先手番広津先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20171004
昭和57年7月、二上達也先生と第15回連盟杯争奪戦です。
大山先生の先手三間飛車に、二上先生は急戦です。でもこれは88飛で仕掛けられない形ですね。
9筋を詰めて、96歩同歩86歩同歩75歩同歩96香同香76歩、という攻め筋は73桂と跳ねているので使えず
二上先生は攻める場所を見つけられません。それでも機会をうかがっていたと思うのですが。
大山先生の方から動きました。63金では不安(74歩同金に65歩とか95角とか)、84飛はありそう、本譜は素直に取って
角交換から
飛をさばいて少し大山先生が良さそうです。二上先生は金を上がって受けられませんから角を打って
桂交換から自陣に打つのですが、これでは苦しいです。
少しリードすると大山先生の感覚の良さが目立ちます。飛を切って角を打ち
桂を打てば銀を逃げられません。
あとは馬を作る得意の展開です。
二上先生はうまく桂を守り
右桂をさばきました。(けれど86歩同角75金のほうだったかも)
が、この桂打ちは痛いです。77飛成はまだ早く
先に金を逃げてから切りました。
これは難しくなったか、というところですが、大山先生は平凡に金を取って詰めろ。馬は取られますが
竜は先手玉から遠くなりました。あとは後手玉を追いかけて
詰めろを続けます。二上先生は入玉できればよいのですが、ここで52竜がぴったり。
入玉を阻止されたら
形を作って投了です。
二上先生のような終盤型の棋士の序盤に考えていることはわかりにくいです。今回はそれでも玉が堅い方なので結構頑張れました。本譜は大山先生に良い手ばかり。切られ役です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山王将
後手:二上達也9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 7四歩(73)
17 3八銀(39)
18 5二金(61)
19 5八金(69)
20 6四歩(63)
21 5六歩(57)
22 7三桂(81)
23 8八飛(78)
24 4二銀(31)
25 1六歩(17)
26 1四歩(13)
27 4六歩(47)
28 9四歩(93)
29 4七金(58)
30 9五歩(94)
31 3六歩(37)
32 5三銀(62)
33 6七銀(68)
34 6二飛(82)
35 7八飛(88)
36 6一飛(62)
37 2六歩(27)
38 4四角(22)
39 4五歩(46)
40 3三角(44)
41 3七桂(29)
42 8一飛(61)
43 7五歩(76)
44 同 歩(74)
45 6五歩(66)
46 同 歩(64)
47 3三角成(77)
48 同 桂(21)
49 7五飛(78)
50 6四角打
51 7四飛(75)
52 4五桂(33)
53 4六歩打
54 3七桂成(45)
55 同 金(47)
56 6二桂打
57 6四飛(74)
58 同 銀(53)
59 7七角打
60 5五歩(54)
61 7六桂打
62 5三金(52)
63 6四桂(76)
64 同 金(53)
65 7二角打
66 8四飛(81)
67 6一角成(72)
68 5一金(41)
69 7二馬(61)
70 7四飛(84)
71 5五歩(56)
72 6六歩(65)
73 同 銀(67)
74 6五桂(73)
75 同 銀(66)
76 同 金(64)
77 6三馬(72)
78 6九飛打
79 5四桂打
80 5六金(65)
81 6二桂成(54)
82 7七飛成(74)
83 同 桂(89)
84 5七桂打
85 5一成桂(62)
86 6三飛成(69)
87 4一銀打
88 3三玉(32)
89 3二飛打
90 4四玉(33)
91 4二飛成(32)
92 5五玉(44)
93 5二龍(42)
94 同 龍(63)
95 6五金打
96 4四玉(55)
97 5二銀(41)
98 4九桂成(57)
99 4五飛打
100 投了
まで99手で先手の勝ち