本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

おそらく理論強化。

2006年09月08日 | 日々のこと
日頃から、交渉術団体運営などについて一家言ある夫。
自分の経験から理論を体系化したそうですが、
講義を受け持てるくらいにしっかりと話すことができます。
わたしは(自分では実行できないので)
ぼーっとその話を聞くのが好き。
何度拝聴しても飽きない。

    ※      ※      ※

しかし、ある時『タイムスリップ釈迦如来』を読んでいたら、
カーネギーの“人を動かす”理論が少し紹介されていた。
“イエスと答えざるを得ないような質問を積み重ねてゆく”
“相手に思いつかせる”
・・・・・・。
「夫の理論と似てるね…」
こっそり読んでたんじゃないかと一瞬疑い、軽くいじめましたが、
夫はカーネギーを全く知らなかったらしい。
素でびっくりしてました。

そのやりとりを覚えていたのでしょう。
つい先日、
「本当に同じようなこと、言ってるね~」とえらく感心して、
彼はD・カーネギーの『人を動かす』を買ってきたのです。

読後にますます理屈っぽくなりそうな予感。
ちょっと楽しみ。

夫よ、どうせならカーネギーの著作を全部読んだらどうですか。
そしてわが身に置き換え、独自に再構築したあとで、
徹底的に詳しく“人を動かす”方法を妻に教えてください。
(別にラジオ代わりにしている訳ではないですよ。
夫の喋りは数少ない娯楽の一つ…ではありますけれど



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図書館で借りました:7

2006年09月07日 | 

また、児童本の感想です。(いまや図書館でしか読めない本も含む)
ネットがうまくつながらない中、一生懸命記事を書いてたら、
なんと自分から画面を消してしまいました…。わーん!
仕方が無いので書き直しています。前後ちぐはぐだったらごめん。

『トムの塔』ジャネット・マクネイル 学研 S.45
学校で反省文を書かされていたトムは、
突然現れた古めかしい騎兵に外へ連れ出される。
トムが城にある宝物の守護者のひとりに任ぜられたのだという。
他に守護者として選ばれた仙人と魔女と共に城へ行くと、
権威ある役職のはずなのに、夜は塔の部屋に軟禁されてしまう。
その間に中庭の銅像が一つ二つと増えていく。
どうやら城内で宝物を奪う陰謀が進んでいるらしい…。

子供の頃、地元の図書館でよく見かけた本。
多分読んだけど内容はすっかり忘却の彼方。
題名だけは覚えていたので、今回借りてみる。

異世界で活躍する普通っ子トム君の冒険、面白かったですよ。
その国の現状維持の規則などは、風刺が効いていました。
登場人物の中では、助言者のウミヘビや、
守護者仲間の気難しい仙人も良かったですが、、
だらしない魔女のピーチ嬢が奇妙な魅力を持っています。
もっと活躍してほしかったなー。
(彼女について来る子供たちの存在が不思議。
分身?使い魔?幽霊?よく分からなかった…)

『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』岡田淳 偕成社 1993
良枝がクロヤマで見つけた珍しいクロヤマソウの花畑は、
秘密を打ち明けた稔と克彦が口を滑らしたせいで、
町の人々に見る影もなく荒らされてしまった。
責任を感じた三人は、クロヤマソウしか食べない謎の生物
“ムンジャクンジュ”を、協力してひそかに育てることにする。

“園芸好き”を自称しながら野山で採取してはいけない植物を
こっそり持って帰ってしまう御仁に、ぜひ読んでもらいたい話。
物語は奇想天外な魅力があって楽しいのですが、
同時に自然に対する人間の軽率さを考えさせられるのです。

後先考えずに欲しいものを手に入れるだけの
浅ましい大人の姿には、うなだれるばかりですが、
(特に、山でごっそりクロヤマソウを採ってきて
店先に並べる花屋はひどい…
山のものを勝手に持ち出した償いをしようと、
団結してムンジャクンジュを育てようとする
子供たちの爽やかさが救いになります。

自分も矛盾に満ちた大人世界で生きている訳ですが、
どうせなら川村先生のように、公平に物事を見れるといいな。

『シェフィールドを発つ日』バーリー・ドハーティ 福武書店 1990
留学のためにしばらく鉄鋼業の町を離れることになったジェス。
旅立ちの前夜、祝いの席に集う家族の
それぞれの人生の思い出が彼女に託される。
祖父母たちのなれ初めや、鬱屈した父の青春時代のこと、
若くして死んだ兄ダニイを悼む気持ち、
二番目の兄ジョンが抱えていた孤独、
そしてジェス自身の恋のこと…。

家族の個人的な逸話集、といった連作短編は嫌いでは無いです。
なかには粘着質に、時代背景や
登場人物の心理を書き込む作家もいるけれど、
この作品はさりげなく当時の状況を織り交ぜる程度で、
町の雰囲気を伝えながらも、瑞々しい感じがします。
聞き手であり、語り手でもあるジェスの若さのためかもしれません。
(過剰に描きすぎない国民性もあるのかな?
わたし、『渡る世間は鬼ばかり』風の作品は苦手で、
そんな苦労話フィクションでまで聞きたくないとか思っちゃうんだけど、
これは駆け落ち同然の結婚や家族のすれ違いを描いても
重過ぎないの。“情”の部分をうまく抑えてるんだろうな)

これが好き、という訳ではなく、ある意味心に残ったのは
『十七歳の影』という章。(以下、ネタバレです↓

父方の祖父の知り合いであるデイビイ老人に、
二人きりの場面で突然キスを迫られたジェスが、
半泣きで突き飛ばして逃げたら、
モテナイ君だった昔を思い出したデイビイは
少しおかしくなってしまった、という話なんですが…。


デイビイをなだめたあとで父方のお祖父さんが、
ジェスの親友ケイティのことを例に出して、
(優しいケイティは、若い人ばかりのパーティで気後れしていた、
やもめになったばかりのジェスの母方のお祖父さんに、
ぎゅっと抱きついて元気づけたそう)
“ケイティだったら、デイビイじいさんをどう扱っただろうな”
と言うのです。

ジェスは愛について深く考えたらしいですが、
わたしは老若での考え方の違いにぐっと胸をつかれました。
だって、ジェスの潔癖さにすごく共感しちゃったんだもん…。
普通、お祖父さんのいないところで、目上の者に
妙な真似をされたら、女の子は怖くなるもんだと思うのです。
(まあ、ジェスは女扱いされたことを恐れたと言うより、
まず老いに対する嫌悪を感じてしまったんでしょうけれど)

大人が大人らしい態度をとらない場合、
頭から拒絶されても仕方ないんじゃないの、という気がして。
思いやりが無いですか。でもキスって思いやりでするもんですか。
(日本は親愛のキスの習慣がないから、
デイビイの肩を持つお祖父さんに違和感があるのかも。難しいなぁ…)

それが自分だったとしても、世間話をかわすくらいのお爺さんに、
いきなり浮ついた態度で付きまとわれたら…
“この助平が味噌汁で顔洗って出直せ”というくらい
構えてしまうだろうな、と思います。
まだまだ未熟なようです。
(ケイティは本当に大人だね…)

   ※※※※※※※※※※※※※※※

ところで。
さっき“正しい犬のしつけ方”をTVで見ていたら、
夫がわたしにしている対応となんだか似ていた。Σ( ̄□ ̄)
(犬が遊んでほしいとねだってきたら、
ちょっと無視してから、遊んであげるといい、とか。
すぐに遊んであげると、人間は何でも言いなり!と誤解するそうです)
ま、いいですけど、別に…。




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好みの女の子?

2006年09月05日 | 日々のこと

赤裸々バトン」に答えて数日。
ふと思ったことがあります。
「そういえば、好みの同性については聞かれなかったなぁ…」

目標でも憧れでも好意でも萌えでもいいですが、
みなさん、同性についての好みってありませんか?
わたしはあるんですよ~。
女優さんとかで、いつのまにか注目してしまうタイプが。

例えばですね、(その人自身というより、演じた役柄と雰囲気で)
「ロング・バケーション」の頃の松たか子とか、好きでした。
あと「ムコ殿」「ランチの女王」の竹内結子とか、
「ヨイショの男」の矢田亜希子とか。
いいねぇ、可愛いねぇ、などと毎週熱心に観てたのです。
(へ、変かな?)

 まとめてみると。
ほっぺぷくぷく(当時)で、つぶらな瞳で、
育ちの良さそうな、柔らかい雰囲気。
美人というより可愛い感じ。
素直で真面目で気が利き、目上の人に好かれ、
職場やご近所などの評判も上々、というような。
有り体に言えば、お嫁さんにしたい芸能人ランキングの
上位確実という人が好きなようです。

女としては、毅然とした強くカッコいい美女に
憧憬の眼差しを向けるのですが、
上記のタイプはひたすら愛しく思えるのです。
あんな女の子になりたい、というよりも、
わたしの中の男性的な部分が
「めっちゃ可愛いー!」と叫んでいるのでしょう。
案外保守的なヤツ。

ところで、うちの夫が好きな女性芸能人は、
昔の永井真理子と西田ひかるです。(←ここ10年答えに変化なし)
ショートカットでボーイッシュ。
または痩せすぎず、ほどよくグラマーな人が好みだとか。
あやつとは女の子の趣味まで合わないのである。
(ちなみに妻、その条件に該当しません。けっ



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図書館で借りました:6

2006年09月04日 | 

『夜のパパ』マリア・グリーペ ブッキング 2004
『夜のパパとユリアのひみつ』マリア・グリーペ ブッキング 2004

お母さんが夜勤で家を空ける間、
“夜のパパ”と留守番をすることになったユリア。
初めは、子守なんていらない!と反発していたけれど、
現れたのはふくろうを連れた不思議な青年。
大人と子供が対等に話し合い、心が打ち解けます。
気持ちが通じたふたりは、かけがえの無い友達同士。
それは第2作で、ユリアが少し成長してからも、変わりなく。
(想像力豊かなユリアは、元々聡明で思慮深い。
“夜のパパ”ペーテル、いつか追い抜かれてしまうかも?!)
親や先生、同級生にも話せないことが、ペーテルには話せるの。
『赤毛のアン』で言う、腹心の友、ヨセフの一族ってやつかしら。
そういう人間のつながりって、いいな、と思います。

『牡丹さんの不思議な毎日』柏葉幸子 あかね書房 2006

牡丹さん一家が引っ越してきた家は、元旅館。
しかも幽霊が住み着いていた…。
柏葉幸子さんの作品には、特に“大人”を描いたものがありますね。
『ふしぎなおばあちゃん×12』『ミラクル・ファミリー』
『ブレーメンバス』とか…。渋いです。ちょっと哀感が漂います。
ここで登場する牡丹さんは、のんきで気まぐれなお母さん。
子供が呆れるほどマイペース、という点で、
『地下室からのふしぎな旅』のチィおばさんを彷彿とさせます。
牡丹さんは普通に幽霊と共存するし、
不思議な出来事も、びっくりするようなお客さんも、
至極あっさり受け入れちゃうのですよ。
年々常識に縛られていくので、こんなお母さんになるのが理想だなぁ。

     *   *   *   *   *

この間、久々にTVドラマを鑑賞。しみじみ感慨にふけりました。
こうして自由に観たい番組を楽しめるのって、いいなぁ、と。
実家の父はリモコンを独占するのが好きで、
誰かがTVにのめりこんでいると、
チャンネルをわざと変えて面白がる、という悪癖がありました。
(おまけにビデオは故障しがちという家庭…)
些細なことですが、それなりに精神的苦痛なので、
いっそ始めから観ない、という習慣ができたのです。

それでも一人暮らしをしていた時や、
遠距離恋愛中でいつも暇だった時などは、
(↑この頃になると父の就寝時間が早まり、
途中で起きてこなければ心穏やかに観ることができました)
よくドラマを観ていたような気がします。

今では…って、やっぱり夫にジャマされてるか。
うちにいれば選択権を譲らざるを得ないので、
どうしても観たい時は録画するしかありません。
それだけでも手間だけど、
ここしばらくリアルタイムでの連続ものを避けていたのは、
やはり「不機嫌なジーン」で受けた痛手もあるかも。
毎回熱心に観ていたのに、最終回がアレとは~。
(番組終了後HPには視聴者の意見が殺到したそうですね
まあ、全体的に言えば良い話でしたけど、
自分の中では納得がいかない気分だったのです。
しかし先日ふとしたことから、
ノベライズの方で結末が加筆されていることを知りました。
ちょっと読んでみたいなー!
それで気を取り直して、最近のドラマも
またぼちぼち観始めようかしら。




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『霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿』

2006年09月03日 | 
十周年をむかえた“ドラよけお涼”シリーズ。
新刊読みましたよ♪
わたしはオトコノコじゃないから、
女王さまに踏みつけて欲しいとは思わないけど。
悪辣な敵を蹴散らして完全勝利するお涼の姿は、痛快です。
あの性格、あの才能なのに、恋愛上手とは言えないところもキュート。
泉田くんも、そろそろ察してあげてよ、と思います。
(あら、これって貝塚巡査と同じ胸中だわ…

『霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿』田中芳樹 講談社 2006

  <以下ちょこっとネタバレ注意!あらすじと感想です>


薬師寺涼子警視の休暇に付き合わされて、
軽井沢にやってきた泉田準一郎警部補。
大人しくパーティーに随伴するつもりが、
なぜか滞在初日から拉致されるはめに…。
 いつも奇妙な事件に巻き込まれる二人のこと、
涼やかな避暑地でのんびりできるはずもなく、
アメリカの富豪親子の相克を目にするわ、
女装団体の怒涛の全国集会に立ち会うわと、
波乱に満ちた夏になりそうな気配なのである。

さて。
知力財力美貌地位を余すところなく利用した、
お涼の傍若無人ぶりが小気味いいこのシリーズ。
実は、本筋とはそれた所で繰り広げられる
政治や社会等の痛烈な批判もひそかな楽しみです。
(作者はあれで日頃のうっぷんを晴らしているんだろうなぁ)
今回の標的はアメリカのよう。
モデルを彷彿とさせる人物が思い当たらなかったので、
ちょっと淋しかったけど。(『夜光曲』では都知事親子が笑えました)
どうせなら某大統領とか、出して欲しかった~。
(それとも単に、取り上げた有名人をわたしが知らないだけ、
なのでしょうか。…むむ。かなりの確率であり得るわ)

それと、お涼が珍しく後手に回っている感じなのが物足りなかった。
大抵、相手の手の内を全て読んだ上で行動するのにね。
大事な“臣下”に危険が及ぶと、さしものお涼も調子が狂うのでしょうか。
休暇らしく、所々でいちゃいちゃできたのは良かったですが。
渦中の青年は、女心さっぱり分からないもんねー!
もちっと意を汲みたまえ!とじれったくなります(笑)。

嬉しかった点は、ジャッキー若林がまた登場したこと。
好きなんですよ、優しいジャッキーさん。
対面すると泉田くんは冷や汗など出るみたいですが、
シツレイな話ですわ。心の目でごらん!可憐だから。
(あと泉田くんはオタクにちょい偏見があるかもね~。
岸本基準で判断するのはいかがなものでしょう



キミ、何もしないで通り過ぎるなんてナマイキよ!
四の五の言わずに、ぽちっと押しなさい!


…な~んて、お涼サマだったら言うかもね?
(- -;)わたしには無理さっ。
せひご協力下さい、ということです。(←泉田通訳風)

図書館で借りました:5

2006年09月01日 | 
ブクログの本を選んでいるうちに、
いまや入手困難な絶版本や、思い出の本、
好きな作家さんの未読本などが読みたくなって、
どどっと!図書館に予約しました。
気がついたら全部児童向けのものを借りていたのです。
ハードカバーばかりで、帰りが重いやらかさばるやら。

『よい子連盟』イーディス・ネズビット 国土社 S.53

『宝探しの子どもたち』の続編。
目に余るいたずらが原因で、休暇中、
田舎の家で過ごすことになった子供たちでしたが。
またすごい勢いでやらかしてますね、この兄弟は。
寝室に洪水を起こしたり、橋を焼いたり、
小船に積んだ石炭や、刈り入れした大麦を台無しにしたり。
(全く悪意はなくて、結果的に招いてしまったことなんだけど)
よい子を目指しても、裏目裏目に出るのが笑えます。
ただ長男のオズワルド、この性格のまま成長したら
かなりやばいなぁ。

『黒猫ジェニーのおはなし1』エスター・アベリル 福音館書店 1982

優しいキャプテン・ティンカーと暮らす、
小さな黒猫ジェニー・リンスキー。
はにかみやの彼女ですが、少しずつ猫社会に溶け込んでいきます。
トレードマークの赤いマフラーをして、木陰からおずおずと
キャットクラブの集会を覗く、ジェニーの愛らしさったら!
「勇気を出すんだ。頑張れ!」な感じです。
自分にしかできないものを持つのって、本当に大変。
でも一つでもあれば、静かな自信が湧いてくるのですね。
わたしは未だに探しているけれど…。

『くまざわくんのたからもの』きたやまようこ あかね書房 2005

“いぬうえくんとくまざわくん”シリーズ4作目。
きっぱり潔く、いつも自分の考えを持っているいぬうえくんと、
たびたび相手に流されては、後でやきもきするくまざわくん。
正反対だけど、一緒に暮らす二人です。
今回は、いぬうえくんに貸したまま返してもらえない、
自分のたからものが気になるくまざわくん。
分かるわぁ、その気持ち…。
いつのまにか自分の領域に誰かが入ってくるけど、
戸惑いながら分け合うことを覚える感じ。
あの同居コンビは兄弟にも友達にも、夫婦にも通じるよね。




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