20150716今日の一手
先月13日の名南将棋大会からAさんとIさんの対局です。
形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損です。
玉は先手のほうがかなり堅いです。
先手の攻め駒は28飛37桂46角で3枚。
後手の攻め駒は82飛で1枚。
総合すれば先手少し指せるか、というくらいの局面です。
今は角頭というか桂頭というか、44歩と突かれて困ったようにも見えますが、玉が堅いので攻める手を探したいところです。
× 本譜は自制して48銀と退却です。
45歩68角75歩47銀74銀88玉76歩
この歩が痛いです。
88銀に65歩
あとは上から押しつぶされました。73桂と使われてはもちません。
× 55角は44歩を逆用するように見える、「それらしい手」です。
54歩なら46角と引いて
45歩同桂44銀に24歩。
24同歩同角31玉46銀くらい。
この図になるならまあまあです。
しかし55角には45歩と取られます。
48飛しかなく、43金右45桂44銀。
44同角同金55銀は筋ですが、72角の利きで45金で手がありません。55同銀なら53桂成で戦えそうですが。
× 一応考えるのは48飛です。
45歩同桂同角に13角成。
13同香に45飛44歩で、
派手な手順ですが、桂馬を損しているのでこれもうまくいきません。
?? ということで44同歩。これは
勝負手です。
力強く指したらばれそうなので、仕方なさそうに指せばいいのですかね?
36角なら困るのです。
横でちらっと見ていて、44歩で困ったと私は感じたのですが、それは44同歩に45歩ですから。
後手もこっちを狙ったと思うのですが、本人に聞かないとわかりません。でもここがチャンス。
24歩同歩同角です。(24歩には46歩23歩成24歩という変化もややこしいのですが先手指せるでしょう。)
強引なようですが、44歩が拠点なので、手ごたえがあります。
24同銀同飛23歩に34飛。
後手は角しかありませんから28角くらい。25桂19角成22歩で楽勝です。
勝負手が通れば形勢が大きく動くのがわかります。44同歩は本来は疑問手です。
○ 正しいのは44歩は取らずに24歩です。
24同歩同角同銀23歩34飛。
前の順と比べて、後手が歩を持っていますし、44歩の拠点はまだできていません。
でも33歩44飛43金右なら22歩。
22同金なら31銀がありますね。これは大成功。
33歩は打たずに43金右のほうがいいのですが
44飛同金同歩49飛で
やはり22歩(取れない)33桂21歩成。
44飛成45歩14竜31銀52玉22と という感じです。
先手の攻め駒は3枚、飛角も切ってしまいましたが、先手玉が堅いので後手が指しきらすのは大変です。
正解とした24歩は少し先手がいいと思いますが、まだまだ難しいです。44同歩と取るかどうか悩みますね。