20150703今日の一手
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/91/4b605df12758c126e29b7baaeb0eec12.png)
13日の名南将棋大会からWさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a8/10ed52767ba7c3a015aa60848860663e.png)
☆形勢判断をします。
銀桂と角歩の交換ですが、終盤なので気にしないでいいでしょう。
先手玉は手が付いていなくて、後手玉には52との手がかりがあります。先手が少し堅いです。
先手の攻め駒は52と 持ち駒飛角銀で4枚。場合によっては88角も働きます。
後手の攻め駒は飛銀桂で3枚。少し足りませんが、先手玉の守備駒は金2枚ですから戦力としてはまあまあ。
総合すれば手番のある先手が有利。最終盤ですから何手で詰めろかと考えるわけですが、実は後手玉は王手と詰めろで追いかけることができます。つまり実戦必至問題です。
先手玉は28飛から57桂で詰めろ。2手すきですね。先手番ですから、2手すきでいいのです。実際は1手すき(詰めろ)で寄せることができます。これをサブタイトルとしました。
問題図の前、後手は52とに31玉と逃げたのですが、これが悪手。52同玉でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ed/3b61b64bda0e75cf018a4ea4024ed6ff.png)
82飛62銀81飛成51銀左となれば
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/f5/5053e856abf60fe2b15085393a45da33.png)
これは形勢不明です。
○ 一番いい手は41銀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/17/05abb0e18e1a452beefe3bd80c0098ce.png)
32銀成から詰みますね。
33金寄は32銀成同金42飛です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/8a/b2a67403ddde0d2670a5e7a89c68f5d4.png)
22玉に42と は駒を補充しながらの詰めろですから受けがありません。
33金直には44角という派手な手があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/43/b3c4ba404474caa88e59091a8f300588.png)
32飛からの詰めろなので同金右に42と同玉72飛(62より遠くに)で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b9/911661b4745b080a4f35661b5b2680c2.png)
41玉42銀32玉33銀成同玉51角で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7a/5190e76ac93aa71781d47bf9b94ca88e.png)
33飛と打つのがしぶといですが、61飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/bf/0ef956f212d09c49684475d75441b064.png)
22玉32銀成同飛41角と食らいつきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/08/8dd4a2bbb4dbc3d1570ebeb9d60574aa.png)
31銀打に97角を決めておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b8/d3158be28352024371469b0ace89b601.png)
64桂に32角成同銀なら42と
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ef/98d6e0b6c365c94129a22c9ff6b9468f.png)
この時に86角を消したのが97角の意味です。
途中、32角成に同玉は41飛成22玉32金です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/94/3e7617f20aad58454d3f23d83d6b4b2f.png)
後手が最善を尽くせば難しい変化ではありますが。どれもきれいに寄っています。
41銀は守りの金に働きかける手で、王手より有効なことも多いです。
△ 実戦は24歩でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/fa/c188fd8399d78912aa5612299fd3726b.png)
これも手筋ではありますが、詰めろではないです。先手玉に詰めろがかからないのでこれでもいいのですが。
28飛23歩成同竜と進めたので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/de/025a2bf04f2a830a12b55c207bf9e8e6.png)
後手玉が寄りにくくなり互角に戻りましたが、どうにか先手が勝ちました。
23歩成では41銀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9d/3aa8bafe3c5a39d3e58723b6c2a76193.png)
これで先ほどとほぼ同じ順に持ち込めます。
28飛では22玉の変化があります。
41銀とかけると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/2c/5b64c3e0dfba5fdc0fbae45ac256ef83.png)
31銀32銀成同銀42金
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/f7/c233325bbc9132c6506d90975fe68971.png)
31銀(桂でも同じ)に同金同玉23歩成
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/36/f16b8033b64d2c2cc95572a1daf35a01.png)
23同銀41飛32玉53角で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/5d/c9c923cbf0e22a84e7de71e18c821cf2.png)
これで寄りです。最後22玉なら31角33玉43飛成があります。
○ 41角もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/03/6f13c477e005718f287acb02b246aafe.png)
小さい駒から迫るのが自然な寄せなので、これに気が付く人は41銀としそうな気がしますが。
変化としては41銀と大体同じです。違いは先ほどの44角が成立しないこと。最後の51角がなくて詰みません。
ですから、33金直には61飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e2/7b5d4543c7e384b0f99d073307649c37.png)
51桂に42と同金51飛成で寄りです。まだ手数がかかりますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/31/47b2c30f3d2cd36a31c2a51726805a08.png)
前の41銀の変化、44角が見えなければこの61飛で寄せます。
もう一つ、33金寄に32角成は86角で粘られる手があるので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/b9/058c16bd7223acc651ead051c31c0dba.png)
32角成の前に97角を入れるのを忘れずに。
× ダメなのは41飛の王手。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/14/b91f282589bc2f4b4778bc23c65d055e.png)
22玉と逃がしてしまい、24歩28飛79角35桂38銀ですか、形勢不明です。
× 61飛の王手のほうがましですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/5d/ac67c836d2bb81c1d11c1281159f0ad8.png)
22玉41角31銀打
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/f8/13c1425095815129ecd9ab33c00c43fd.png)
これは攻めあぐねています。32飛と打つ変化がないからです。
41角で41銀は31金で駄目です。24歩が利きません。
寄せを考える順番は
①玉に迫る
②玉に近い駒に迫る
使う駒を考える順番は
①盤上の駒
②持ち駒の小さい物から(あるいは数の多い物から)
③戦力不足なら大駒を使って駒を補充しながらゆっくり
がセオリーです。問題図では、直接王手は22玉と逃がすだけで継続手がありませんでしたから、32金にアタックする手を考えます。
24歩は筋はいいのですが、32金にアタックするのにもう一手かかります。なので32銀を選択するのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/91/4b605df12758c126e29b7baaeb0eec12.png)
13日の名南将棋大会からWさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a8/10ed52767ba7c3a015aa60848860663e.png)
☆形勢判断をします。
銀桂と角歩の交換ですが、終盤なので気にしないでいいでしょう。
先手玉は手が付いていなくて、後手玉には52との手がかりがあります。先手が少し堅いです。
先手の攻め駒は52と 持ち駒飛角銀で4枚。場合によっては88角も働きます。
後手の攻め駒は飛銀桂で3枚。少し足りませんが、先手玉の守備駒は金2枚ですから戦力としてはまあまあ。
総合すれば手番のある先手が有利。最終盤ですから何手で詰めろかと考えるわけですが、実は後手玉は王手と詰めろで追いかけることができます。つまり実戦必至問題です。
先手玉は28飛から57桂で詰めろ。2手すきですね。先手番ですから、2手すきでいいのです。実際は1手すき(詰めろ)で寄せることができます。これをサブタイトルとしました。
問題図の前、後手は52とに31玉と逃げたのですが、これが悪手。52同玉でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ed/3b61b64bda0e75cf018a4ea4024ed6ff.png)
82飛62銀81飛成51銀左となれば
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/f5/5053e856abf60fe2b15085393a45da33.png)
これは形勢不明です。
○ 一番いい手は41銀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/17/05abb0e18e1a452beefe3bd80c0098ce.png)
32銀成から詰みますね。
33金寄は32銀成同金42飛です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/8a/b2a67403ddde0d2670a5e7a89c68f5d4.png)
22玉に42と は駒を補充しながらの詰めろですから受けがありません。
33金直には44角という派手な手があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/43/b3c4ba404474caa88e59091a8f300588.png)
32飛からの詰めろなので同金右に42と同玉72飛(62より遠くに)で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b9/911661b4745b080a4f35661b5b2680c2.png)
41玉42銀32玉33銀成同玉51角で詰みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7a/5190e76ac93aa71781d47bf9b94ca88e.png)
33飛と打つのがしぶといですが、61飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/bf/0ef956f212d09c49684475d75441b064.png)
22玉32銀成同飛41角と食らいつきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/08/8dd4a2bbb4dbc3d1570ebeb9d60574aa.png)
31銀打に97角を決めておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b8/d3158be28352024371469b0ace89b601.png)
64桂に32角成同銀なら42と
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/ef/98d6e0b6c365c94129a22c9ff6b9468f.png)
この時に86角を消したのが97角の意味です。
途中、32角成に同玉は41飛成22玉32金です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/94/3e7617f20aad58454d3f23d83d6b4b2f.png)
後手が最善を尽くせば難しい変化ではありますが。どれもきれいに寄っています。
41銀は守りの金に働きかける手で、王手より有効なことも多いです。
△ 実戦は24歩でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/fa/c188fd8399d78912aa5612299fd3726b.png)
これも手筋ではありますが、詰めろではないです。先手玉に詰めろがかからないのでこれでもいいのですが。
28飛23歩成同竜と進めたので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/de/025a2bf04f2a830a12b55c207bf9e8e6.png)
後手玉が寄りにくくなり互角に戻りましたが、どうにか先手が勝ちました。
23歩成では41銀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9d/3aa8bafe3c5a39d3e58723b6c2a76193.png)
これで先ほどとほぼ同じ順に持ち込めます。
28飛では22玉の変化があります。
41銀とかけると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/2c/5b64c3e0dfba5fdc0fbae45ac256ef83.png)
31銀32銀成同銀42金
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/f7/c233325bbc9132c6506d90975fe68971.png)
31銀(桂でも同じ)に同金同玉23歩成
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/36/f16b8033b64d2c2cc95572a1daf35a01.png)
23同銀41飛32玉53角で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/5d/c9c923cbf0e22a84e7de71e18c821cf2.png)
これで寄りです。最後22玉なら31角33玉43飛成があります。
○ 41角もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/03/6f13c477e005718f287acb02b246aafe.png)
小さい駒から迫るのが自然な寄せなので、これに気が付く人は41銀としそうな気がしますが。
変化としては41銀と大体同じです。違いは先ほどの44角が成立しないこと。最後の51角がなくて詰みません。
ですから、33金直には61飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e2/7b5d4543c7e384b0f99d073307649c37.png)
51桂に42と同金51飛成で寄りです。まだ手数がかかりますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/31/47b2c30f3d2cd36a31c2a51726805a08.png)
前の41銀の変化、44角が見えなければこの61飛で寄せます。
もう一つ、33金寄に32角成は86角で粘られる手があるので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/b9/058c16bd7223acc651ead051c31c0dba.png)
32角成の前に97角を入れるのを忘れずに。
× ダメなのは41飛の王手。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/14/b91f282589bc2f4b4778bc23c65d055e.png)
22玉と逃がしてしまい、24歩28飛79角35桂38銀ですか、形勢不明です。
× 61飛の王手のほうがましですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/5d/ac67c836d2bb81c1d11c1281159f0ad8.png)
22玉41角31銀打
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/f8/13c1425095815129ecd9ab33c00c43fd.png)
これは攻めあぐねています。32飛と打つ変化がないからです。
41角で41銀は31金で駄目です。24歩が利きません。
寄せを考える順番は
①玉に迫る
②玉に近い駒に迫る
使う駒を考える順番は
①盤上の駒
②持ち駒の小さい物から(あるいは数の多い物から)
③戦力不足なら大駒を使って駒を補充しながらゆっくり
がセオリーです。問題図では、直接王手は22玉と逃がすだけで継続手がありませんでしたから、32金にアタックする手を考えます。
24歩は筋はいいのですが、32金にアタックするのにもう一手かかります。なので32銀を選択するのです。