第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f1/1c5839db0552ab0b060326ea53c85953.png)
大山先生ならばこう指します。
A 65同歩 B 68香 C 98竜
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/3c/b738490e7fd2d40be87f93d511788f82.png)
2筋は危険です。
A 17銀 B 39金 C 29香
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/a8/e1daebf70d205d140a9bd689c8d3f078.png)
遠くに寄せが見えてきました。
A 98竜 B 63金 C 65金
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/87/b3b3d73dba7abaac36a3a1103cf8e8bb.png)
やっと優勢になりました。
A 48銀 B 48香 C 35銀打
20181224今日の一手
8月26日の名南将棋大会から、HさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが持ち歩がありますから損得なしと見ます。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は28飛1枚。
後手の攻め駒は55銀1枚。
総合すれば互角か先手もちか。
☆ 大局観として
現状は先手玉が堅い分だけ良いのですが、後手の55銀に中央を制圧されています。後手は44飛33角を使えそうで、先手は攻め駒が足りないのです。どうにか互角くらいの攻防にもっていかねばなりません。その後で玉の堅さが生きるのならば先手よしになるのですが。
× 実戦は65歩でした。
先手玉が堅いので強く戦おうという手です。また後手が制圧している中央での勢力争いと見ることもできます。54飛64歩同飛
後手の飛角銀に対して先手は角金だけなので6筋を支えられません。65歩同飛34歩を無視されて66歩
33歩成67歩成同銀66歩
58銀ならば67金、66で清算したけれど先手の金損で敗勢です。
先手の工夫としては34歩が利かなければ66歩
連打で飛車先を止めるということになるのですが、飛を引かれても自信なしですし、清算して銀を埋めたとしても
歩切れでは悪いです。
では連打ではなくて単に66歩がどうか。
35歩と取られていても少し悪いですが、73桂と使われて、84歩同歩37桂85桂
角をかわすとつぶれます。後手の穴熊は薄くなりますが、駒損を甘受しては不利でしょう。
× 34歩同飛37歩
3筋の歩を取り込んでも結局は謝るしかないです。46歩同歩36歩同歩同飛
飛車をさばかれてじり貧になります。
○ 57歩と合わせると
46歩56歩はまあまあ。57同歩成同銀で68銀を使えるので中央の勢力争いの優劣が変わります。56同歩成同銀56歩同銀同銀同金
54飛55歩同角同金同飛24飛
後手の穴熊が堅くないので、寄せ合いは駒得の先手が少し有利です。
後手としては56歩を打たずに35歩くらい。
65歩43飛34歩
44角24飛23歩33歩成
というのが先手にとって理想的な展開です。
後手は24飛を防ぐ意味で34飛
で銀取りを受けるほうが良いです。56銀同銀同金
という戦いか
37桂と跳ねて
54金45桂同金56歩44銀64歩62歩46歩36金66銀
桂を捨てても後手の金銀の働きが悪いだろうという指し方もありそうです。
○ 中央の勢力で負けているのなら、22歩は実利を目指した手です。
22同角24飛は先手十分なので、54飛21歩成65歩58桂
先手は桂馬を取って受けに使います。
73桂98玉85桂88角
駒得なので85歩をかすめ取られても我慢しておきます。66歩同桂同銀同金57歩成55歩68と同飛
桂を取られてしまいましたが、しばらく守って11と や86歩~85歩を楽しみにしておきます。
× あとは思わしい手がなく、26飛46歩
も悪いでしょうし
× 58飛46歩
も悪いです。中央の勢力で負けているので、抑え込みやさばきを見られています。
× もちろんゆっくり58歩では35歩
ゆっくりしていたら歩切れ(あるいは58歩以外なら歩損)が響いてきます。
☆ まとめ
問題図の少し前ですが
後手に56歩を打たれて銀を引いてしまったというのがつまづきの元でした。56同銀か56同金で強く戦わねばなりません。
厚みと実利というのは囲碁の話なのですが、将棋でも玉頭戦になると似たようなことは起こります。この場合も中央を押さえるかどうかが生命線(天王山)になっているのです。
一度引いた銀をまた前に出るというのは指しにくいですが(問題図だけ見たら考えやすいかも)、57歩と合わせるのが本筋です。
もう一つは桂を手に入れる22歩で、取った桂を勢力争いに投入します。囲碁と違って将棋は実利だけで勝てるわけはなく、持ち駒はどこかに使わねばなりません。