第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8f/0ec59f3d77f273436b89eb17abf5ef55.png)
すぐに攻める手がない時はこういう手を指します。
A 39金 B 76歩 C 72歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e7/51733c8ec9fa90692580fb915fa1af7a.png)
ここでも。
A 63歩 B 79飛 C 45歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/06/f10d9c019dd532d4fbd6f179c0ac2d80.png)
駒がぶつかっているのですが。
A 75歩 B 52と C 76飛
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5c/0ae248604ac61550f4b9a5695b03fbbd.png)
攻め駒を増やします。
A 86角 B 25歩 C 15歩
20181228今日の一手
9月16日の名南将棋大会から、MさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしとします。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は66角と持ち駒銀で2枚。
後手の攻め駒は36銀のほかに34飛33角を入れるかどうか。今は利きが止まっているので厳密には1枚です。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
後手が持ち駒の銀を手放して3筋を攻めたという図です。後手のほうが2,3筋の勢力が多いのですが、互角にさばき合えば先手が良くなるはずです。つまり後手の左銀が残ったままでの大駒交換でさばき合いという展開は歓迎なのです。
また36銀を捕獲する順が見えますね。もちろんうまく取れたら先手有利になります。
△ おとなしく37歩を打ってみると
それでも取ってくるかもしれません。37同銀不成同桂同飛成56飛65桂86銀57歩
先手の駒得でも と金つくりをみせられると面白くはありません。形勢は互角です。
37銀不成は取らないで56飛
とするほうが後手の銀を使いにくくて、中央から攻めることができます。38銀不成54歩66角同歩47銀不成57飛38飛成53歩成56歩
47飛同竜52と同金58歩
飛と金銀の二枚換えですが後手のほうが二枚飛車で桂香を拾いやすいので難しい形勢です。
あるいは47飛ではなく52と
57歩成61と同銀57金49飛
後手玉がより薄くなっていますが、飛と金金の二枚換えで同じようなものです。
また37歩に45銀
とされたとしても形勢互角です。
○ 実戦は35歩同飛として
多分先手Hさんは46銀34飛35歩で36銀を取れると読んでいたのだと思います。でも46銀には25飛同飛同銀
これだと互いに銀を打ちあって飛車交換をしたというだけで、形勢互角のはず。けれど37桂36銀45桂24角54歩46角53歩成
桂を跳ね銀を捨てて踏み込んでみれば、寄せ合い勝ちになりそうなのです。
銀を打たずに57角と引く方がスマートで
34飛35歩で銀を取れるというのは同じことです。25飛同飛同銀23飛
後手の25銀が攻撃目標になり、飛車を先着して攻められるのでわかりやすく先手有利になります。
実戦では54歩と突きだして、
47銀不成33角成同桂37歩
55飛53歩成同飛57歩56歩同歩同銀成
と進んだのですが、これは後手の攻め駒が3枚、左桂も使えそうです。先手は26飛が攻め駒ではなく、持ち駒角銀の2枚だけでは後手が指しやすいです。ここから長い攻防になりましたが後手Kさんの勝ちに終わりました。
○ 駒得をねらうなら24銀と打てば
44角35歩
として銀を取れます。
後手としては25銀
と捨てて25同飛24飛をねらうのがさばき方ですが、33銀成同桂28飛
とすれば銀角交換です。これで指しやすくなっていて、27歩58飛45桂54歩
のような展開でしょうか。大きな駒得ではないけれど後手の25銀が取り残されているので悪くはならないはず。
△ 24歩と突きだすと
36銀が残っていて24同飛同飛同角というのは歓迎です。25歩28飛24角37歩
36銀をどかして25飛とできるので後手の負担が大きいはずです。
△ 実戦のように35歩同飛を入れずに54歩
角の交換を迫るのもまあまあ。45銀53歩成同金37歩
先手から33角成同桂とするよりは後手から角を取ってもらった方が少し得です。形勢としては互角です。
○ 他の筋は95歩
端を攻めると66角が攻め駒として働きます。95同歩84歩同香85銀
すぐに94香を取れるわけではないのですが、後手は34飛の力だけで36銀と94香を守るのは負担が大きいです。
もちろん端を詰めれば(45銀94歩92歩37歩)
玉の広さに差がつきます。
☆まとめ
飛車が向かい合ったときに間に大きな自分の駒があると悪い形になるということがありますね。(簡単な名前があると良いのですが。)後手の36銀も同じような立場で、互いの飛車の利きにさらされています。問題図では持ち駒の銀を打って移動したのですが、自分から危ないところに踏み込んでしまったのです。
36銀を取るには
①24銀が角取りなのでぴったり。持ち駒銀と角の交換ではあまり得でもないのですが、後手の36銀を使いにくいので割に合っています。
②35歩同飛57角ならば盤上の駒だけでいじめることができます。飛車交換になっても36銀が攻め駒として働きにくい(25に移動する)ので先手十分です。
後手に打たせた(というか打ってもらった)銀よりも、先手の持ち駒銀のほうに価値があるのです。玉の堅さが同等、大駒の働きも同等ならば残りの(攻めに使うべき)銀桂の働きの差が優劣を分けます。
ここでは36銀を取りに行かなくても、大駒を五分に使い合えば少し指しやすいです。