったので、
妻はほっとしたのでした!

それにしても、有名チェーン店が近隣から次々撤退するので、
買い物が何かと不便です。
去年はバスで行ける範囲にあった無印良品が閉店したし、
今度は、地元唯一かと思われる大型手芸店が、
とうとう店じまいすることになりました。

この辺の昔ながらの店は商売っ気がない感じなので、
(客がいても店員さんが内輪で話を続けていたり、
商品について尋ねても無愛想で適当だったり。
おそらく常連になれば親切にしてもらえるのでしょうが、
土地の人間以外には入りづらい場所です)
いっそジャスコとかヨーカ堂とかサティなどが来ないかな、と思うけれど、
様々な制約があるらしく、大型商業施設が誘致できないらしい。
ちっ。残念。

世の中元気なのは、ユニクロと100均ばかりと言うけれど、
チェーン店は大抵店員さんの教育が行き届いているし、
何より安くて、品ぞろえが豊富。
お客さんが沢山来るのには理由があるのだから、
商店街のお店も、もうちょっと頑張ってほしいなあ。

物思う秋はミステリ

2009年11月10日 | 

「猫探偵ジャック&クレオ」ギルバート・モリス 早川書房

突然舞い込んだ遠い親戚の遺産相続話、正反対の男女が一つ屋根の下、
という設定はなんだかハーレクインロマンスっぽいが。
始まりの予感に満ちて、いかにもシリーズものの第1作、という感じでした。
(一応事件は起こり、解決するけれども、謎解きは主眼じゃないみたい)
でも猫が猫らしくていいの。
個人的にはトラ猫ミセス・マーフィ・シリーズのように、
種の違う動物同士でも会話をしてほしかったけど。

(そういえば、今ちょっと検索したら、ミセス・マーフィ・シリーズ、
「トラ猫探偵ミセス・マーフィ」って題で映画になってたの?
いつのまに?!見逃してショックなんですけど…)


「解剖探偵講座」ビル・ポミドア 講談社

元気な妻に振り回される、優しい夫。微笑ましく健気である。
この美人妻キャルは、解剖学が専門の法医学者。
老人病専門医の夫プラトーは彼女の口車に乗せられて、
苦手な解剖の講義を手伝ったり、探偵をしたり、料理をしたり、
自分の病を養生する暇も無いくらい頑張るのであった。
これは、シリーズの他作品も読みたいと思いましたね(未訳)。
ただ検屍解剖の詳細はややグロいので、
スケルトン探偵や「BONES」のような、
骨ミステリのほうがまだ受け入れられる…と思いました。
そこはうっかり想像しないで、読み飛ばすべきだった。


「秋期限定栗きんとん事件(上・下)」米澤穂信 東京創元社

前作で別々の道を行くことになった小鳩君と小山内さん。
それぞれに、新しい彼氏彼女が出来て、
ごくごくフツーの小市民的生活を満喫か、と思いきや、
内に秘めた狐と狼の本性は時折ひょっこり顔を出すのであった。
今回も小山内さんの小悪魔風な魅力が炸裂でした。最強。
(ミステリ的にも面白くて、読み返せば二度美味しい感じ)
二人はこれからどうなるのかしら。
お互いのことを誰よりも深く理解し合える関係は、
滅多にないものだから大切にしてほしいけれども。
(それにしても、このシリーズの読後は甘いものを食べたくなるなあ)


ブログ村のランキングに参加してます。

よろしかったら、
ぽちっと1回お願いします。


手づくり本を読みながら…

2009年10月11日 | 
イオンショップで購入した雄鶏社の本、届きました。
バーゲンブックでしたが、昔店頭で見かけて、
なかなかセンスがいいなあ、と思った本ばかり。
(ただその時のわたしには作品の難易度が高くて、手が出なかった)
状態も悪くないし、思い切って買ってよかったです。
これからゆっくり読みたいと思います。

↓これも。

上の写真の分と合わせて、計14冊。
合計は、定価の半額以下でした。

きっと、たくさん作りたくなるんだろうな。
問題は材料費だ。
新しく手づくり本を買うたび、そのお金で素材を揃えていれば、
手持ちの本掲載の作品がもうひとつ作れたかもしれないのに、
と思わないでもない…。



ブログ村のランキングに参加してます。

よろしかったら、
ぽちっと1回お願いします。

ここしばらくの読書リスト

2009年09月27日 | 

最近洋裁に夢中だったため、
本の記事が一向に増えませんでしたが。
相変わらずマイペースに読み続けております。
とりあえず今日は、少しだけ読了記録を投稿。

『殺人倶楽部へようこそ』(M・ウォルシュ M・マローン)
作品が生まれる元になったという、海外ドラマが見てみたい。

『恐怖と愛の映画102』(中野京子)
『怖い絵』の著者の映画エッセイだけど、こちらはソフトでそこまで怖くない。

『花嫁誘拐記念日』(クリス・ネリ)
作品の謎より、主人公の夫婦仲のほうが不思議だ。自由奔放なヒロインが、なんであんな無理解な堅物と結婚したんだか。

『復讐はお好き?』(C・ハイアセン)
身勝手な夫に殺されかけたヒロインが、人脈と頭脳とお金を駆使して、容赦なく復讐するのが愉快。

『何か文句があるかしら』(マーガレット・デュマス)
こちらも、美人で無謀、実は大金持ちのヒロイン。新婚の夫が強くて賢くて格好よくてラブラブなんて、小説にしても話がうますぎないかー。

『ベベ・ベネット、モデルと張り合う』(ローズマリー・マーティン)
またしても、意中の人のために頑張るベベちゃん。単純に、健気で純真無垢と言えないのは、南部美人のしたたかな底力ゆえか。

『キングとジョーカー』(P・ディキンスン)
架空の英国王朝を舞台にしたファンタジックなミステリー。続編が読みたい。

『うつろな男の死』(キャロライン・グレアム)
「アマデウス」上演中に起こる殺人。ドラマ「バーナービー警部」の、これを原作にした回も見たが、やはり原作は深い。

『死がかよう小道』(D・キャネル)
惹かれあいながら反発しあう男女。あまりに素直じゃない二人に半ば呆れたり。

『ざらざら』(川上弘美)
様々な女の子の移り変わる気持ちの一端を描くのが、上手い作家だと思う。

『これから3年!「世界はどう変わる?」』(池上彰)
ちょっと前の本だけど、世界情勢が分かりやすい。

『原始の骨』(アーロン・エルキンズ)
ジブラルタルに行った骨先生。現実の「旧石器発掘捏造」事件のあとでは、何があっても驚かない状態なので、考古学ものを読むとかなり寂しい。

『鴨川ホルモー』(万城目学)
優柔不断の安倍君より、ちょんまげ高村君がかなり気に入る。頭脳明晰なくせに不器用な凡ちゃんも可愛い。早良京子と芦屋みたいな奴らは、未熟な学生時代によく見かけたが、絶対関わりたくないなあ。

『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)
個性的な登場人物、摩訶不思議な出来事に、素直に向き合う“彼女”が魅力的。懐かしい町並みの中を、脇目を振りながらとことこ歩いていく様子を思い浮かべ、あー、“彼女”になりたい!と思う。

『手焼き煎餅の密室』(谷原秋桜子)
水島のおじいさんが探偵役の、美波シリーズ前日譚。個人的には、行方不明のお父さんにとうとう会いに行く美波の話も読んでみたい。

『ホルモー六景』(万城目学)
安倍くんの後日談があまりないのが残念。それにしても、オニを自在に使役しているようで、何者かの意思に使われているのですね、人間は。そらおそろしい。



ブログ村のランキングに参加してます。

よろしかったら、
ぽちっと1回お願いします。



    ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

京都から帰ったその日に『ホルモー六景』を読み、
芦屋を鴨川にぶち込みたいとか、
あいつの場合「ホルモー」のあと何が失われたんだろうとか、
高村は幸せになれそうで良かったとか、
ぼんやり考えていたら、TVで信長をお題にした歌が流れてきて、
あらー偶然と思った(「長持の恋」読了後)。

そうしたらご飯食べながらふとチャンネルを変えた時、
なんと「世界ふしぎ発見!」で京都特集。
祇園祭とか陰陽道とかタイムリーにやっているじゃないですか。
何これ。
例の力(?)が働いているのですかい。

まあ、京都は不思議な場所ですよね。
行く度に、本来なら苦手なタイプに分類しているはずの夫と結婚したのは、
この魔都の力のせいじゃないか…?という気がするのです。
うーむ、知らぬ間に何かに導かれていたのか。


またもやコージーミステリ

2009年06月04日 | 
しばらく体調がすぐれず、微熱が出たり口内炎が悪化したり、
ちょっとばかり弱った日々を過ごしていたのですが、
そういうときに限って夫の留守が多かったり、大事な予定があったり、
突発事態が起こったりするものですよね。
全てがままならなくて、へこみそうになっていましたが、
今現在は一区切りついたみたいです。
夫が買ってきてくれた栄養ドリンクで、口内炎も治ったし。
(…週末にも予定があるのだが、あえて思考を放棄したい)
さて。疲れている読者に優しい?コージーものを読みましたよ。

「ディミティおばさま旅に出る」ナンシー・アサートン ランダムハウス講談社
“優しい幽霊”シリーズの第2作。
前作で、めでたくビルと結ばれたロリだったが、
結婚した途端、彼は仕事にのめりこんで家庭を顧みない状態に。
夫婦として問題を感じたロリは、第2のハネムーンを予定するが、
肝心のビルは仕事が入ってしまい、旅行をキャンセル。
仕方なく舅の大ウィリスと、イギリスに滞在することになったのだが、
今度は大ウィリスが突然失踪してしまい…。

他人事でない設定で始まる今回。なんだか身につまされてしまいました。
そう、結婚って、二人の人生のゴールでは決して無いのです。
ロリの悩みはごく自然なこと。
それでも、なんとかなっちゃうのが、コージーものの良いところなんですが。
大ウィリスの配慮とディミティおばさまのお説教がなんとも嬉しかった。
たとえ、ビルと心がすれ違っても、
ロリの身になって考えてくれるひとが沢山いるのが良いですよね。

大ウィリスの行方を追うロリは、一族の過去を探ることになるのですが、
その旅に同行する美少女ネルが、聡明すぎるくせに
時々突拍子も無いことを仕出かしてくれて、えらく魅力的でした。
(普通っぽい主人公より、チャーミングかもしれない。
しかもわたしは、ビルより大ウィリスのほうがお気に入り。
脇のほうが個性的なんだな、このシリーズは)

「ペニーフット・ホテル受難の日」ケイト・キングズバリー 東京創元社
従業員を泥棒呼ばわりしていた宿泊客が、謎の死を遂げたペニーフット・ホテル。
夫亡き後、ホテルの経営を引き継いでいたセシリーは、
上流階級御用達のこのホテルの名誉を守るために、独自の捜査を始める。

セシリーもまた、一見普通すぎて面白みの無いヒロインなんですが、
よく考えてみるとしたたかで強情なところもある感じ。
(↑褒めてるんですよ。おなごは強く生きないと!)
現代人の感覚ではこっそり煙草を吸うのが自立とは考えられないですが、
あれは、表立って立ち向かいはしないけれど、
既成の価値観には従わないわよ、という性格を表しているのでしょう。
それよりもバクスター氏!バックス!
時にはたしなめつつもセシリーを影で支える支配人。
ああ。執事じゃないけど、それに通じるポジションですよね。
ちょっと萌え。



ブログ村のランキングに参加してます。

よろしかったら、
ぽちっと1回お願いします。