わたしは英語が全く駄目なもので、
「SHERLOCK」はNHK放映時に録画したものしか観ていなかったのです。
ところが最近、ファンの方のサイトの原語台詞と訳から、
吹き替え版は所々意味不明だったけど実はこういうことを言っていたのだと分かり、
改めてDVDを鑑賞してみたら、なんだか二倍面白く感じまして。
今度は日本語字幕で表示してみたり、コメンタリーを聞いてみたりしています。
普段日本のドラマはあまり見ないほうだと思うのですが、海外ものは割と好きです。
たまに「この人、別の何かで…見たことがある」と記憶にひっかかって…
すぐ思い出せない時はネットで検索したりして、
次はそうして探り当てた別の出演作を観たりします。
「バーン・ノーティス」のジェフリー・ドノヴァンが「名探偵モンク」に出ていたのは嬉しかった。
「刑事コロンボ」のあとには「地中海殺人事件」でロディー・マクドウォールに注目とか、
ひとりでイモヅル式に楽しんでいるのです。
今回は「SHERLOCK」のコメンタリーで、シリーズ2第1話「ベルグレービアの醜聞」に出てきた
CIA諜報員は「ミス・マープル」にも出ていた、ということを知りまして。
ジョーン・ヒクソン版「ミス・マープル」は大好きなので探してみたら、
「魔術の殺人」でした。ウォルター役のトッド・ボイス、いやいやこの頃若いですよ。
英国ドラマの「ミス・マープル」や「名探偵ポワロ」、
最近の「アガサ・クリスティーのミス・マープル」(以下、「新マープル」表記)などは名優を揃えた感があり、
改めて見るとこのひとがここに出ていたんだ…と新鮮な驚きがあります。
「SHERLOCK」の情報では、シャロのベネディクト・カンバーバッチは
「新マープル 殺人は容易だ」に出演ということなので、この間再鑑賞しました。
脚本兼マイクロフト役のマーク・ゲイティスは、
役者として「名探偵ポワロ 死との約束」「新マープル 牧師館の殺人」に出演。
(脚本参加は沢山あるみたいですね)
ジョン役のマーティン・フリーマンのパートナーで、次のシリーズ3に出演予定のアマンダ・アビントンは、
ゲイティス脚本の「名探偵ポワロ 鳩の中の猫」に出演。
レストレード警部のルパート・グレイブスは「新マープル ポケットにライ麦を」。
あの人もあの人もって感じで、すごいなー(何度も観ていたのに気付いてなかった自分もアレですけど)。
他にも、「修道士カドフェル」だったら主役のデレク・ジャコビが「新マープル 牧師館の殺人」の大佐とか、
ロバート副修道院長のマイケル・カルヴァーが「ミス・マープル 動く指」の弁護士とか。
色々挙げていたら、また観たくなりました。
そんなこんなで、風邪を長引かせてぐだぐだ過ごす日々にも、
「SHERLOCK」に触発されたことでささやかな楽しみを見出せた訳ですが。
なんか別のものも触発されかけて、それはちょっと困っておるのですよ。
ずっと封印してきた腐女子脳がねえ…。
それ以前にも「リゾーリ&アイルズ」で、ゆるゆりもアリかもと思いつつあったのが、
「SHERLOCK」で、恋愛より固い絆の友情があってもいいじゃん!って気分になり…。
ついには、夫の希望で「ガリレオ」のDVDを連日観ていたところ、
「先生と付き合っているんでしょう?だって先生、他に女っ気がないし」とかいう台詞で、
それ実は男のほうが好きなのかもと口走る始末。
なんでドラマ版のこのコンビ、「湯川×草薙」じゃいけなかったんだろうと思うし。
いや薫でも、薫でもいいけどさ、ハーレクイン的に、正反対の者同士が惹かれる感じで。
でも第2シリーズに柴咲コウが出ないのなら、
いっそワトソン役を若い男刑事にして腐女子仕様にしてくれても良かったのではと…。いやその。
夫は湯川先生を観ていて有栖川有栖の火村先生みたいだと、
どうせなら火村シリーズをドラマ化すればいいのに、有栖を女の子に変えるとかして、と言うのですが、
「そんなTV局上層部の頭の固いおじさん的な発想!駄目だよ、有栖は男でないと萌えがなくなる!
今は腐女子向けに妄想できる余地のある友情を描いたほうが、視聴率取れる!」
と真っ向から反対したのでした。
なんていうか…「SHERLOCK」関係のブログ等を見て思ったのは、やはり世界の腐女子の力はすごいということでね。
おたくなファンの心理を理解している製作陣のプロモーション力も素晴らしいと思う。
日本のTV局も、もっと現代的な感覚を取り入れてくれるといいんだけどなあ。