名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

つみのない話

2015-07-16 | 将棋本 断捨離
つみのない話―投了後の逆転
勝又先生の本、2000年出版です。
投了したけど詰みがあった、詰みがなかったとかの問題。
詰将棋が苦手な私としては面白味がわかりにくいです。単純な詰将棋よりはエピソードありで面白いかもしれません。
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20150716今日の一手<その86>勝負手

2015-07-16 | 今日の一手
20150716今日の一手

先月13日の名南将棋大会からAさんとIさんの対局です。
形勢判断と次の一手を考えてください。








昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損です。
玉は先手のほうがかなり堅いです。
先手の攻め駒は28飛37桂46角で3枚。
後手の攻め駒は82飛で1枚。
総合すれば先手少し指せるか、というくらいの局面です。

今は角頭というか桂頭というか、44歩と突かれて困ったようにも見えますが、玉が堅いので攻める手を探したいところです。


× 本譜は自制して48銀と退却です。

45歩68角75歩47銀74銀88玉76歩

この歩が痛いです。
88銀に65歩

あとは上から押しつぶされました。73桂と使われてはもちません。


× 55角は44歩を逆用するように見える、「それらしい手」です。

54歩なら46角と引いて

45歩同桂44銀に24歩。

24同歩同角31玉46銀くらい。

この図になるならまあまあです。

しかし55角には45歩と取られます。

48飛しかなく、43金右45桂44銀。

44同角同金55銀は筋ですが、72角の利きで45金で手がありません。55同銀なら53桂成で戦えそうですが。



× 一応考えるのは48飛です。

45歩同桂同角に13角成。

13同香に45飛44歩で、

派手な手順ですが、桂馬を損しているのでこれもうまくいきません。


?? ということで44同歩。これは勝負手です。

力強く指したらばれそうなので、仕方なさそうに指せばいいのですかね?
36角なら困るのです。


横でちらっと見ていて、44歩で困ったと私は感じたのですが、それは44同歩に45歩ですから。

後手もこっちを狙ったと思うのですが、本人に聞かないとわかりません。でもここがチャンス。
24歩同歩同角です。(24歩には46歩23歩成24歩という変化もややこしいのですが先手指せるでしょう。)

強引なようですが、44歩が拠点なので、手ごたえがあります。
24同銀同飛23歩に34飛。

後手は角しかありませんから28角くらい。25桂19角成22歩で楽勝です。

勝負手が通れば形勢が大きく動くのがわかります。44同歩は本来は疑問手です。


○ 正しいのは44歩は取らずに24歩です。

24同歩同角同銀23歩34飛。

前の順と比べて、後手が歩を持っていますし、44歩の拠点はまだできていません。
でも33歩44飛43金右なら22歩。

22同金なら31銀がありますね。これは大成功。

33歩は打たずに43金右のほうがいいのですが

44飛同金同歩49飛で

やはり22歩(取れない)33桂21歩成。

44飛成45歩14竜31銀52玉22と という感じです。

先手の攻め駒は3枚、飛角も切ってしまいましたが、先手玉が堅いので後手が指しきらすのは大変です。


正解とした24歩は少し先手がいいと思いますが、まだまだ難しいです。44同歩と取るかどうか悩みますね。





コメント (2)
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