名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第192回名南将棋大会(弐)速報

2018-12-22 | 名将会
今日は第192回名南将棋大会(弐)を行いました。
結果速報です。
今回はすべてのクラスで四連勝が出ませんでした。賞金は山わけです。

F級優勝
北爪邦治さん
本郷聰弘さん
若原達也さん
大河内正男さん


G級優勝
佐藤健治さん

大石泰志さん


H級優勝
後藤裕樹さん

長野哲生さん


I級優勝
奥田幸男さん
沢田常夫さん


優勝おめでとうございます。
今年もたくさんの方に参加していただきありがとうございました。

過去12か月分の優勝記録です。
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大山将棋問題集 20181222

2018-12-22 | 大山将棋研究
先手番二上先生の手を考えます。

第1問


7筋の歩を突き捨てた意味は?
A 74歩 B 76歩 C 85歩

第2問


攻めを継続します。
A 83桂成 B 54香 C 53歩

第3問


平凡な手で良いです。
A 52金 B 52角 C 74金

最後は後手の大山先生の手を。
第4問


これで逆転しています。
A 67銀成 B 89金 C 74金
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大山将棋研究(1107);四間飛車に銀冠(二上達也)

2018-12-22 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181222
昭和38年7月、二上達也先生と第7期棋聖戦第3局です。

大山先生の四間飛車ですが、54歩は珍しい手です。中央位取りを嫌ったのでしょう。

二上先生は66歩64歩を入れてから端角で

角を転回し

四手角へ。

銀冠に囲えばまずまずではあるのですが、どこから仕掛けるのかは難しいです。

1筋から動きました。

香を交換して、大山先生の11飛は妥当ですが

12香と使うのは珍しい(違和感のある)手です。

角桂の取り合いから

飛車を成れば二上先生も悪くはありません。16香に働きがないのです。42銀というのも不思議な手で、43香には41角ということか。34竜52角では失敗、33竜同銀41香成同飛はどちらが良いのでしょうか。

二上先生は25桂15角を決めて7筋へ。歩を突き捨て歩を合わせ

76銀型を作り、控えの桂で攻めます。

52角で受けられても金取りに跳ね

桂を捨てて金を取ります。

さらに75香もあって、駒得になります。

97歩成は清算しても大丈夫だという気がしますが

実戦的には逃げるでしょう。7筋を攻め続け

銀冠は崩されましたが、これなら楽勝だという気がします。想像するならばこのあたりで夕食休憩で、楽観していたはず。

大山先生は飛車を使いましたが、普通に83銀成同玉74金で勝ちでしょう。

65歩が間違いのもとで、大山先生は手抜きで58銀。

飛車を取られても銀を取れば先手玉が詰めろです。

二上先生の85桂は「詰めろ逃れの詰めろ」と言いたいのですが

78歩から追いかけていくと

即詰みがありました。

二上先生が楽観していたのでしょうが、平凡な寄せが見えないわけもないでしょう。金銀を渡すよりも、より手堅く後手の飛車の利きを止めようとしたのでしょうね。終盤型の二上先生ですが、寄せの間違いが2局続いて敗退です。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1963/07/26
手合割:平手  
先手:二上達也王将
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 5六歩(57)
10 4二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 5八金(49)
16 8二玉(72)
17 5七銀(48)
18 5四歩(53)
19 9六歩(97)
20 9四歩(93)
21 6六歩(67)
22 6四歩(63)
23 9七角(88)
24 6二飛(42)
25 8六角(97)
26 7二銀(71)
27 8八銀(79)
28 7四歩(73)
29 6七金(58)
30 8四歩(83)
31 3六歩(37)
32 4三銀(32)
33 5九角(86)
34 5二金(41)
35 8六歩(87)
36 6三金(52)
37 4六歩(47)
38 1四歩(13)
39 1六歩(17)
40 4二飛(62)
41 2六角(59)
42 5二銀(43)
43 3七桂(29)
44 4一飛(42)
45 7七桂(89)
46 5一角(33)
47 8七銀(88)
48 3三桂(21)
49 8八玉(78)
50 7三桂(81)
51 7八金(69)
52 5三銀(52)
53 6八銀(57)
54 2一飛(41)
55 1五歩(16)
56 同 歩(14)
57 同 香(19)
58 同 香(11)
59 同 角(26)
60 1一飛(21)
61 1六歩打
62 1二香打
63 2四歩(25)
64 1五香(12)
65 2三歩成(24)
66 1六香(15)
67 3三と(23)
68 同 角(51)
69 2三飛成(28)
70 4二銀(53)
71 2五桂(37)
72 1五角(33)
73 7五歩(76)
74 同 歩(74)
75 7六歩打
76 同 歩(75)
77 同 銀(87)
78 7四歩打
79 8七桂打
80 5二角打
81 7五歩打
82 同 歩(74)
83 同 桂(87)
84 7四金(63)
85 5五歩(56)
86 同 歩(54)
87 8三桂成(75)
88 同 銀(72)
89 7五歩打
90 7二金(61)
91 7四歩(75)
92 同 角(52)
93 6五歩(66)
94 9五歩(94)
95 7五香打
96 9六歩(95)
97 7四香(75)
98 同 銀(83)
99 6四歩(65)
100 2二歩打
101 同 龍(23)
102 9七歩成(96)
103 7九玉(88)
104 6一飛(11)
105 7五歩打
106 8三銀(74)
107 7四金打
108 8七香打
109 同 銀(76)
110 同 と(97)
111 同 金(78)
112 9九香成(91)
113 8三金(74)
114 同 金(72)
115 7四銀打
116 6四飛(61)
117 6五歩打
118 5八銀打
119 6四歩(65)
120 7四金(83)
121 8五桂(77)
122 7八歩打
123 8八玉(79)
124 9八金打
125 7七玉(88)
126 6七銀成(58)
127 同 銀(68)
128 8五桂(73)
129 同 歩(86)
130 6五桂打
131 投了
まで130手で後手の勝ち





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20181222今日の一手(その803);寄せ合いと粘り

2018-12-22 | 今日の一手

20181222今日の一手

8月26日の名南将棋大会から、OさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の飛歩損ですが と金を2枚作っています。終盤ですし、損得なしくらいに見ておきます。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は53と62と と持ち駒桂で3枚。
後手の攻め駒は78飛67角と持ち駒銀で3枚。

総合すれば先手もちです。

☆ 大局観として
後手からは58歩成あるいは47銀という寄せがあります。先手からの寄せが見えにくいと思うのですが、それ以上の順を見つけられるかどうか。後手からは58歩成~49と~48と で詰めろ、現状は4手すきです。
寄せ合いで勝てないと思えば粘る順を探します。粘るためには手駒が欲しいです。


× 58歩成を受けようと思えば43と で1歩手に入れて43同金59歩ですが47銀

で受けにくいです。両方とも(直接に)受ける手はなさそうなのです。


× 実戦は39金とかわしましたが

58歩成47金57と

後手の攻めが1手は速くなってしまいました。


○ 平凡なのは51と

駒を取るので一番自然でしょう。58歩成同金寄同角成同金同飛成49銀打

銀を手に入れたので受けることができます。この時に後手が飛車を渡せないというのが大きくて、68竜25桂47銀62角成

銀をもらえば後手玉が詰みます。(先に33桂成とすると とん死します。)

あるいは25桂を打たずに42と

42同玉は63角が詰めろ飛車取りです。22玉に25桂のほうが確実かも。

後手のもう一つの攻め筋は47銀で

69銀88飛成43と同金68歩

と受けてしまえば先手有利か。

寄せ合いをみると25桂と打ち

48銀成同金同飛成42と

42同玉は63角が詰めろ飛車取り、22玉は31銀12玉91角成

で詰めろ飛車取り、先手玉は角銀を渡さなければ詰み筋がないので勝ちでしょう。


○ 手順を変えて25桂から入っても

47銀51と

は同じ図になります。

これを33桂成同玉69金で受けようとすると48飛成

飛車をもらっても後手玉が詰まないので後手の勝ちか。

59金打と受ければ

48銀成同金直56桂49金引68桂成

これはまだ難しいです。


△か× 45桂だと

13の地点を押さえていないので寄せ合いが難しくなってしまうのですが、47銀51と48銀成同金同飛成39銀

一度受けてしまえば後手が飛車を渡せない形なので先手有利です。

58歩成からの攻めなら

58同金寄同角成同金同飛成33桂成同玉49金

竜を逃げてもらえれば先手有利ですが、48金同金同竜49金47金48金同金

この図がかなり難しくて、43と24玉26飛25桂ではやぶ蛇、79飛でどうかというくらいです。

また45桂を同角成とする余計な変化もあります。

45同歩56桂51と48桂成同金同飛成39銀

これは後手が飛車を渡せないので先手の勝ち筋でしょう。


△ 55桂だと

58歩成には43と(先に決めないと逃げられる変化が生じる)同金同桂成同玉58金寄同角成同金同飛成49金

これは前の変化で43と同玉が入っている形です。49金同金同飛成49金47金

同じように食いつかれ、48金同金53銀成33玉55角成44歩43飛24玉44飛成

詰めろ逃れの詰めろで返して、後手も25金と打てば詰めろ逃れの詰めろ、という形勢不明の終盤になります。

55桂に47銀の攻め筋は

51と48銀成同金同飛成39銀

後手は飛車を渡せないので先手有利です。


○ 72と はそっぽのようですが

58歩成81と49と51角成

先に詰めろをかけることができます。駒を取りながらの詰めろなので先手の勝ちでしょう。

47銀からでも81と48銀成51角成

後手の寄せの速度は変わらず、先手の勝ちです。


× 71と は同飛で

失敗です。


△ 52と寄は本筋にも見えますが

52同銀同と47銀に69銀を打って

粘った時に48飛成同金同銀成42飛31玉

後手は飛車を渡すことができるので先手の負けのようです。


☆ まとめ
寄せ合いとしてみれば、先手玉は58歩成~49と~48と で詰めろの4手すき。
後手玉は72と~81と~51角成の詰めろの4手すき。先手番なので先手有利、変化は少なくて先手勝ちです。
あるいは51と~25桂~62角成が銀をもらったときの詰めろで4手すきのような5手すきです。
これも後手から駒をもらっていればという条件付きですが、51と~25桂~42と同玉22銀、あるいは51と~25桂~42と22玉31銀12玉91角成で詰めろの4手すき、というのもあります。
最短で4手すきになるというのは手数がかかるので、変化の余地が多いのですが、(先手が望めば)案外に変化が少なかったというのは後手玉が薄かったためだと思います。

先手には金か銀を手に入れて、清算し金か銀を打って竜をしかりつけるという受けがあります。この時に後手が飛を渡せる形かどうかというのが形勢を分けました。


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