七泊八日の間、ペットホテルに預けていた猫たちを迎えに行った。
とりあえず、心配していたトイレのほうは、一日め以降はできたらしい。食欲はあり、特にエルはケージの中で結構のびーっとしていたらしい。
でも、帰ると分かってからの猫たちは大騒ぎ。二匹とも車の中で鳴きっぱなし。
なんだか臭いがするねえ、ペットホテルに預けるとこんな感じなのかな、と話していたら、実はさくらはキャリーバッグの中で、おしっことうんちをしてしまったのだった。
多分慣れない環境で我慢していたものだから、わたしたちと家に帰ると思っただけで一気にホッとしたものと思われ…。
ま、しかし、布製キャリーを膝にのせていたわたしのズボンには染みが出来、さくらもお漏らしで毛並みが濡れていたのだった。
帰宅してすぐ、落ち着かないままのさくらを風呂場で洗う。
可哀想なお姫様。今までこんな屈辱的な目に遭ったことはなかったのに。
キャリーバッグも洗ったりして、もうてんてこ舞いである。
改めてよく見ると、さくらは少し痩せた気がするし、よく鳴き、ひどく甘えるようになっていた。
エルも撫でてもらいたがりだったし、しばらくしたら耳ちゅぱを二回したけれど、なんだか顔つきが大人っぽくなった気がする。
初めは猫たち、わたしたちが少しでも部屋からいなくなるとにゃあにゃあ大合唱だったけど、時間がたつにつれて、ようやくいつもの調子を取り戻したらしく、自由にくつろぎだした。
ごめんね、二匹とも…。
大変な思いをさせた分、これからいっぱい可愛がってあげるからね。