第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/69/f5581161efcfbc603f9882970d3a9366.png)
受け方は?
A 67同歩 B 66銀 C 79桂
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/9c/ef045fb6d83f717ff654904b3100f9c4.png)
受けの手が続きます。
A 65同銀 B 53歩成 C 78玉
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/8a/d05da12ce59c5fe5fea8abb94dd5d515.png)
食いつかれたようですが。
A 65香 B 97同銀 C 75銀
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/2b/6c2389850f6e0f58c803e14c23221a1e.png)
やっと勝ちが見えてきました。
A 66金 B 79香 C 67桂
20181212今日の一手
8月26日の名南将棋大会から、KさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の桂歩歩得ですが後手に持ち歩があるので歩は数えません。竜馬VS竜の作り合いです。先手の駒得ですね。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は91竜と持ち駒桂香で3枚。
後手の攻め駒は99竜47香と持ち駒角で3枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
問題図の2手前の図は
後手に99香を取られて、先手も91飛成としたら47香と攻められた、というのが問題図だったわけですが、この図では91飛成が自然ではありますが必然ではありません。91香を逃げきれないのですから、後の駒得が約束されていたのです。57金とか59銀とか57銀とか、何か自陣に手を入れていれば問題なく有利になっていくはずでした。こういうのは先に受けるほうが手堅いという受けの原則ですね。
問題図で攻め合いでは49香成が速そう、ならば何か受けねばなりません。受ける時の取捨選択は案外に簡単で、自玉がより堅くなるか、駒損しないか、という判断で選べばよいです。受けている方が深く読まなくても大丈夫だということが多いです。(形勢が悪い時にはいくら読んでも良い順が見つからないということはあります。)
× 攻めるならば26香
あるいは22香ですが、26香のほうが厳しそうです。49香成23香成同玉41竜と攻めあったときに、39角37玉48角成28玉39成香
しっかり読まなくても先手玉に詰めろくらいはかけられそうだと思いますよね。ここで後手玉が詰めばよいのですが、21竜22歩で金桂桂の持ち駒では詰みません。
(もし後手玉が詰むのならば何か駒を使わせて受けやすくなるという効果があります。)
× ということで受ける手を探します。47同銀49竜
まだトータル駒得ですが、駒を損するやり取りです。桂香を打っても受けにならないので、41竜同玉38金
しかないわけですが、この時点で少し駒損です。後手に強力な持ち駒が多くて攻め駒4枚、もう受からないと切りすててもよいでしょう。48金39桂69飛
でもだめですし、69飛に代えて47金同桂48飛
飛車は取れず、39金打も同竜以下詰まされるので受けなしです。
× 59金とかわすと67歩が痛いです。
これも駒損を避けられません。61竜68歩成同竜48銀
粘りも利かなさそうです。
△か× 69歩だと
69同竜ならば59金が利きます。49香成同銀69竜
41竜同玉59金99竜69歩
駒損とはいえ飛と桂香の二枚換えです。先手玉がしっかりしているので粘れそう。形勢は悪いですが、この順はキープしておきます。
× 実戦は39金でした。
常識的な受けだという気がしますが、39同竜同玉48金28玉39角
と強攻されていたら、37玉38金同玉48香成37玉28銀26玉38成香
48角成をねらわれ、駒を渡さずに後手玉を攻めるのは難しいですから先手の負けでしょう。
さて実戦の進行は39金に48香成。
これならば49香39成香同玉
という受け方もあります。ちょっと駒損ですが後手の攻めも難しくなっています。
実戦は79香
遠くから打ったのですが、39成香同玉67歩
バリケードを破られて敗勢です。
実は48香成は同金と取れます。
39角37玉88竜69歩
銀桂を質駒にされても先手玉は寄りません。互いに疑問手を指すと、後からの疑問手のほうが詰みが重いという例でした。
△ では48香の合駒でどうか。
48同香成同玉39角37玉
後手は香を持ち駒にしています。28香26香51歩47金
29香成同銀49竜25香打31桂38銀58竜57銀
というような攻防で、形勢互角です。
○ 48桂だと
48同香成同玉39角37玉
今度は後手の持ち駒は桂です。25桂47玉28角成26香
この形のほうが先手玉が安定しています。25桂を取り切るとさらに安全になり、先手有利です。
☆ まとめ
駒損しないという視点で受けの手を比較してみると
47同銀49竜は脱落、69歩49香成は脱落です。59金67歩もだめですね。
39金とかわす順か、48香か48桂の合駒か、ということになります。
この3つの比較では、
実戦の39金は、(先手が47銀と取る前に)48に駒を打たれそうで怖いです。39同竜同玉48金に気が付けば回避できます。
48香や48桂は利かされではありますが、同香成同玉39角37玉が必然、中段玉で粘る形になります。毎日大山先生の将棋を並べていると頻出しますね。このブログを読んでいる方(がこの記事も読んでいるのですが)ならば気が付くでしょう。
その時に後手の持ち駒が何か。実戦の変化で歩1枚ならば理想ですが落とし穴があります。
香を渡して28香か、桂を渡して25桂か、という比較までできれば満点です。
また、受けている時のほうが読みの量が少なくて済むというのもわかっていただけたでしょうか。だめな変化は早めに切り捨てて良いです。全部だめなときはましなものを読むしかないですが。